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村人の為に神社を作る 最終話
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「村の皆様方にお殿様、つまり私の夫、朝倉元景より言伝があります。これから先、決して人身御供となる犠牲者は出させないし、困った事があったら相談に乗ると言っておられます」
村人から拍手が沸き起こった。それから村の衆に向かって言った。育った村の為にしたいことがあると。
「イネの方様、これから人身御供を出さないと聞き私どもは安心して暮らせます。ありがたや」
「このイネも皆様の苦しみは知っております。私は夫、朝倉元景に念を押して尋ねました。約束は必ず守ると言ってくれました」
村人からいちだんと高い拍手をした。
「私は、この村に神社を建てたいと思います。お殿様からその資金を出して頂き災害のない村を祈願して、それとこの神社を管理する神職を選びその役職は「職階」「階位」「身分」などありますが、これを村の衆から選びます。もちろん素人が出来る訳ではありませんが、最初に神主様が指導し皆様は見習いから始め、後に役職を決めると言うものです。そして村の衆でこの神社を運営して行くのです。その収益は村のものとなりましょう」
最後に村の長、宝次郎がこう付け加えた。
「尚、イネの方様は美しいだけではなく元影様の奥方に収まった訳ではない。頭が良く知恵者と知られ元影様に認められて今の地位を手にしたそうだ」
村の衆は改めてイネの方様に拍手を送った。
そして真っ先に当然、村に貢献した茂助を後の神主に推薦した。オラは出来ないと謙遜した一生懸命励めば出来ると後押しされた。それから数人が選ばれ神社の仕事が出来ることになった。
村人は大喜びした。神社が出来れば多くの人が足を運び村は栄えるだろう。そして最後にイネは生まれ育った家を見たいと、暫く家族団らんのひと時を過ごした。別れ際に五年間も心配を掛けたと、そしてお殿様からお礼として三百両もの大金を渡した置いた。
「こんな見たこともない大金をどうして使えば良いか」
「金はいくらあっても困るものではありません。立派な家を建てて兄者たちが嫁をもらうとき新たな家を建てれば良いのです。立派な家なら嫁のきても多いでしょう。もし居なければイネが紹介します」
茂助は喜んだ。これで家族は安泰だ。これまでは貧乏で嫁が来てくれないだろうと諦めかけていた。立派な家と食うに困らない生活が保障される。嫁がこないどころか我々も嫁に行きたいと言うだろう。
イネは安心した。少しは親孝行出来るだろう。今度来る時、二人の子供も連れて来る約束して帰って行った。後に宇治神社として今では国宝となっているが、村人はイネの名をとり稲荷神社として崇めたとか。
了
村人から拍手が沸き起こった。それから村の衆に向かって言った。育った村の為にしたいことがあると。
「イネの方様、これから人身御供を出さないと聞き私どもは安心して暮らせます。ありがたや」
「このイネも皆様の苦しみは知っております。私は夫、朝倉元景に念を押して尋ねました。約束は必ず守ると言ってくれました」
村人からいちだんと高い拍手をした。
「私は、この村に神社を建てたいと思います。お殿様からその資金を出して頂き災害のない村を祈願して、それとこの神社を管理する神職を選びその役職は「職階」「階位」「身分」などありますが、これを村の衆から選びます。もちろん素人が出来る訳ではありませんが、最初に神主様が指導し皆様は見習いから始め、後に役職を決めると言うものです。そして村の衆でこの神社を運営して行くのです。その収益は村のものとなりましょう」
最後に村の長、宝次郎がこう付け加えた。
「尚、イネの方様は美しいだけではなく元影様の奥方に収まった訳ではない。頭が良く知恵者と知られ元影様に認められて今の地位を手にしたそうだ」
村の衆は改めてイネの方様に拍手を送った。
そして真っ先に当然、村に貢献した茂助を後の神主に推薦した。オラは出来ないと謙遜した一生懸命励めば出来ると後押しされた。それから数人が選ばれ神社の仕事が出来ることになった。
村人は大喜びした。神社が出来れば多くの人が足を運び村は栄えるだろう。そして最後にイネは生まれ育った家を見たいと、暫く家族団らんのひと時を過ごした。別れ際に五年間も心配を掛けたと、そしてお殿様からお礼として三百両もの大金を渡した置いた。
「こんな見たこともない大金をどうして使えば良いか」
「金はいくらあっても困るものではありません。立派な家を建てて兄者たちが嫁をもらうとき新たな家を建てれば良いのです。立派な家なら嫁のきても多いでしょう。もし居なければイネが紹介します」
茂助は喜んだ。これで家族は安泰だ。これまでは貧乏で嫁が来てくれないだろうと諦めかけていた。立派な家と食うに困らない生活が保障される。嫁がこないどころか我々も嫁に行きたいと言うだろう。
イネは安心した。少しは親孝行出来るだろう。今度来る時、二人の子供も連れて来る約束して帰って行った。後に宇治神社として今では国宝となっているが、村人はイネの名をとり稲荷神社として崇めたとか。
了
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