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番外編
番外3 綿毛の暴力、春の訪れ
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他の毛の多い獣人もそうだが、狼男は四つ脚の狼と同じように冬毛になる。
冬毛になるということは暖かくなると今度は夏毛になるということで、夏毛になるということは、冬の時の毛は抜け落ちるということだ。
「ゔぇっ。毛が口に……。リゲル抜け毛が凄いよ」
ラナが狼姿のリゲルにいつもの調子でもふもふさせてもらうために抱き着くと、量の増えている毛は簡単に口に入る。そしてそれは簡単に抜けて口の中に残り、流石に不快だ。
「あー、もう暖かいしな」
リゲルはもうそんな季節かと暦を見た。
最近はそこまで寒くなく、むしろ暖かい日が続いていた。冬が終わり、もう春なのだろう。
またこの季節が来たのだ。この大変な時期が――。
それから週末、リゲルは朝早くにラナを起こした。
「おはよ。起きて。ラナ、今日は手伝って欲しいことがあるんだ」
「ん~……? なに……?」
「取り敢えず先に飯食おう」
暖かくなってきたとはいえまだ朝は肌寒い。ラナは眠い目を擦りながら起き上がると少し震えた。
テーブルにはリゲルの作ったパンと目玉焼きにスープといった朝食が並び、湯気を立てている。ラナは急いで顔を洗うとテーブルについた。
二人で朝食を食べ終わると、リゲルに家の外の風呂場へと手を引かれる。街の近くに住みたかったが、結局大工のビーバーの親方に、ブリキと木製の水中ボイラーを入れた露天風呂を作って貰った。水は元から川から引いており、基本的にはかけ流しだ。
脱衣場でリゲルは下着一枚になると、ラナの目を手で覆って狼の姿になった。
ラナの目の前には圧倒されんばかりのもふもふの姿のリゲルが――。
「ブラッシング手伝って」
「なるほど」
いつの間にかリゲルの手にある大きめのブラシに、ラナは納得しながらそれを受け取る。
この時期同僚のミュカの換毛を手伝うこともあった。獣人や獣の毎年のルーティーンだが、背中はどうしても手が届かないし、単純に一人でやるのは大変なのだ。
「むあっ、毛がっ……すご……っ!」
風呂場の前でリゲルの背中の毛を梳かす。一梳きしただけでガマの穂が膨らむようにブワッと毛が溢れ出た。
梳かしても梳かしても際限なく取れる毛。
空中に舞う毛。毛。毛。
午前の日の光に透けた毛が、空中でキラキラと輝いて風に吹かれながら漂っている。
「ちょ、ちょっと待ってて」
ラナは一旦家の中に戻り、手ぬぐいを持ってきて口元を覆う。
ブラッシングを再開すると、一体どこにこんなに毛が生えているのか恐ろしくなるほど毛が出て来る。
「この毛、何かに使えないの?」
「着火剤にするとよく燃える」
「使いきれないよ」
毛は売るほどあるが、同じように換毛期の獣人が多いため、供給過多だろう。用途は後で考えようと、抜けた毛は集めてどんどん麻袋に入れてゆく。
太陽が殆ど真上に登った頃、漸く粗方毛は取れた。
リゲルがもう一人増えたのではないかというくらい、抜け毛は山盛りで、大きな麻袋二つにぎゅうぎゅうに押し込めてやっと片付いた。
「あーすっきりしたな。体洗うか」
リゲルは風呂のボイラーに早速自らの抜け毛で薪に火を点けた。水を被るとまだ冷たい。
「寒い!」
「そりゃ冷たい水を被ればそうよ」
「気温が暖かいから行けると思って」
濡れたものは仕方ない。石鹸を体に擦り付け、泡立を作る。ラナも別の石鹸でリゲルの広い背中を擦り、泡立てた。毛足が長いためなかなか泡立たせるのに苦労する上、体も大きいため背中も広い。重労働だがイヌを洗っているようで楽しい。そう言うとリゲルは怒りそうなので言わないが。
リゲルの全身を泡塗れにすると、風呂の水もいい具合に温まって湯になっている。しゃがんで貰って湯を桶で掬って頭からかけて濯ぐと、毛のボリュームのない別人のようなリゲルが現れた。
「あははっ、可愛い――っきゃ! こらぁ!」
リゲルにブルブルと身体を震わせた。思い切り水滴を掛けられ、ラナはすっかりびしょ濡れになってしまう。折角濡れないように作業したのに。
「折角だしラナも入ろう」
「や、やだ、えっちなことするつもりでしょ」
「だめ?」
リゲルは誤魔化すでもなく首を傾げる。
「まだ昼間だし、誰か近くに来たら聞こえちゃうし、その姿だとまた大変なことになるからだめっ!」
「でも濡れたままじゃ風邪ひくだろ」
「あ、ちょっ……」
そう言ってリゲルは有無を言わさずラナの服を脱がせ、抱きかかえて一緒に湯船に浸かった。二人の体積で多くの湯が溢れる。
「あったかくて気持ちいいな」
「もう、強引なんだから……」
リゲルは今ここで交わりたいとラナの首元に鼻先を摺り寄せる。だが、この姿の指先の硬く鋭い爪で彼女の肌をなぞると傷つけてしまう。今はそのうなじを舐めるだけで我慢した。
ラナは意外にも行き過ぎた行為をされなかったことに拍子抜けしつつ、湯船から二人で上がり、タオルで体を拭いて屋内へ戻った。
暖炉の火にあたってリゲルが体を乾かす。
「狼の姿で濡れた状態で人の姿に戻ったらどうなるの?」
ラナはふと気になった。毛を引っ込めたら水気もなくなるのなら便利なのではないかと。
「めちゃくちゃ気持ち悪い」
「それだけ?」
「たぶん」
「へえ~」
「びしょ濡れの服を着てる感覚が皮膚の内側にあるみたいな」
「それはやだね……」
想像しただけでも気持ちが悪い。
ラナはじっとリゲルを見る。そういえば狼男は人と狼の姿、どちらが本質なのだろうか。
「なに?」
リゲルはまだ何か言いたそうに隣に座ってじっと見上げて来るラナに微笑んだ。不思議そうに見ている顔も可愛い。
「リゲルって狼の姿と人の姿、どっちでいる方が楽とかあるの?」
「特にないかな。オレはどっちの姿でもいいと思ってるけど」
「そうなんだ」
「ラナはどっちが好き?」
「私は……抱き付くなら狼の姿だけど……」
ラナは頬を赤くして恥ずかしそうに顔を逸らした。
「けど?」
続きを促すリゲルに、しばらくもじもじして小さな声で答える。
「キスするのは人の姿の方が好き、かも……」
歯は当たらないし、唇があるから単純に気持ちがいい。しかしそう言うのは恥ずかしくてラナは下を向いて黙った。
リゲルはその言葉でまだ毛の水分は多く残っているというのに人の姿になり、抱き寄せた。ラナは今しがたリゲル自身が濡れたまま人になると気持ち悪いと言ったのに、どうしたことかと目を見開いた。
「リゲル……? まだ乾いてないよ」
「凄くキスしたくなった」
「んっ」
リゲルに唇を奪われる。口内と舌を貪られるようでラナは驚いてその肩を腕を突っ張る様に押した。すぐに止めてくれたリゲルが「どうして?」と言いたげな顔をする。
「まだ濡れてるんだから気持ち悪いんでしょ。先に体乾かしなよ」
ラナは不満そうな顔で狼の姿になったリゲルの首元の毛を乾いたタオルで拭く。減ったとはいえ元の毛量が多くてまだまだ乾かなさそうだ。
ラナは育ててくれたチンチラの家族たちがその毛量故に、濡れるとなかなか乾かないため、砂浴びしかしないことを思い出していた。チンチラは一つの毛穴から五十本ほど毛が生えているのだ。
そんなチンチラ夫婦が風呂に入らなければ衛生を保てない人間の子供を育てるのは大変だっただろうと思いを馳せる。
そう思い出を振り返っていると不意に頬に濡れた感触があった。リゲルが舐めているのだ。
「あぁこら、顔舐めないで~」
キスが出来ないならと狼の長い舌でリゲルが頬を舐めて来るのだから、まともに拭けなくなる。
「風呂入ったラナにオレの匂い付けてる」
ラナが嫌がるのも楽しむ様に、リゲルが笑う。
それにラナは「もぉー」と怒るが、こんなじゃれ合いは実家の義兄弟たちのようだ。
チンチラの兄弟たちとは舐め合いはしないが、こうして毎日のようにふざけ合っていた。
この街に来て一人で暮らしていたのも、それはそれで気楽だったが、またこうしてふざけて笑い合える人に出会えたことはこれ以上ない幸せだと、しみじみ思う。
「え……すごい……ふかふか……」
長い時間をかけてやっとリゲルの全身の毛が乾いた。暖炉の暖気でふかふかになっている。抱き着くとあまりの軽い毛の感触にラナは感動した。リゲルのワイルドな匂いも石鹸で落ちて、いつもの獣臭さが少ない。
「ラナ、もう毛を引っ込めたいんだけど」
「まだもふもふしたい~」
早く人の姿になって彼女を押し倒したいのに、いつまでももふもふと胸毛に顔を摺り寄せるラナ。
リゲルはこれじゃ生殺しだと、苦笑するしかなかった。
大量に取れた毛は後日ラナが糸を紡いで毛糸にした。
冬毛になるということは暖かくなると今度は夏毛になるということで、夏毛になるということは、冬の時の毛は抜け落ちるということだ。
「ゔぇっ。毛が口に……。リゲル抜け毛が凄いよ」
ラナが狼姿のリゲルにいつもの調子でもふもふさせてもらうために抱き着くと、量の増えている毛は簡単に口に入る。そしてそれは簡単に抜けて口の中に残り、流石に不快だ。
「あー、もう暖かいしな」
リゲルはもうそんな季節かと暦を見た。
最近はそこまで寒くなく、むしろ暖かい日が続いていた。冬が終わり、もう春なのだろう。
またこの季節が来たのだ。この大変な時期が――。
それから週末、リゲルは朝早くにラナを起こした。
「おはよ。起きて。ラナ、今日は手伝って欲しいことがあるんだ」
「ん~……? なに……?」
「取り敢えず先に飯食おう」
暖かくなってきたとはいえまだ朝は肌寒い。ラナは眠い目を擦りながら起き上がると少し震えた。
テーブルにはリゲルの作ったパンと目玉焼きにスープといった朝食が並び、湯気を立てている。ラナは急いで顔を洗うとテーブルについた。
二人で朝食を食べ終わると、リゲルに家の外の風呂場へと手を引かれる。街の近くに住みたかったが、結局大工のビーバーの親方に、ブリキと木製の水中ボイラーを入れた露天風呂を作って貰った。水は元から川から引いており、基本的にはかけ流しだ。
脱衣場でリゲルは下着一枚になると、ラナの目を手で覆って狼の姿になった。
ラナの目の前には圧倒されんばかりのもふもふの姿のリゲルが――。
「ブラッシング手伝って」
「なるほど」
いつの間にかリゲルの手にある大きめのブラシに、ラナは納得しながらそれを受け取る。
この時期同僚のミュカの換毛を手伝うこともあった。獣人や獣の毎年のルーティーンだが、背中はどうしても手が届かないし、単純に一人でやるのは大変なのだ。
「むあっ、毛がっ……すご……っ!」
風呂場の前でリゲルの背中の毛を梳かす。一梳きしただけでガマの穂が膨らむようにブワッと毛が溢れ出た。
梳かしても梳かしても際限なく取れる毛。
空中に舞う毛。毛。毛。
午前の日の光に透けた毛が、空中でキラキラと輝いて風に吹かれながら漂っている。
「ちょ、ちょっと待ってて」
ラナは一旦家の中に戻り、手ぬぐいを持ってきて口元を覆う。
ブラッシングを再開すると、一体どこにこんなに毛が生えているのか恐ろしくなるほど毛が出て来る。
「この毛、何かに使えないの?」
「着火剤にするとよく燃える」
「使いきれないよ」
毛は売るほどあるが、同じように換毛期の獣人が多いため、供給過多だろう。用途は後で考えようと、抜けた毛は集めてどんどん麻袋に入れてゆく。
太陽が殆ど真上に登った頃、漸く粗方毛は取れた。
リゲルがもう一人増えたのではないかというくらい、抜け毛は山盛りで、大きな麻袋二つにぎゅうぎゅうに押し込めてやっと片付いた。
「あーすっきりしたな。体洗うか」
リゲルは風呂のボイラーに早速自らの抜け毛で薪に火を点けた。水を被るとまだ冷たい。
「寒い!」
「そりゃ冷たい水を被ればそうよ」
「気温が暖かいから行けると思って」
濡れたものは仕方ない。石鹸を体に擦り付け、泡立を作る。ラナも別の石鹸でリゲルの広い背中を擦り、泡立てた。毛足が長いためなかなか泡立たせるのに苦労する上、体も大きいため背中も広い。重労働だがイヌを洗っているようで楽しい。そう言うとリゲルは怒りそうなので言わないが。
リゲルの全身を泡塗れにすると、風呂の水もいい具合に温まって湯になっている。しゃがんで貰って湯を桶で掬って頭からかけて濯ぐと、毛のボリュームのない別人のようなリゲルが現れた。
「あははっ、可愛い――っきゃ! こらぁ!」
リゲルにブルブルと身体を震わせた。思い切り水滴を掛けられ、ラナはすっかりびしょ濡れになってしまう。折角濡れないように作業したのに。
「折角だしラナも入ろう」
「や、やだ、えっちなことするつもりでしょ」
「だめ?」
リゲルは誤魔化すでもなく首を傾げる。
「まだ昼間だし、誰か近くに来たら聞こえちゃうし、その姿だとまた大変なことになるからだめっ!」
「でも濡れたままじゃ風邪ひくだろ」
「あ、ちょっ……」
そう言ってリゲルは有無を言わさずラナの服を脱がせ、抱きかかえて一緒に湯船に浸かった。二人の体積で多くの湯が溢れる。
「あったかくて気持ちいいな」
「もう、強引なんだから……」
リゲルは今ここで交わりたいとラナの首元に鼻先を摺り寄せる。だが、この姿の指先の硬く鋭い爪で彼女の肌をなぞると傷つけてしまう。今はそのうなじを舐めるだけで我慢した。
ラナは意外にも行き過ぎた行為をされなかったことに拍子抜けしつつ、湯船から二人で上がり、タオルで体を拭いて屋内へ戻った。
暖炉の火にあたってリゲルが体を乾かす。
「狼の姿で濡れた状態で人の姿に戻ったらどうなるの?」
ラナはふと気になった。毛を引っ込めたら水気もなくなるのなら便利なのではないかと。
「めちゃくちゃ気持ち悪い」
「それだけ?」
「たぶん」
「へえ~」
「びしょ濡れの服を着てる感覚が皮膚の内側にあるみたいな」
「それはやだね……」
想像しただけでも気持ちが悪い。
ラナはじっとリゲルを見る。そういえば狼男は人と狼の姿、どちらが本質なのだろうか。
「なに?」
リゲルはまだ何か言いたそうに隣に座ってじっと見上げて来るラナに微笑んだ。不思議そうに見ている顔も可愛い。
「リゲルって狼の姿と人の姿、どっちでいる方が楽とかあるの?」
「特にないかな。オレはどっちの姿でもいいと思ってるけど」
「そうなんだ」
「ラナはどっちが好き?」
「私は……抱き付くなら狼の姿だけど……」
ラナは頬を赤くして恥ずかしそうに顔を逸らした。
「けど?」
続きを促すリゲルに、しばらくもじもじして小さな声で答える。
「キスするのは人の姿の方が好き、かも……」
歯は当たらないし、唇があるから単純に気持ちがいい。しかしそう言うのは恥ずかしくてラナは下を向いて黙った。
リゲルはその言葉でまだ毛の水分は多く残っているというのに人の姿になり、抱き寄せた。ラナは今しがたリゲル自身が濡れたまま人になると気持ち悪いと言ったのに、どうしたことかと目を見開いた。
「リゲル……? まだ乾いてないよ」
「凄くキスしたくなった」
「んっ」
リゲルに唇を奪われる。口内と舌を貪られるようでラナは驚いてその肩を腕を突っ張る様に押した。すぐに止めてくれたリゲルが「どうして?」と言いたげな顔をする。
「まだ濡れてるんだから気持ち悪いんでしょ。先に体乾かしなよ」
ラナは不満そうな顔で狼の姿になったリゲルの首元の毛を乾いたタオルで拭く。減ったとはいえ元の毛量が多くてまだまだ乾かなさそうだ。
ラナは育ててくれたチンチラの家族たちがその毛量故に、濡れるとなかなか乾かないため、砂浴びしかしないことを思い出していた。チンチラは一つの毛穴から五十本ほど毛が生えているのだ。
そんなチンチラ夫婦が風呂に入らなければ衛生を保てない人間の子供を育てるのは大変だっただろうと思いを馳せる。
そう思い出を振り返っていると不意に頬に濡れた感触があった。リゲルが舐めているのだ。
「あぁこら、顔舐めないで~」
キスが出来ないならと狼の長い舌でリゲルが頬を舐めて来るのだから、まともに拭けなくなる。
「風呂入ったラナにオレの匂い付けてる」
ラナが嫌がるのも楽しむ様に、リゲルが笑う。
それにラナは「もぉー」と怒るが、こんなじゃれ合いは実家の義兄弟たちのようだ。
チンチラの兄弟たちとは舐め合いはしないが、こうして毎日のようにふざけ合っていた。
この街に来て一人で暮らしていたのも、それはそれで気楽だったが、またこうしてふざけて笑い合える人に出会えたことはこれ以上ない幸せだと、しみじみ思う。
「え……すごい……ふかふか……」
長い時間をかけてやっとリゲルの全身の毛が乾いた。暖炉の暖気でふかふかになっている。抱き着くとあまりの軽い毛の感触にラナは感動した。リゲルのワイルドな匂いも石鹸で落ちて、いつもの獣臭さが少ない。
「ラナ、もう毛を引っ込めたいんだけど」
「まだもふもふしたい~」
早く人の姿になって彼女を押し倒したいのに、いつまでももふもふと胸毛に顔を摺り寄せるラナ。
リゲルはこれじゃ生殺しだと、苦笑するしかなかった。
大量に取れた毛は後日ラナが糸を紡いで毛糸にした。
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