【完結】【R18】囚われの令嬢は秘匿の王弟殿下に愛でられる

すめらぎかなめ

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第1章

奪われる 4【※】

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「……やっぱり、狭いな」

 ニールが腰を押し進めながら、そう呟く。

 その姿を見つめつつ、シャノンは与えられる異物感に耐えていた。

 もちろん、多少の痛みはある。が、ニールに与えられた媚薬のおかげなのか、悲鳴を上げるような痛みではない。

 ……破瓜の痛みは相当だと聞いていたのに。

「っはぁ……!」

 思わず、艶っぽい息を漏らす。

 身体中がじんと熱くて、なんとなく蜜壺がうねっているようにも感じられてしまう。

 ぼうっとする頭のままニールの顔を見つめれば、彼は何かに耐えるような表情を浮かべていた。

 ……苦しいのは、シャノンの方なのに。

「ほら、奥まで、挿ったからな……」

 それからしばらくして、ニールはそう言葉をかけてきた。……痛みは、ほとんどなかった。

 ただし、その代わりとばかりに身体中を襲うのは――強すぎる疼き。

 ニールが動いてくれないことさえ、もどかしくて。シャノンは思わず自ら腰を動かしそうになる。が、そこを寸前でこらえた。

(ここで動いたら、淫らだって思われる……!)

 その気持ちだけで、シャノンは自ら動くのをぐっとこらえ続ける。

 シャノンのその表情が面白かったのか、ニールが笑った。それはそれは、挑発的な笑みで。

「自分で動いても、いいんだぞ?」

 まるでシャノンを試すかのような口ぶりだった。

 その言葉に、シャノンはニールのことを強くにらみつける。誰が言いなりになんてなるものか。そう思うのに――身体が疼いて仕方がない。自分の気持ちを止めてしまえば、自ら腰を動かしてしまいそうなほどに。

「……ほら、もどかしいだろ?」

 ニールがシャノンの細い腰を撫でる。それだけで、シャノンの身体がびくんと跳ねた。どうやら、媚薬がどんどん身体中に回り始めているらしい。

 シャノンは全身が敏感になったかのような感覚だった。

「だ、れがっ!」

 しかし、本当に動くのは嫌だ。

 目に強い意思を宿しニールを見つめれば、彼は「ふぅん」と声を上げた。もしかしたら、もうシャノンをからかうのは飽きてしまったのかもしれない。

「わかった。……動いてやる」

 随分と上から目線な言葉だった。

 そもそも、自分たちは敵同士なのだ。優しく抱かれる義理などない。

 ニールが腰を引く。シャノンの蜜壺は心とは裏腹に彼の熱杭を放すまいとぎゅうぎゅうと締め付けているようだ。

 そして、ニールがシャノンの奥を突く。その瞬間、シャノンは喉をさらけ出して大きな声を出してしまった。

「ひゃぁああっ!」

 その一瞬で、達したのだろう。

 シャノンの意識がもうろうとしてしまい、頭がふわふわとする。

「もしかして、今ので達した? ナカがすごい締まったけどさ」

 意地悪くニールがそう声をかけてくる。シャノンは、反論することも出来なかった。

 事実、達してしまったのだ。彼にもそれは嫌というほど伝わっているだろうし、否定する気力も起きなかった。

 そんなシャノンを労わる素振りも見せず、ニールは続けて腰を動かす。奥を突かれるたびに達してしまいそうで、シャノンは思わず目に涙を溜めてしまった。その涙が、ぽろりと零れていく。

「も、いやぁあっ!」

 ぶんぶんと首を横に振りながら、もうこれ以上嫌だと訴える。

 身体を暴かれるのは、もう嫌だ。たとえ、初恋相手にそっくりな人だったとしても。

「いや、いやなのっ! いやぁあっ!」

 ついには心が決壊した。

 元々シャノンとてか弱い貴族の娘。最近では戦うことばかりだったが、こういう風に苦しめられるくらいならば――いっそ、一思いに殺してほしかった。

「こら、暴れるな。……大丈夫だから、な?」

 シャノンの髪の毛を優しく撫でながら、ニールがそう声をかけてくれる。

 涙が溜まった目で彼を見つめると――彼が、フェリクスに見えてしまう。

 もしも、ここでシャノンを抱いてくれているのがフェリクスだったならば。……まだ、マシだったかもしれない。

「大丈夫だ。……もうすぐ、終わるから」

 シャノンがそんな絵空事を考えていると、不意に手をぎゅっと握られた。そのまま指を絡められる。

「これしておいたら、あの男らも何も言わないから。……だから、我慢してくれ」

 腰を動かしつつ、ニールはそう言う。その言葉の節々には隠し切れないほどの優しさがにじみ出ているようであり、シャノンの目がぱちぱちと瞬く。

「俺は、どうやってもお前に死んでほしくない。……だから、こうでもして生かしておきたい」
「……ど、う、いう」

 ニールは一体何を言っているのだろうか?

 どうして、彼はシャノンを生かしたいというのだろうか?

 言葉の意味も、彼の真意も、何もわからない。

 なのに、その考えも与えられる快楽によって流されていく。

 その所為なのだろう。……意識が、何度も飛んでしまいそうになった。

「……ぁ、あっ」

 気絶だけは、したくない。その一心で必死に意識を引き戻していくが、それもそろそろ限界が近そうだ。

「……シャノン」

 意識が完全に飛んでしまう少し前に聞こえてきたのは――ニールの声。シャノンの名前を呼ぶ声だった。
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