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第3章
ひどくして 2【※】
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そう思いシャノンがぎゅっと目を瞑っていれば、ニールがシャノンの蜜口に指を押し付けたのがわかった。
彼はゆっくりとその指を押し進めていく。その指の質量だけ、蜜が外に溢れている。……いたたまれない。
「っはぁ」
ニールの指が、シャノンの蜜壺の浅い部分をさする。
その所為で、もどかしくてたまらない。思わず艶っぽい吐息を零せば、ニールがぐっと息を飲んだのがわかった。
「……奥に、進めるぞ」
彼がそう言ってくるので、シャノンがこくんと首を縦に振る。
そして、指が押し進められる。いつのまにかシャノンの蜜壺に埋まっている指は二本になっており、それらがばらばらに動き始める。
「っはぁ、あんっ」
ニールの指が、シャノンの感じるところに触れてくる。ぎゅうぎゅうと蜜壺が動き、ニールの指をもっと奥へと誘おうとしているようだ。
生理現象とはいえ、いたたまれないほどに恥ずかしい。
シャノンが顔に熱を溜めつつ目をぎゅっと瞑っていれば、蜜壺に埋まった指が三本になったようだった。
その三本の指がシャノンの蜜壺を掻きまわす。それだけで、シャノンは気持ちよくてたまらない。
(……あのときは、嫌悪感しかなかったのに)
ハジメテのとき。ニールに乱されるのに嫌悪感しかなかった。
なのに、今は確かな幸福が胸を支配している。……好きな人に抱かれるということは、こんなにも素敵なことなのか。
心の中でそう思うが、シャノンはニールにひどくしてほしかった。だって、嫌いになりたいのだから。
ニールの指が、シャノンの蜜壺を入念にほぐしてくる。痛みなど感じないように、辛さなど感じないように。
「ニール、さまっ!」
「……どうした?」
彼はなんてことない風にそう言うが、シャノンからすればたまったものじゃない。
このままだと、ニールとの行為に幸せを覚えてしまう。それだけは、避けたい。なんとしてでも――彼を、嫌いになりたい。
「もっと、ひどく、してっ!」
ぽろぽろと涙を零しつつ、シャノンの口は自然とそんな言葉を紡いでいた。
もっと、もっとひどく。自分が嫌悪感や憎悪しか抱かないほどに。強く拒絶されれば、ニールだってシャノンのことを好きとは思えなくなるはずだ。
だから、それがどちらにとっても最善なのに。……こんな慈しむような抱き方、必要ないのに。
「……悪い」
ニールが眉を下げてそう謝罪をしてくる。その謝罪の意味は、一体どっちなのだろうか。
ひどくしないことへの謝罪なのか。はたまた――ひどくできないことへの、謝罪なのか。
「……やっぱり、俺は」
彼が何処となく寂しそうな目で、シャノンを見つめて口を開く。
その続きの言葉は、聞きたくなかった。いや、聞いてはいけないと思った。
そっと手を伸ばして、シャノンがニールの口を手でふさぐ。……言わないで。そう伝えたつもりだった。
そうしていれば、シャノンの蜜壺に埋まっていたニールの指がもう一度動き出す。
指はシャノンの快楽を的確に引き出すような動きをしてきた。最も感じる膣壁を中心に、シャノンの反応を見つつニールが臨機応変に指を動かす。
「……よく、締まるな」
ニールがボソッとそう言葉を零した。それは、シャノンの蜜壺のことを表しているのだろう。それは、間違いない。
心の中でそう思いつつ、シャノンはぐっと息を飲む。けれど、彼の指がシャノンの最も感じる部分に触れるだけで、白い喉を晒してしまった。
「っはぁ、あんっ! あぁっ!」
身体中がぐつぐつと煮えたぎって、どうしようもない快楽が身体中を這いまわる。
もう、ひどくされたいとか、嫌いになりたいとか。そういうことさえ、考えられない。
「こっちも、弄ってやるな」
ニールがそう言って、シャノンの花芯を手の付け根で器用に刺激してきた。
それだけで、シャノンの身体はあっさりと達してしまいそうになる。
「や、やめっ! きちゃ、きちゃ、う……!」
このままだと、絶頂してしまう。
脳内の冷静な部分がそう考え、頭の中に警告が鳴る。
でも、これでいい。シャノンの止めてという言葉なんて、聞かなくていい。
このまま、ニールの思うがままに。シャノンをひどく犯してほしい。……嫌いに、させてほしい。
脳内のほんの少し残った理性が、そんなことを告げていた。
「あぁ、イったらいいぞ。……もっと、刺激してやるから」
ニールがそう言って、顔を動かす。一体何をするのかと思えば――彼は、シャノンの胸の頂に舌を這わせ始めた。
じゅっと音を立てて吸われると、何とも言えない愉悦が身体中を這いまわる。
「や、つ、よぃ……!」
刺激が強くて、このままだとおかしくなってしまいそうだ。
ぶんぶんと首を横に振って、シャノンは快楽を逃がそうとする。その手はニールの肩を掴み、彼の肩に爪が食い込んだ。
「やぁ、やだぁあっ……!」
そして、シャノンはあっけなく達した。蜜壺に埋まったニールの指をぎゅうぎゅうと締め付けながら。これでもかというほど、大きな嬌声を上げながら。達してしまったのだ。
彼はゆっくりとその指を押し進めていく。その指の質量だけ、蜜が外に溢れている。……いたたまれない。
「っはぁ」
ニールの指が、シャノンの蜜壺の浅い部分をさする。
その所為で、もどかしくてたまらない。思わず艶っぽい吐息を零せば、ニールがぐっと息を飲んだのがわかった。
「……奥に、進めるぞ」
彼がそう言ってくるので、シャノンがこくんと首を縦に振る。
そして、指が押し進められる。いつのまにかシャノンの蜜壺に埋まっている指は二本になっており、それらがばらばらに動き始める。
「っはぁ、あんっ」
ニールの指が、シャノンの感じるところに触れてくる。ぎゅうぎゅうと蜜壺が動き、ニールの指をもっと奥へと誘おうとしているようだ。
生理現象とはいえ、いたたまれないほどに恥ずかしい。
シャノンが顔に熱を溜めつつ目をぎゅっと瞑っていれば、蜜壺に埋まった指が三本になったようだった。
その三本の指がシャノンの蜜壺を掻きまわす。それだけで、シャノンは気持ちよくてたまらない。
(……あのときは、嫌悪感しかなかったのに)
ハジメテのとき。ニールに乱されるのに嫌悪感しかなかった。
なのに、今は確かな幸福が胸を支配している。……好きな人に抱かれるということは、こんなにも素敵なことなのか。
心の中でそう思うが、シャノンはニールにひどくしてほしかった。だって、嫌いになりたいのだから。
ニールの指が、シャノンの蜜壺を入念にほぐしてくる。痛みなど感じないように、辛さなど感じないように。
「ニール、さまっ!」
「……どうした?」
彼はなんてことない風にそう言うが、シャノンからすればたまったものじゃない。
このままだと、ニールとの行為に幸せを覚えてしまう。それだけは、避けたい。なんとしてでも――彼を、嫌いになりたい。
「もっと、ひどく、してっ!」
ぽろぽろと涙を零しつつ、シャノンの口は自然とそんな言葉を紡いでいた。
もっと、もっとひどく。自分が嫌悪感や憎悪しか抱かないほどに。強く拒絶されれば、ニールだってシャノンのことを好きとは思えなくなるはずだ。
だから、それがどちらにとっても最善なのに。……こんな慈しむような抱き方、必要ないのに。
「……悪い」
ニールが眉を下げてそう謝罪をしてくる。その謝罪の意味は、一体どっちなのだろうか。
ひどくしないことへの謝罪なのか。はたまた――ひどくできないことへの、謝罪なのか。
「……やっぱり、俺は」
彼が何処となく寂しそうな目で、シャノンを見つめて口を開く。
その続きの言葉は、聞きたくなかった。いや、聞いてはいけないと思った。
そっと手を伸ばして、シャノンがニールの口を手でふさぐ。……言わないで。そう伝えたつもりだった。
そうしていれば、シャノンの蜜壺に埋まっていたニールの指がもう一度動き出す。
指はシャノンの快楽を的確に引き出すような動きをしてきた。最も感じる膣壁を中心に、シャノンの反応を見つつニールが臨機応変に指を動かす。
「……よく、締まるな」
ニールがボソッとそう言葉を零した。それは、シャノンの蜜壺のことを表しているのだろう。それは、間違いない。
心の中でそう思いつつ、シャノンはぐっと息を飲む。けれど、彼の指がシャノンの最も感じる部分に触れるだけで、白い喉を晒してしまった。
「っはぁ、あんっ! あぁっ!」
身体中がぐつぐつと煮えたぎって、どうしようもない快楽が身体中を這いまわる。
もう、ひどくされたいとか、嫌いになりたいとか。そういうことさえ、考えられない。
「こっちも、弄ってやるな」
ニールがそう言って、シャノンの花芯を手の付け根で器用に刺激してきた。
それだけで、シャノンの身体はあっさりと達してしまいそうになる。
「や、やめっ! きちゃ、きちゃ、う……!」
このままだと、絶頂してしまう。
脳内の冷静な部分がそう考え、頭の中に警告が鳴る。
でも、これでいい。シャノンの止めてという言葉なんて、聞かなくていい。
このまま、ニールの思うがままに。シャノンをひどく犯してほしい。……嫌いに、させてほしい。
脳内のほんの少し残った理性が、そんなことを告げていた。
「あぁ、イったらいいぞ。……もっと、刺激してやるから」
ニールがそう言って、顔を動かす。一体何をするのかと思えば――彼は、シャノンの胸の頂に舌を這わせ始めた。
じゅっと音を立てて吸われると、何とも言えない愉悦が身体中を這いまわる。
「や、つ、よぃ……!」
刺激が強くて、このままだとおかしくなってしまいそうだ。
ぶんぶんと首を横に振って、シャノンは快楽を逃がそうとする。その手はニールの肩を掴み、彼の肩に爪が食い込んだ。
「やぁ、やだぁあっ……!」
そして、シャノンはあっけなく達した。蜜壺に埋まったニールの指をぎゅうぎゅうと締め付けながら。これでもかというほど、大きな嬌声を上げながら。達してしまったのだ。
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