【R18】政略結婚した夫が、妃の私に求めるのは世継ぎを産むことだけ……のはずだった。あれ? なんだか夫の様子がおかしいのですが?

すめらぎかなめ

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第3章

第7話【※】

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 肌をなぞられているだけで、興奮する。

 吐息さえも艶やかで、身体の昂りを自覚させてくる。

(こんなに気持ちいいなんて――)

 初夜のときは緊張が大きくて、ここまで快楽を感じなかった。

 しかし、一度経験したということもあってか、身体は素直に快楽を拾い集める。

「や、ぁ、だめ、なのに」

 こんなに乱れていると、イライアスに愛想を尽かされてしまうのではないか――と、不安になる。

 うわごとのように「ダメ」と繰り返す。だが、イライアスは手を止めることはなかった。

「なにがダメなのか言わないとわからないぞ」

 爪先で乳首をひっかかれて、身体が跳ねる。

「きちんと言ってくれないと、なにをやめたらいいかもわからない」

 乳首をぎゅうっとつまんで、指の腹で押しつぶされる。

 痛みを感じてもいいはずなのに、気持ちよくてたまらない。

 このままだと絶対におかしくなる。

「アンジー」

 耳に流れ込んでくる声は甘い。その声で名前を呼ばれるだけで、身体の奥がじくじくと主張を強める。

 もう、無理だった。

「気持ち、いいの。気持ちよすぎて、おかしくなるの――」

 これだけで気持ちよくて乱れるなんて。そんなの、絶対におかしい。

「こんな、気持ちいいなんて――」

 最後まで言うよりも先に、唇が重なった。

 言葉をも呑み込むような乱暴な口づけに、アンジーは翻弄されることしかできない。

 舌を絡められて、吸われる。たったそれだけの行動で、快楽を感じる自分が恐ろしくてたまらない。

「それでいい」

 唇が離れて、イライアスが至近距離でささやいてくる。

 彼の欲に濡れた瞳に見つめられていると、余計に興奮する。イライアスも自分を求めてくれているのだと、言葉以上に伝わってくるから。

「アンジーに感じてほしい。気持ちよくなってほしい」

 イライアスの顔が胸元に降りて、乳房にキスを落とす。

 くすぐったいだけのはずなのに、お腹の奥がきゅんとしてしまう。

「そのためにしているんだ。感じるのは悪いことじゃない」
「……いいの、ですか?」
「――あぁ」

 問いかけに返事をすると同時に、乳首を咥えられた。

 驚いて声をあげる間もなく、舌先で先端をなめられる。先ほどまでの愛撫よりも感じて、腰が揺れた。

「それ、すごく気持ちいい、です……」

 返事の代わりとばかりに、舌先が乳首をつついた。そのせいで、悲鳴にも似た嬌声が出てしまう。

「ん、ぁあっ! 気持ちいい、気持ちいい……」

 何度も「気持ちいい」と繰り返す。すると、頭の中も快楽一色に染まって、もっともっとと強い快楽を求めてしまう。

(こんなの淫らだってわかってる。わかってるけど――ほしいの。気持ちよくなりたいの――!)

 自ら口元に胸を押し付ける形になっていると、イライアスの手がもう片方の乳首を捉える。

 指先でつつかれて、はじかれて。爪先でひっかかれると、声を我慢することなんてできなかった。

「やっ、好き、それ好き――!」

 とろけ切った声でもっと触れてほしいと強請る。

 今まで知らなかった快楽を強引に教え込まされている。いや、違う。

(イライアスさまに触れてもらっているから、こんなに気持ちいいの……)

 自分に触れているのがイライアス以外だったら。きっとこんなに感じなかったはずだ。

 気づくと、彼が愛おしくてたまらなかった。手を伸ばして、イライアスの背中に回す。ぎゅっと力を込めると、イライアスの身体が微かに震えた。驚いているのだろうか。

「もっと、気持ちよく、なりたい」

 言葉に反応するように、乳首をいじっていたイライアスの手が動いて、アンジーの下肢に伸びる。

 そのままひもをほどいて、秘所を隠す布地を取り払う。布を寝台の外に放り投げ、イライアスが顔をあげた。

「すごく、可愛いな」

 彼の言葉に、胸がきゅんと高鳴る。

 今までのだれに言われた「可愛い」よりも、嬉しくてたまらない。

「こんなにとろけたような顔をしているアンジーが、可愛くて仕方ない」
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