選ばれし者

西山鷹志

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朝倉元影の屋敷

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「さぁもっと側に寄れ、悪いようにはせん」
 この朝倉元景は天下一の極悪人と噂が高い朝倉孝景の親戚筋にあたる。応仁の乱で時の人となった天下に名を轟かせる朝倉孝景ほどではないが、この辺一帯を治める朝倉元景だ。イネの救いは朝倉孝景じゃなかった事だ。

元影は極悪人ではないがスケベで有名だ。そこで各村の長に、何かといって女を集めさせていた。困った宝次郎は自分の娘は差出しなくない。そこで占い師と相談して決めたのが人身御供だった。
 
だが娘を人身御供にして、それで水害が収まらなければ村の衆が百姓一揆を起こしかねない。その代わり氾濫が起きない工事をしてくれるならと引き受けたのだった。この朝倉元景、女が手に入るならと簡単に承諾した。女の為なら金に糸目をつけないほどの女好きだ。

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