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第3章
第7話【※】
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肌をなぞられているだけで、興奮する。
吐息さえも艶やかで、身体の昂りを自覚させてくる。
(こんなに気持ちいいなんて――)
初夜のときは緊張が大きくて、ここまで快楽を感じなかった。
しかし、一度経験したということもあってか、身体は素直に快楽を拾い集める。
「や、ぁ、だめ、なのに」
こんなに乱れていると、イライアスに愛想を尽かされてしまうのではないか――と、不安になる。
うわごとのように「ダメ」と繰り返す。だが、イライアスは手を止めることはなかった。
「なにがダメなのか言わないとわからないぞ」
爪先で乳首をひっかかれて、身体が跳ねる。
「きちんと言ってくれないと、なにをやめたらいいかもわからない」
乳首をぎゅうっとつまんで、指の腹で押しつぶされる。
痛みを感じてもいいはずなのに、気持ちよくてたまらない。
このままだと絶対におかしくなる。
「アンジー」
耳に流れ込んでくる声は甘い。その声で名前を呼ばれるだけで、身体の奥がじくじくと主張を強める。
もう、無理だった。
「気持ち、いいの。気持ちよすぎて、おかしくなるの――」
これだけで気持ちよくて乱れるなんて。そんなの、絶対におかしい。
「こんな、気持ちいいなんて――」
最後まで言うよりも先に、唇が重なった。
言葉をも呑み込むような乱暴な口づけに、アンジーは翻弄されることしかできない。
舌を絡められて、吸われる。たったそれだけの行動で、快楽を感じる自分が恐ろしくてたまらない。
「それでいい」
唇が離れて、イライアスが至近距離でささやいてくる。
彼の欲に濡れた瞳に見つめられていると、余計に興奮する。イライアスも自分を求めてくれているのだと、言葉以上に伝わってくるから。
「アンジーに感じてほしい。気持ちよくなってほしい」
イライアスの顔が胸元に降りて、乳房にキスを落とす。
くすぐったいだけのはずなのに、お腹の奥がきゅんとしてしまう。
「そのためにしているんだ。感じるのは悪いことじゃない」
「……いいの、ですか?」
「――あぁ」
問いかけに返事をすると同時に、乳首を咥えられた。
驚いて声をあげる間もなく、舌先で先端をなめられる。先ほどまでの愛撫よりも感じて、腰が揺れた。
「それ、すごく気持ちいい、です……」
返事の代わりとばかりに、舌先が乳首をつついた。そのせいで、悲鳴にも似た嬌声が出てしまう。
「ん、ぁあっ! 気持ちいい、気持ちいい……」
何度も「気持ちいい」と繰り返す。すると、頭の中も快楽一色に染まって、もっともっとと強い快楽を求めてしまう。
(こんなの淫らだってわかってる。わかってるけど――ほしいの。気持ちよくなりたいの――!)
自ら口元に胸を押し付ける形になっていると、イライアスの手がもう片方の乳首を捉える。
指先でつつかれて、はじかれて。爪先でひっかかれると、声を我慢することなんてできなかった。
「やっ、好き、それ好き――!」
とろけ切った声でもっと触れてほしいと強請る。
今まで知らなかった快楽を強引に教え込まされている。いや、違う。
(イライアスさまに触れてもらっているから、こんなに気持ちいいの……)
自分に触れているのがイライアス以外だったら。きっとこんなに感じなかったはずだ。
気づくと、彼が愛おしくてたまらなかった。手を伸ばして、イライアスの背中に回す。ぎゅっと力を込めると、イライアスの身体が微かに震えた。驚いているのだろうか。
「もっと、気持ちよく、なりたい」
言葉に反応するように、乳首をいじっていたイライアスの手が動いて、アンジーの下肢に伸びる。
そのままひもをほどいて、秘所を隠す布地を取り払う。布を寝台の外に放り投げ、イライアスが顔をあげた。
「すごく、可愛いな」
彼の言葉に、胸がきゅんと高鳴る。
今までのだれに言われた「可愛い」よりも、嬉しくてたまらない。
「こんなにとろけたような顔をしているアンジーが、可愛くて仕方ない」
吐息さえも艶やかで、身体の昂りを自覚させてくる。
(こんなに気持ちいいなんて――)
初夜のときは緊張が大きくて、ここまで快楽を感じなかった。
しかし、一度経験したということもあってか、身体は素直に快楽を拾い集める。
「や、ぁ、だめ、なのに」
こんなに乱れていると、イライアスに愛想を尽かされてしまうのではないか――と、不安になる。
うわごとのように「ダメ」と繰り返す。だが、イライアスは手を止めることはなかった。
「なにがダメなのか言わないとわからないぞ」
爪先で乳首をひっかかれて、身体が跳ねる。
「きちんと言ってくれないと、なにをやめたらいいかもわからない」
乳首をぎゅうっとつまんで、指の腹で押しつぶされる。
痛みを感じてもいいはずなのに、気持ちよくてたまらない。
このままだと絶対におかしくなる。
「アンジー」
耳に流れ込んでくる声は甘い。その声で名前を呼ばれるだけで、身体の奥がじくじくと主張を強める。
もう、無理だった。
「気持ち、いいの。気持ちよすぎて、おかしくなるの――」
これだけで気持ちよくて乱れるなんて。そんなの、絶対におかしい。
「こんな、気持ちいいなんて――」
最後まで言うよりも先に、唇が重なった。
言葉をも呑み込むような乱暴な口づけに、アンジーは翻弄されることしかできない。
舌を絡められて、吸われる。たったそれだけの行動で、快楽を感じる自分が恐ろしくてたまらない。
「それでいい」
唇が離れて、イライアスが至近距離でささやいてくる。
彼の欲に濡れた瞳に見つめられていると、余計に興奮する。イライアスも自分を求めてくれているのだと、言葉以上に伝わってくるから。
「アンジーに感じてほしい。気持ちよくなってほしい」
イライアスの顔が胸元に降りて、乳房にキスを落とす。
くすぐったいだけのはずなのに、お腹の奥がきゅんとしてしまう。
「そのためにしているんだ。感じるのは悪いことじゃない」
「……いいの、ですか?」
「――あぁ」
問いかけに返事をすると同時に、乳首を咥えられた。
驚いて声をあげる間もなく、舌先で先端をなめられる。先ほどまでの愛撫よりも感じて、腰が揺れた。
「それ、すごく気持ちいい、です……」
返事の代わりとばかりに、舌先が乳首をつついた。そのせいで、悲鳴にも似た嬌声が出てしまう。
「ん、ぁあっ! 気持ちいい、気持ちいい……」
何度も「気持ちいい」と繰り返す。すると、頭の中も快楽一色に染まって、もっともっとと強い快楽を求めてしまう。
(こんなの淫らだってわかってる。わかってるけど――ほしいの。気持ちよくなりたいの――!)
自ら口元に胸を押し付ける形になっていると、イライアスの手がもう片方の乳首を捉える。
指先でつつかれて、はじかれて。爪先でひっかかれると、声を我慢することなんてできなかった。
「やっ、好き、それ好き――!」
とろけ切った声でもっと触れてほしいと強請る。
今まで知らなかった快楽を強引に教え込まされている。いや、違う。
(イライアスさまに触れてもらっているから、こんなに気持ちいいの……)
自分に触れているのがイライアス以外だったら。きっとこんなに感じなかったはずだ。
気づくと、彼が愛おしくてたまらなかった。手を伸ばして、イライアスの背中に回す。ぎゅっと力を込めると、イライアスの身体が微かに震えた。驚いているのだろうか。
「もっと、気持ちよく、なりたい」
言葉に反応するように、乳首をいじっていたイライアスの手が動いて、アンジーの下肢に伸びる。
そのままひもをほどいて、秘所を隠す布地を取り払う。布を寝台の外に放り投げ、イライアスが顔をあげた。
「すごく、可愛いな」
彼の言葉に、胸がきゅんと高鳴る。
今までのだれに言われた「可愛い」よりも、嬉しくてたまらない。
「こんなにとろけたような顔をしているアンジーが、可愛くて仕方ない」
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