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1章〜異世界の地に立つ者達〜
24話「残された者達へ祝福を2」
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「レベル上がりすぎだろ。それに、この数字⋯⋯」
何度数えても数字に間違いがない。
DMPは2億に渡り、ステータスが軒並み上がっている。
「なあ、ゼーレこれって凄いのか?」
「うーん⋯⋯」
レイジの問いにゼーレは少し悩んで答えを出した。
「凄い、凄くないで言えば、凄いと思う。でもお兄ちゃん、この世界に魔王がいるなら何がいると思う?」
「⋯⋯勇者か」
「当たりだよ。実際、このレベルでこの数値は高い⋯⋯けど、勇者はもっと強い」
「⋯⋯それってどのくらいだ?」
「最悪を考えるならレベルは⋯⋯99。最大だよ」
「やっぱりか⋯⋯」
お伽話でも神話でも宗教でもよくあることだ。
魔王という絶対悪が存在するなら勇者のような救世主が存在する。
だけれどーー
「ゼーレ、聞いていいか?」
「どうしたの?」
「勇者って⋯⋯何人居るんだ?」
ーー絶対悪が打ち倒せる存在は数多くはいない。居てしまったら均衡が成り立たないのだから。
「うーん、時代にもよるけど基本的には1人。そして、それをサポートする存在、分かりやすく言うなら『賢者』と『聖女』も同じく1人だよ」
「そうかーーよし!じゃあまず、ファントムの傷を治すか」
レイジは自身を鼓舞した。
自分を見失わないように。
自分にできることをするために。
「えーっと⋯⋯あった」
レイジがDMPでの回復薬購入を試みた。
ーーーーー
普通回復薬:DMP 10,000
軽度の病気、毒、傷を瞬間的に治す。
上級回復薬:DMP 30,000
重度の病気、毒、傷を瞬間的に治す。
超級回復薬:DMP 100,000
重度の病気、毒、四肢の欠損を治す。
秘薬:DMP 1,000,000
特定の病気、毒、一部重用器官を治す。
ーーーーー
「あっ⋯⋯」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「⋯⋯なあ、もし、『秘薬』を使えばーー」
「無理だよ」
レイジは言うことをためらったが、ゼーレにはその先が分かり、短い返事をした。
もし、秘薬を使えば餓鬼は死ななかったのか?
その意図をゼーレは正確に理解していた。
「魔石が砕かれたら魔物は死んじゃう。これはね、魔物にとって魔石は人間でいう重要器官全てを含むものだから」
「⋯⋯そっか」
レイジは一度深呼吸して画面を見た。
「ファントムの傷を治すのにはやっぱ『超級回復薬』か?」
「そうだね」
レイジはゼーレに確認を取り、購入した。
購入を承諾すると淡い光が集まり一つの瓶が生まれた。
「これが『超級回復薬』?」
「どう?イメージ通りじゃない?」
「確かに、思ってたのと合うな。コレをどうする?」
「ファントムちゃん飲んじゃって!グイッと!」
「(コクリ)」
レイジはファントムに超級回復薬を渡し、ファントムがそれを飲み干すと変化が起きた。
「!」
ファントムの欠損して居た右腕と右足が生えてきたのだ。
その光景はなんとも不思議で生えてきたと言うより伸びてきたに近い。
瞬きした先には出会った時と同じ全身黒のファントムがそこに居た。
「コレが回復薬の力か⋯⋯」
「凄いでしょ?」
「ああ、コレがあっちの世界にあったら医療界はひっくり返るだろうな」
「でしょでしょー。さーて、ご飯にしよ!」
「待て待て、その前にっと」
レイジはまた画面を操作してある物を購入した。
「はいコレ」
そう言って出したものはーー
「あ、あの⋯⋯」
ーーパンドラが着ている色に似た新しいドレスだった。
「いや何、そのままの格好でいるとな⋯⋯」
「⋯⋯」
「ん?どうしたパンドラ?」
「⋯⋯プレゼント⋯⋯貴方様からにプレゼント⋯⋯プレゼント⋯⋯」
ドレスを渡されたパンドラは頬を赤く染め、湯気が出そうである。
「えっと⋯⋯パンドラさん、その反応の仕方はちょっと⋯⋯」
「お兄ちゃん?」
「ます、たー⋯⋯」
「(ジー)」
「⋯⋯コレ俺のせいじゃなくね?」
レイジの弁明は届くことなく、3人に睨まれた。
◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾
パンドラは
「貴方様の前での着替えははしたないですわね」
と言って、暗黒の階層へ行ってしまった。
「⋯⋯飯の支度をしよう」
祝勝会までの道のりが紆余曲折したせいかどっと疲労感がレイジを襲う。
睨まれ続けている現状も悲しく、食事の購入覧を除いているとーー
「あ、そうだお兄ちゃん」
「ん?どうした?寿司なら一番高い奴を買ったぞ」
「そうじゃなくて、『召喚紙』が買えると思うから見ておいてね」
「えっ?あれってここで買えるものなのか?!」
レイジ直ぐに確認した。
そこには確かに召喚紙の購入欄があった。
ーーーーー
召喚紙:DMP 100,000,000
使用すると上級魔物が呼び出される。
ーーーーー
「い、一億か⋯⋯やっぱり高いな」
「お願いね!」
「わかってる。後でな」
「むふふふー」
レイジ承諾に返事を聞けたゼーレはスキップしながら離れて行こうとした。
が、レイジは呼び止めた。
「ゼーレ」
「ん?どうしたのお兄ちゃん?」
「さっき確認しなかったけどゼーレにはステータスは無いのか?」
「⋯⋯」
その質問の瞬間レイジにはゼーレの表情が一瞬、凍ったように感じた。
だが、次の瞬間にはいつものように笑顔を振りまく可愛い少女に戻って居た。
「ゼーレはアドバイザーの魔物だからステータスはないよ」
「そ、そうか」
「じゃ、ご飯待ってるね!」
そう言ってゼーレはレイジから離れていった。
「⋯⋯はぁ。言えないよね」
ゼーレは誰にも聞こえないくらい小さく、か細い声で呟いた。
そして、自分自身のステータスが面を開いた。
ーーーーー
名前:ゼーレ
種族:ーーー
性別:女
Lv:ー
HP:ー
MP:ー
技能:禁書庫インデックス(-)、感覚共有(-)
称号:神兵、観察者、改変されし者
ーーーーー
「言えないよ、言えるわけないじゃん⋯⋯もう魔物じゃないなんて」
ステータス覧を見るゼーレの拳は小さく震えていた。
何度数えても数字に間違いがない。
DMPは2億に渡り、ステータスが軒並み上がっている。
「なあ、ゼーレこれって凄いのか?」
「うーん⋯⋯」
レイジの問いにゼーレは少し悩んで答えを出した。
「凄い、凄くないで言えば、凄いと思う。でもお兄ちゃん、この世界に魔王がいるなら何がいると思う?」
「⋯⋯勇者か」
「当たりだよ。実際、このレベルでこの数値は高い⋯⋯けど、勇者はもっと強い」
「⋯⋯それってどのくらいだ?」
「最悪を考えるならレベルは⋯⋯99。最大だよ」
「やっぱりか⋯⋯」
お伽話でも神話でも宗教でもよくあることだ。
魔王という絶対悪が存在するなら勇者のような救世主が存在する。
だけれどーー
「ゼーレ、聞いていいか?」
「どうしたの?」
「勇者って⋯⋯何人居るんだ?」
ーー絶対悪が打ち倒せる存在は数多くはいない。居てしまったら均衡が成り立たないのだから。
「うーん、時代にもよるけど基本的には1人。そして、それをサポートする存在、分かりやすく言うなら『賢者』と『聖女』も同じく1人だよ」
「そうかーーよし!じゃあまず、ファントムの傷を治すか」
レイジは自身を鼓舞した。
自分を見失わないように。
自分にできることをするために。
「えーっと⋯⋯あった」
レイジがDMPでの回復薬購入を試みた。
ーーーーー
普通回復薬:DMP 10,000
軽度の病気、毒、傷を瞬間的に治す。
上級回復薬:DMP 30,000
重度の病気、毒、傷を瞬間的に治す。
超級回復薬:DMP 100,000
重度の病気、毒、四肢の欠損を治す。
秘薬:DMP 1,000,000
特定の病気、毒、一部重用器官を治す。
ーーーーー
「あっ⋯⋯」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「⋯⋯なあ、もし、『秘薬』を使えばーー」
「無理だよ」
レイジは言うことをためらったが、ゼーレにはその先が分かり、短い返事をした。
もし、秘薬を使えば餓鬼は死ななかったのか?
その意図をゼーレは正確に理解していた。
「魔石が砕かれたら魔物は死んじゃう。これはね、魔物にとって魔石は人間でいう重要器官全てを含むものだから」
「⋯⋯そっか」
レイジは一度深呼吸して画面を見た。
「ファントムの傷を治すのにはやっぱ『超級回復薬』か?」
「そうだね」
レイジはゼーレに確認を取り、購入した。
購入を承諾すると淡い光が集まり一つの瓶が生まれた。
「これが『超級回復薬』?」
「どう?イメージ通りじゃない?」
「確かに、思ってたのと合うな。コレをどうする?」
「ファントムちゃん飲んじゃって!グイッと!」
「(コクリ)」
レイジはファントムに超級回復薬を渡し、ファントムがそれを飲み干すと変化が起きた。
「!」
ファントムの欠損して居た右腕と右足が生えてきたのだ。
その光景はなんとも不思議で生えてきたと言うより伸びてきたに近い。
瞬きした先には出会った時と同じ全身黒のファントムがそこに居た。
「コレが回復薬の力か⋯⋯」
「凄いでしょ?」
「ああ、コレがあっちの世界にあったら医療界はひっくり返るだろうな」
「でしょでしょー。さーて、ご飯にしよ!」
「待て待て、その前にっと」
レイジはまた画面を操作してある物を購入した。
「はいコレ」
そう言って出したものはーー
「あ、あの⋯⋯」
ーーパンドラが着ている色に似た新しいドレスだった。
「いや何、そのままの格好でいるとな⋯⋯」
「⋯⋯」
「ん?どうしたパンドラ?」
「⋯⋯プレゼント⋯⋯貴方様からにプレゼント⋯⋯プレゼント⋯⋯」
ドレスを渡されたパンドラは頬を赤く染め、湯気が出そうである。
「えっと⋯⋯パンドラさん、その反応の仕方はちょっと⋯⋯」
「お兄ちゃん?」
「ます、たー⋯⋯」
「(ジー)」
「⋯⋯コレ俺のせいじゃなくね?」
レイジの弁明は届くことなく、3人に睨まれた。
◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾️◆◾
パンドラは
「貴方様の前での着替えははしたないですわね」
と言って、暗黒の階層へ行ってしまった。
「⋯⋯飯の支度をしよう」
祝勝会までの道のりが紆余曲折したせいかどっと疲労感がレイジを襲う。
睨まれ続けている現状も悲しく、食事の購入覧を除いているとーー
「あ、そうだお兄ちゃん」
「ん?どうした?寿司なら一番高い奴を買ったぞ」
「そうじゃなくて、『召喚紙』が買えると思うから見ておいてね」
「えっ?あれってここで買えるものなのか?!」
レイジ直ぐに確認した。
そこには確かに召喚紙の購入欄があった。
ーーーーー
召喚紙:DMP 100,000,000
使用すると上級魔物が呼び出される。
ーーーーー
「い、一億か⋯⋯やっぱり高いな」
「お願いね!」
「わかってる。後でな」
「むふふふー」
レイジ承諾に返事を聞けたゼーレはスキップしながら離れて行こうとした。
が、レイジは呼び止めた。
「ゼーレ」
「ん?どうしたのお兄ちゃん?」
「さっき確認しなかったけどゼーレにはステータスは無いのか?」
「⋯⋯」
その質問の瞬間レイジにはゼーレの表情が一瞬、凍ったように感じた。
だが、次の瞬間にはいつものように笑顔を振りまく可愛い少女に戻って居た。
「ゼーレはアドバイザーの魔物だからステータスはないよ」
「そ、そうか」
「じゃ、ご飯待ってるね!」
そう言ってゼーレはレイジから離れていった。
「⋯⋯はぁ。言えないよね」
ゼーレは誰にも聞こえないくらい小さく、か細い声で呟いた。
そして、自分自身のステータスが面を開いた。
ーーーーー
名前:ゼーレ
種族:ーーー
性別:女
Lv:ー
HP:ー
MP:ー
技能:禁書庫インデックス(-)、感覚共有(-)
称号:神兵、観察者、改変されし者
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「言えないよ、言えるわけないじゃん⋯⋯もう魔物じゃないなんて」
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