4 / 108
プロローグ
4. 旅立ち
しおりを挟む
☆ ☆
冒険者ギルドのお姉さんから契約書を預かった私は、お姉さんにお礼を言って建物を後にした。ヘルマー領では雇い主であるヘルマー伯爵が待っている。貴族のことについては疎いのでどんな人なのかさっぱりわからないけれど、急いで領地に戻ったということはかなり忙しいのだろう。人手が欲しくて私を雇ったのだろうか? だとしたらあまり待たせたくない。
私はすぐにでもヘルマー領の首都『ハイゼンベルク』へ発とうと思った。本当はあと何人か挨拶をしたい人はいたけれど、貴族に雇われているのだからまた王都に戻る機会はあるだろうし、その時にでもいいだろう。
とはいえド田舎のヘルマー領まで歩いて行っては何日かかるか分からない。まともに冒険をしたことがない初心者冒険者の私だったら、辿り着く前に体力が尽きてしまうだろう。数日も宿に泊まれるほどのお金は持っていないし、一人での野宿はモンスターや野盗に襲われる危険も多い。
(とりあえず、ハイゼンベルクへ向かう荷車にでも便乗させてもらおっと)
王都には様々な領地から行商人がやってくる。領地で採れた又は作られた特産品を王都で高値で売っているのだ。そして、行きは荷物を満載していた彼らの荷車は帰りにはほぼ空っぽになっている場合が多い。お金を払うから便乗させてくださいと頼めば断られることはないだろう。
私は人で賑わう市場へ行って、馬が引いている荷車の乗り手さんに片っ端から声をかけていった。
「すみません、この荷車ってヘルマー領に行ったりしませんか?」
「ヘルマー領? 行かねぇなぁ……」
「すみません、ハイゼンベルクまで乗せていってほしいのですが……」
「ハイゼンベルク? はて、どこだったっけな?」
なかなか芳しい返事が貰えない。
(もしかして、ヘルマー領からの行商人は王都には来ていないのかもしれない……なにせド田舎だから)
ド田舎という言葉が今更重く私の心にのしかかってくる。
(行くだけでもこんなに苦労しなきゃいけないなんて……いよいよ胡散臭くなってきた……大丈夫かなぁ)
もちろん、ヘルマー伯爵は馬や馬車で来ているのだろうが、これでは交通の便が不便どころの騒ぎではない。街道は通っているのだろうか? そもそもヘルマー領って同じセイファート王国なのだろうか?
そんな疑問すら湧いてきた。
が、100人ほど尋ねただろうかというところで、やっとハイゼンベルクの近くを通るという行商人を発見することができた。老人男性を背中に乗せた貧相な馬がボロボロの荷車を引いている“いかにも”な見た目の行商人だった。老人は私が声をかけると、しわしわの顔をくしゃくしゃにしながら答えた。
「あぁ、ヘルマー領の近くを通るよ。まあ、ヘルマー領に行くにはそこから森を抜けにゃならんが」
「ほんとですか! じゃあそこまででも乗せていってもらえませんか?」
私は水を得た魚のように、老人にすがりついた。すると老人は怪訝そうな目つきで私の身体を眺める。
「構わんが、お嬢ちゃんヘルマー領まで何しに行くんだえ? お使いにしては遠すぎる気がするがな……まさか家出──」
「なにがお使いですか! 私は18歳で、れっきとした冒険者です!」
「はえーっ、こんなにちっこいのが冒険者とな! いったいどんな戦闘スキルを持ってるんだえ?」
「ちっこくて悪かったですね! 私は戦闘のスキルは持ってませんが、料理の腕はちょっとしたもんなんですよ!」
私が答えると老人は、ふはははっと愉快そうな声を上げて笑った。
「なるほど、ヘルマー伯はよほど使用人に困っていると見えるわい。──それにしてもヘルマー伯もついに異性に興味を示されたか……しかもそれがこんなにちっこい少女というのがまたヘルマー伯らしいだえ。もしかしてロリコ──」
「誰が幼女ですか! だから、私は冒険者なんですって!」
「きっと冒険者さんは夜の方のスキルをお持ちに違いないで」
「はぁ……?」
冒険者ギルドのお姉さんから与えられた装備のおかげで男の子には間違えられなかったが、代わりに使用人だとかロリだとか、さらには伯爵の夜のお相手的なニュアンスまで匂わされ、私は怒り心頭だった。
(……と、落ち着け落ち着け……ここで怒ったらヘルマー領まで行けなくなっちゃう)
ふつふつと湧き上がってきた苛立ちと恥ずかしさを無理矢理抑え込み、私は努めて笑顔を作るようにした。
「……ま、まあそんな感じですねあははっ」
「そうかそうか、ふむ……では乗っていくとええで」
老人は親指で背後の荷車を指す。乗れということなのだろう。
釈然としない部分はあったけれど、これでとりあえず足は手に入れることができた。私は木製の荷車の荷台によじ登った。荷台は幌のない簡素なものだったが、それなりに広く、古びた木と土の匂いがする。そして、その隅には売れ残ったものであろう野菜がうっすらと積み上げられていた。
私が乗ったのを確認した老人が、馬に鞭を入れて馬車を発車させる。古びた馬車はゴトゴトという音を立てながら石畳の道を進む。やがて、馬車は城門に差し掛かった。
城門には兵士が何人も立っており、出入りする人物や荷物などを確認しているのだが、当然王都に出る時の方が入る時よりも確認は甘い。せいぜい家出貴族が王都の外に逃げ出さないかだけを確認するくらいだ。
「そこの馬車、止まれ」
城門の近くで待機していた銀色の甲冑を身につけた兵士は、手に持った槍を振りながら馬車を止めた。すぐに兵士の視線は荷台に乗っている私へと向けられた。
「──そこの娘は?」
「ワシの孫じゃ。最近めっきり足腰が弱くなってな……孫に手伝いにきてもらっとるんだで」
「はい、そうなんです!」
老人の言葉に、私は頷きながら話を合わせる。正直に話してもいいけど、私が冒険者だということを兵士に認めてもらうのはまた骨が折れそうなので、素直に老人の機転はありがたかった。
「へぇ……このちびっ子が爺ちゃんの孫ねぇ……」
兵士は、白髪の目立つ貧相な身なりの老人と、冒険者っぽい装備を一応身につけている私を見比べながら怪訝な表情をしていたが、やがて納得してくれたのか「行っていいぞ」と私たちを送り出してくれた。
こうして私は住み慣れた王都を後にして、雇い主であるヘルマー伯爵の待つヘルマー領へと旅立ったのだった。
冒険者ギルドのお姉さんから契約書を預かった私は、お姉さんにお礼を言って建物を後にした。ヘルマー領では雇い主であるヘルマー伯爵が待っている。貴族のことについては疎いのでどんな人なのかさっぱりわからないけれど、急いで領地に戻ったということはかなり忙しいのだろう。人手が欲しくて私を雇ったのだろうか? だとしたらあまり待たせたくない。
私はすぐにでもヘルマー領の首都『ハイゼンベルク』へ発とうと思った。本当はあと何人か挨拶をしたい人はいたけれど、貴族に雇われているのだからまた王都に戻る機会はあるだろうし、その時にでもいいだろう。
とはいえド田舎のヘルマー領まで歩いて行っては何日かかるか分からない。まともに冒険をしたことがない初心者冒険者の私だったら、辿り着く前に体力が尽きてしまうだろう。数日も宿に泊まれるほどのお金は持っていないし、一人での野宿はモンスターや野盗に襲われる危険も多い。
(とりあえず、ハイゼンベルクへ向かう荷車にでも便乗させてもらおっと)
王都には様々な領地から行商人がやってくる。領地で採れた又は作られた特産品を王都で高値で売っているのだ。そして、行きは荷物を満載していた彼らの荷車は帰りにはほぼ空っぽになっている場合が多い。お金を払うから便乗させてくださいと頼めば断られることはないだろう。
私は人で賑わう市場へ行って、馬が引いている荷車の乗り手さんに片っ端から声をかけていった。
「すみません、この荷車ってヘルマー領に行ったりしませんか?」
「ヘルマー領? 行かねぇなぁ……」
「すみません、ハイゼンベルクまで乗せていってほしいのですが……」
「ハイゼンベルク? はて、どこだったっけな?」
なかなか芳しい返事が貰えない。
(もしかして、ヘルマー領からの行商人は王都には来ていないのかもしれない……なにせド田舎だから)
ド田舎という言葉が今更重く私の心にのしかかってくる。
(行くだけでもこんなに苦労しなきゃいけないなんて……いよいよ胡散臭くなってきた……大丈夫かなぁ)
もちろん、ヘルマー伯爵は馬や馬車で来ているのだろうが、これでは交通の便が不便どころの騒ぎではない。街道は通っているのだろうか? そもそもヘルマー領って同じセイファート王国なのだろうか?
そんな疑問すら湧いてきた。
が、100人ほど尋ねただろうかというところで、やっとハイゼンベルクの近くを通るという行商人を発見することができた。老人男性を背中に乗せた貧相な馬がボロボロの荷車を引いている“いかにも”な見た目の行商人だった。老人は私が声をかけると、しわしわの顔をくしゃくしゃにしながら答えた。
「あぁ、ヘルマー領の近くを通るよ。まあ、ヘルマー領に行くにはそこから森を抜けにゃならんが」
「ほんとですか! じゃあそこまででも乗せていってもらえませんか?」
私は水を得た魚のように、老人にすがりついた。すると老人は怪訝そうな目つきで私の身体を眺める。
「構わんが、お嬢ちゃんヘルマー領まで何しに行くんだえ? お使いにしては遠すぎる気がするがな……まさか家出──」
「なにがお使いですか! 私は18歳で、れっきとした冒険者です!」
「はえーっ、こんなにちっこいのが冒険者とな! いったいどんな戦闘スキルを持ってるんだえ?」
「ちっこくて悪かったですね! 私は戦闘のスキルは持ってませんが、料理の腕はちょっとしたもんなんですよ!」
私が答えると老人は、ふはははっと愉快そうな声を上げて笑った。
「なるほど、ヘルマー伯はよほど使用人に困っていると見えるわい。──それにしてもヘルマー伯もついに異性に興味を示されたか……しかもそれがこんなにちっこい少女というのがまたヘルマー伯らしいだえ。もしかしてロリコ──」
「誰が幼女ですか! だから、私は冒険者なんですって!」
「きっと冒険者さんは夜の方のスキルをお持ちに違いないで」
「はぁ……?」
冒険者ギルドのお姉さんから与えられた装備のおかげで男の子には間違えられなかったが、代わりに使用人だとかロリだとか、さらには伯爵の夜のお相手的なニュアンスまで匂わされ、私は怒り心頭だった。
(……と、落ち着け落ち着け……ここで怒ったらヘルマー領まで行けなくなっちゃう)
ふつふつと湧き上がってきた苛立ちと恥ずかしさを無理矢理抑え込み、私は努めて笑顔を作るようにした。
「……ま、まあそんな感じですねあははっ」
「そうかそうか、ふむ……では乗っていくとええで」
老人は親指で背後の荷車を指す。乗れということなのだろう。
釈然としない部分はあったけれど、これでとりあえず足は手に入れることができた。私は木製の荷車の荷台によじ登った。荷台は幌のない簡素なものだったが、それなりに広く、古びた木と土の匂いがする。そして、その隅には売れ残ったものであろう野菜がうっすらと積み上げられていた。
私が乗ったのを確認した老人が、馬に鞭を入れて馬車を発車させる。古びた馬車はゴトゴトという音を立てながら石畳の道を進む。やがて、馬車は城門に差し掛かった。
城門には兵士が何人も立っており、出入りする人物や荷物などを確認しているのだが、当然王都に出る時の方が入る時よりも確認は甘い。せいぜい家出貴族が王都の外に逃げ出さないかだけを確認するくらいだ。
「そこの馬車、止まれ」
城門の近くで待機していた銀色の甲冑を身につけた兵士は、手に持った槍を振りながら馬車を止めた。すぐに兵士の視線は荷台に乗っている私へと向けられた。
「──そこの娘は?」
「ワシの孫じゃ。最近めっきり足腰が弱くなってな……孫に手伝いにきてもらっとるんだで」
「はい、そうなんです!」
老人の言葉に、私は頷きながら話を合わせる。正直に話してもいいけど、私が冒険者だということを兵士に認めてもらうのはまた骨が折れそうなので、素直に老人の機転はありがたかった。
「へぇ……このちびっ子が爺ちゃんの孫ねぇ……」
兵士は、白髪の目立つ貧相な身なりの老人と、冒険者っぽい装備を一応身につけている私を見比べながら怪訝な表情をしていたが、やがて納得してくれたのか「行っていいぞ」と私たちを送り出してくれた。
こうして私は住み慣れた王都を後にして、雇い主であるヘルマー伯爵の待つヘルマー領へと旅立ったのだった。
10
あなたにおすすめの小説
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」
仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
『捨てられシスターと傷ついた獣の修繕日誌』~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭を築きます
エリモコピコット
ファンタジー
【12/6 日間ランキング17位!】
「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」
そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。
彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。
傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。
「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」
釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。
魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。
やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。
「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」
これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー!
(※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる