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33 キールとリアムの関係
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リアムが俺の認識していた3歳児ではなく、逆に10歳の頃には完成されていたヤバイ奴であるいうことが分かり、とりあえず落ち着きを取り戻そうと机の上にあるお菓子を食べる。クッキーが置いてあるぞ、クッキーが。絶対わざとだろ。
フリードを見るとこの上なく楽しそうに笑っている。愉快犯だ。こんな奴が次期公爵……! 優秀だな! これみよがしにクッキーをバクバク食べる。紅茶風味のクッキーとナッツ入りのクッキーが美味い。クッキーに罪はない。レシピを知りたい。そういえば……。
「キール遅くないか?」
「オレが探してくる」
早い……。お前……そんなに早く動けたのか……。
もう教室内にいないキールの残像を振り払い、お菓子の研究に専念する。倒れた原因とか詳しい話はまだ話していないが、あいつらと俺の問題はほぼ解決したと言って良いだろう。二人の問題は二人で解決してくれ、というかキールが諦めてくれ。
「それにしても……」
「むん?」
お菓子食べ過ぎて口の中がパサパサして来た。お茶が欲しい。
「エルはリアムくんとキールくんの話聞いても、特に何も言わないんだね」
「いや、言ってるだろ。リアムがまさか10歳の頃からキールを狙っていただなんて……。でも周りの幸せのためにキールには諦めてリアムと共にいてもらおう」
「二人がそういう仲になるのは良いんだ」
「良いも何も当事者が考えて決めることで、他人が関与する話じゃないだろ。まぁ、キールにはリアム合うんじゃないかなとは思う。二人とも跡継ぎじゃないし、同性婚も珍しくないから、キールが良いなら良いと思うけど」
「貴族ではまだまだ少ないよね、同性婚」
「跡継ぎは必要だし、かといって全ての貴族の家に複数人兄弟がいる訳じゃないしね。そもそも好みもあるだろうし」
「好み?」
「リアムはキールが好きなだけで、男が好きな訳じゃないだろ? キールが女性でも多分リアムはキールが好きだよ」
あの執着具合はキールという個人に対するもので、それ以外の人間は石ころのように見ている気がする。俺のことは障害物呼ばわりだから最悪石ころ以下の扱いだ。
「そっか。貴族でももっと同性婚が増えると良いよね」
「同性婚だけではなく、好きな人と何の障害もなく結婚出来るようになると良いな。跡継ぎなんて誰か探せば見つかるだろうし、子どもに継がせるのは小さい頃から教育出来るからだろ? なら孤児院から優秀そうな、賢い子を養子にするのもアリだと思う。その子が望めばだけど。形だけ結婚して子どもを産んだら後は放置で愛人を囲う男の方が誠意が無いし、みんなが辛い思いをする」
実際そういう貴族は少なからずいる。愛人は女性男性どちらの場合もある。まぁこれも当事者同士で問題がないなら外から口出しすることでもないんだけど。それにしてもこんな話をするということは……。
「フリードの好きな人ってもしかして男性なの?」
「え? なんで」
「んー、軽い口調の中に真剣さを感じたから」
「普段は察しが悪いのに」
「たまに勘が冴えるんだ。俺は恋愛経験皆無だから参考になりそうなアドバイスはあげられないな」
「元から期待してないよ」
「……ひどい。でも話したくなったらいつでも聞くから」
「ありがとう、エルは良い奴だな」
「俺も気付いてなかったんだけど、実はそうなんだ」
「思ってたよりも神経太くて安心した」
「学校でぼっちで過ごした6年間、無遅刻無欠席な俺って本当に強いと思う」
「今まで気付かれなかったのが不思議なくらい図太い」
「いやー、そんな。そこまで言われると照れるよ」
「気持ちの良い図々しさ」
キールたちが戻ってくるまでフリードとの会話を楽しんだ。
フリードを見るとこの上なく楽しそうに笑っている。愉快犯だ。こんな奴が次期公爵……! 優秀だな! これみよがしにクッキーをバクバク食べる。紅茶風味のクッキーとナッツ入りのクッキーが美味い。クッキーに罪はない。レシピを知りたい。そういえば……。
「キール遅くないか?」
「オレが探してくる」
早い……。お前……そんなに早く動けたのか……。
もう教室内にいないキールの残像を振り払い、お菓子の研究に専念する。倒れた原因とか詳しい話はまだ話していないが、あいつらと俺の問題はほぼ解決したと言って良いだろう。二人の問題は二人で解決してくれ、というかキールが諦めてくれ。
「それにしても……」
「むん?」
お菓子食べ過ぎて口の中がパサパサして来た。お茶が欲しい。
「エルはリアムくんとキールくんの話聞いても、特に何も言わないんだね」
「いや、言ってるだろ。リアムがまさか10歳の頃からキールを狙っていただなんて……。でも周りの幸せのためにキールには諦めてリアムと共にいてもらおう」
「二人がそういう仲になるのは良いんだ」
「良いも何も当事者が考えて決めることで、他人が関与する話じゃないだろ。まぁ、キールにはリアム合うんじゃないかなとは思う。二人とも跡継ぎじゃないし、同性婚も珍しくないから、キールが良いなら良いと思うけど」
「貴族ではまだまだ少ないよね、同性婚」
「跡継ぎは必要だし、かといって全ての貴族の家に複数人兄弟がいる訳じゃないしね。そもそも好みもあるだろうし」
「好み?」
「リアムはキールが好きなだけで、男が好きな訳じゃないだろ? キールが女性でも多分リアムはキールが好きだよ」
あの執着具合はキールという個人に対するもので、それ以外の人間は石ころのように見ている気がする。俺のことは障害物呼ばわりだから最悪石ころ以下の扱いだ。
「そっか。貴族でももっと同性婚が増えると良いよね」
「同性婚だけではなく、好きな人と何の障害もなく結婚出来るようになると良いな。跡継ぎなんて誰か探せば見つかるだろうし、子どもに継がせるのは小さい頃から教育出来るからだろ? なら孤児院から優秀そうな、賢い子を養子にするのもアリだと思う。その子が望めばだけど。形だけ結婚して子どもを産んだら後は放置で愛人を囲う男の方が誠意が無いし、みんなが辛い思いをする」
実際そういう貴族は少なからずいる。愛人は女性男性どちらの場合もある。まぁこれも当事者同士で問題がないなら外から口出しすることでもないんだけど。それにしてもこんな話をするということは……。
「フリードの好きな人ってもしかして男性なの?」
「え? なんで」
「んー、軽い口調の中に真剣さを感じたから」
「普段は察しが悪いのに」
「たまに勘が冴えるんだ。俺は恋愛経験皆無だから参考になりそうなアドバイスはあげられないな」
「元から期待してないよ」
「……ひどい。でも話したくなったらいつでも聞くから」
「ありがとう、エルは良い奴だな」
「俺も気付いてなかったんだけど、実はそうなんだ」
「思ってたよりも神経太くて安心した」
「学校でぼっちで過ごした6年間、無遅刻無欠席な俺って本当に強いと思う」
「今まで気付かれなかったのが不思議なくらい図太い」
「いやー、そんな。そこまで言われると照れるよ」
「気持ちの良い図々しさ」
キールたちが戻ってくるまでフリードとの会話を楽しんだ。
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