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冒険者ギルド
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カーテンすらない窓から差し込む太陽の光があまりに眩しく、俺は目を覚ました。
隣で寝ているコメ丸がクッションのように柔らかかったおかげで、ベットの固さを忘れられ、すごく熟睡出来た。
とてもいい朝だ。
俺はコメ丸を揺らし起こす。
『あ、後5分⋯⋯⋯⋯』
「ダメだ。チェックアウトまでにベットを綺麗にしないといけないからな」
『チェックアウト⋯⋯⋯⋯⋯?』
「ああ、宿を出ないといけないんだ。とりあえずベットからでも離れてくれ」
『仕方ねぇな⋯⋯⋯⋯⋯』
そう言ってコメ丸は半目で起き上がると机に飛び移り、二度寝を始めた。
「ありがとう」
俺はクシャッとなったシーツをピンと伸ばし、毛布代わりである薄い布を畳んでベットの上に置いた。
今日は一つやりたい事がある。
それは異世界でしかできない事だ。
雑用、魔物狩り、ダンジョン探索と出来ることは様々。腕っ節がものをいう職業―――冒険者だ。今日は冒険者ギルドに登録をしにいこうと思う。
追い出された時からなろうと決めていたのだ。
小銭稼ぎくらいにはなるかもしれないしな。
「よし、コメ丸。準備が出来たし行くぞ」
『おぉ~⋯⋯⋯⋯』
どうもコメ丸は朝に弱いらしい。
半分夢の中の状態で俺の肩に乗ると、三度寝を始めてしまった。
宿を出てしばらく歩く。
そうして俺はある大きな建物の前に止まった。
ここが王都にある冒険者ギルドだ。
俺はドアを開け中に入る。
入って目の前には受付カウンターがあり、可愛らしいギルド穣たちが冒険者の対応をしている。
受付の横には酒場があり、朝だというのにもう飲み始めている冒険者たちがいた。
冒険者は屈強なおっさんばかりというイメージが少しあったが、意外と若くて細身な男や女もいる。
受付の前の列に並び、数分待つと俺の番が回ってきた。
「こんにちは! 本日はどのような御要件でしょうか?」
可愛らしい笑みを浮かべてそう言うギルド嬢。
「ギルドに加入したくて」
「ギルド加入ですね。ではこちらに指名と職業を記入してください」
「はい」
【言理の加護】をくれたのは素直にありがたい。文字の読み書きが出来るのは非常に便利だ。
俺が書類に指名などを書いている間、ギルド穣は俺の肩に乗るコメ丸を羨ましそうな目で見ていた。
「ナルミ・ユウ様ですね。ギルド証を発行しますので少々お待ちください」
少ししてギルド嬢が受付に戻ってきた。
「お待たせしました。こちらがギルド証になります」
「ありがとうございます」
そこには用紙に記載した内容が書かれていた。
「クエストを受ける際は、後ろにあります掲示板から依頼書を取り、ギルド証と共に受付にお持ちください。クエストには難易度設定がされており、星の数が多いほど高難易度となります。基準としては星一つから二つまでが簡単。星三つから四つまでが普通。星五つから上は難しいとなっております。クエストの中には受けるための条件付けがされているものもありますのでお気をつけください。またクエスト中に傷を負ったとしてもこちらでは何の保証も行っておりません。全て自己責任となります。そしてクエストを失敗してしまいますと違約金が発生してしまいますので、出来る限りご自身の力量に見合ったクエストを受けようお願いします。基本的な説明は以上となりますがご質問はありますか?」
「いえ、特には」
「分かりました。もしご不明な点がありましたらいつでもお声掛けください。ではこれからのご活躍を期待しております」
そう言ってギルド穣は頭を下げた。
その後、彼女は小声で言った。
「⋯⋯⋯お連れのスライム凄く可愛いですね。今度良かったら撫でさせてください」
「ええ、もちろん良いですよ」
後に知った事だが、この受付嬢の名前はセナと言うらしい。これからもお世話になりそうだ。
こうして俺は無事ギルド証を手にすることが出来た。
次は武器だ。
冒険者ギルドの2階では武具やポーションなどが売られている。
俺は武器が欲しいので、2階に上がり武具のコーナーに向かった。
散財をする訳にもいかないので、そこまで良いものは買えないと思うが何も持たないよりはマシだろう。
「いらっしゃい」
そう言った店主は、体格はムキムキで身長は180cmはある、どう考えても強いだろうという大男だった。店主はネームプレートを付けており、名前はローグというらしい。
俺は武器を順番に見ていく。
そうしてある武器に目が止まった。
<双角狼の短剣 : 150000ルーシェ>
双角狼と呼ばれる魔物は国王から貰った本に載っていた。二本の角が生えた狼のような見たい目をしている。
そんな魔物の生かした角で作られた短剣のようだ。
あまりのかっこ良さに目を奪われてしまった。
だが今の手持ちを全額出しても買えない。
やはり武器は高いな。
「良いだろその武器」
そう言って店主が俺に話しかけてきた。
「はい。でも高くて買えないですね」
「素材が貴重だからな。それくらいするんだよ」
「へぇー双角狼の角ってそんなに珍しいんですか?」
「あったり前よ。なんてたって双角狼の角が手に入るのは、あいつらの一生に一度だけある生え変わりの時期だけだからな。死んだ双角狼についてる角はボロボロで使いもんにならねぇんだ」
「そうなんですか⋯⋯⋯⋯」
そんな角で作った武器ならこの値段でもおかしくないか。
「この近くの森があいつらの生息地なんだ。もし落ちてたら拾ってこいよ。高値で買い取ってやる」
おぉーそれは夢があるな。
「だが無理矢理折ってくるとかは絶対やめろよ。違法だし、生え変わりでもないのに折られちまうとあいつらは生きていけねぇからな。でも最近居るんだよ、金の為に角を折る密猟者どもが」
ローグさんは密猟者に対して怒りを表しているようにそう言った。
俺は店を見渡していると、また別の剣が視界に入った。
その剣は周りにあるどんな武器とも違う独特の雰囲気を醸し出している。何故かは分からないが、あの剣を向けられたら絶対に生きては帰れないだろうと、容易に想像できてしまう。それほどまでに邪悪なオーラを纏っているのだ。
<龍牙の剣 : 10000000ルーシェ>
たっっっっっっっっか!!
何だこれ。
龍の牙で作った剣?
「おお、そりゃこの店一の商品だぜ。なんせその剣はこっから北の方に見える龍が住む山―――龍山ってとこで見つかった本物の龍の牙で作ってからな」
「龍の牙だけでこんなものが作れるんですね⋯⋯⋯⋯⋯」
見た感じ刃の長さは70cm以上はある。
一本の牙でこんな剣が作れるって龍は一体どれほど大きいのだろう。
想像するだけで背筋が凍った。
そうして見て周り、俺はついにお目当てのものを見つけた。
<普通の短剣 : 1000ルーシェ>
⋯⋯⋯⋯安いな。
デザインも地味だ。
RPGの序盤に手に入れる武器って感じがする。
よし、これにしよう。
「これください」
「はいよ」
俺は<普通の短剣>を購入した。
これでとりあえず準備が出来た。
何かクエストを受けてみるか。
俺は掲示板に向かい、良いクエストがないか探す。
星一、二はほとんど雑用だな。
飼い猫を探してとか、薬草の採取とか、草むしりとか。
もっと冒険者っぽい事⋯⋯⋯⋯⋯。
=====================
難易度 : ★★★
依頼 : ゴブリンの群れの討伐
条件 : なし
近頃、ルーグの森にて民家の近くに住処を変えたゴブリンの群れが、山菜取りや川釣りに来た住民複数名に怪我を負わせた。更なる負傷者が出る前に討伐を依頼したい。
[成功報酬]
ゴブリン一体につき500ルーシェ
ホブゴブリン一体につき1000ルーシェ
=====================
「ゴブリン討伐か⋯⋯⋯⋯」
冒険者っぽいな。
『ユウ、それにしろ』
肩に乗るコメ丸がそう言った。
その声には怒りや恨みといった感情がこもっているように思えた。
『多分こいつらだ。オレの穴場を奪ったのは。二日も飯抜きにされた報いを受けさせてやりたい』
それ許してなかったんだ⋯⋯⋯⋯。
「でも星三つだぞ。最初にしては高くないか?」
『大丈夫だ。オレもいるし、ユウなら余裕さ。ホブゴブリンのせいで少し難易度が上がってるだけで、ゴブリンは雑魚だ。星一つでも盛りすぎなくらいにな。人間の子供がじゃれてきたくらいに思えばいけるぜ』
「そんな事言ってコメ丸、このゴブリンたちから穴場を取り返せなかったんだろ?」
俺はニヤリと笑みを浮かべてそう言った。
『う、うるせぇ。⋯⋯⋯1対1なら余裕なんだよ』
「ほんとに?」
『あったりめぇだ! なら見せてやるよ! だからその依頼を受けやがれ!』
コメ丸は相当やる気のようだ。
せっかくだしこのクエストを受けてみるか。
俺は依頼書を取り、受付に持って行った。
「―――ゴブリン討伐ですね。了解しました。クエスト成功の確認にはゴブリンの死体、もしくは体の一部を提示していただく必要がありますのでお気をつけください。それと魔物使いの方に限っての話になるのですが、テイムした場合でも討伐と同様に扱われますので、報酬は変わらず支払われます。ご安心ください」
テイムでもいいのか。
これは有益な情報だな。
「分かりました。ありがとうございます」
クエストを受けた俺たちは早速、その場所へ向かおうと、冒険者ギルドの出口へと歩みを進める。
その時に【情報を求む】という掲示が目に入った。俺は横目でそれを確認する。
どうもルーグの森に密猟者が出没しているらしく、その者たちの情報を集めているとの事だ。
ローグさんが言っていた双角狼の角狙いかもな。情報提供、もしくは密猟者を捕まえたら報酬が支払われるのだという。
まあこんな掲示がされている時点で、密猟者は手練だろう。そう簡単に見つかるとは思えないな。というか怖いから出来れば会いたくない。
そうして俺たちは冒険者ギルドを後にした。
隣で寝ているコメ丸がクッションのように柔らかかったおかげで、ベットの固さを忘れられ、すごく熟睡出来た。
とてもいい朝だ。
俺はコメ丸を揺らし起こす。
『あ、後5分⋯⋯⋯⋯』
「ダメだ。チェックアウトまでにベットを綺麗にしないといけないからな」
『チェックアウト⋯⋯⋯⋯⋯?』
「ああ、宿を出ないといけないんだ。とりあえずベットからでも離れてくれ」
『仕方ねぇな⋯⋯⋯⋯⋯』
そう言ってコメ丸は半目で起き上がると机に飛び移り、二度寝を始めた。
「ありがとう」
俺はクシャッとなったシーツをピンと伸ばし、毛布代わりである薄い布を畳んでベットの上に置いた。
今日は一つやりたい事がある。
それは異世界でしかできない事だ。
雑用、魔物狩り、ダンジョン探索と出来ることは様々。腕っ節がものをいう職業―――冒険者だ。今日は冒険者ギルドに登録をしにいこうと思う。
追い出された時からなろうと決めていたのだ。
小銭稼ぎくらいにはなるかもしれないしな。
「よし、コメ丸。準備が出来たし行くぞ」
『おぉ~⋯⋯⋯⋯』
どうもコメ丸は朝に弱いらしい。
半分夢の中の状態で俺の肩に乗ると、三度寝を始めてしまった。
宿を出てしばらく歩く。
そうして俺はある大きな建物の前に止まった。
ここが王都にある冒険者ギルドだ。
俺はドアを開け中に入る。
入って目の前には受付カウンターがあり、可愛らしいギルド穣たちが冒険者の対応をしている。
受付の横には酒場があり、朝だというのにもう飲み始めている冒険者たちがいた。
冒険者は屈強なおっさんばかりというイメージが少しあったが、意外と若くて細身な男や女もいる。
受付の前の列に並び、数分待つと俺の番が回ってきた。
「こんにちは! 本日はどのような御要件でしょうか?」
可愛らしい笑みを浮かべてそう言うギルド嬢。
「ギルドに加入したくて」
「ギルド加入ですね。ではこちらに指名と職業を記入してください」
「はい」
【言理の加護】をくれたのは素直にありがたい。文字の読み書きが出来るのは非常に便利だ。
俺が書類に指名などを書いている間、ギルド穣は俺の肩に乗るコメ丸を羨ましそうな目で見ていた。
「ナルミ・ユウ様ですね。ギルド証を発行しますので少々お待ちください」
少ししてギルド嬢が受付に戻ってきた。
「お待たせしました。こちらがギルド証になります」
「ありがとうございます」
そこには用紙に記載した内容が書かれていた。
「クエストを受ける際は、後ろにあります掲示板から依頼書を取り、ギルド証と共に受付にお持ちください。クエストには難易度設定がされており、星の数が多いほど高難易度となります。基準としては星一つから二つまでが簡単。星三つから四つまでが普通。星五つから上は難しいとなっております。クエストの中には受けるための条件付けがされているものもありますのでお気をつけください。またクエスト中に傷を負ったとしてもこちらでは何の保証も行っておりません。全て自己責任となります。そしてクエストを失敗してしまいますと違約金が発生してしまいますので、出来る限りご自身の力量に見合ったクエストを受けようお願いします。基本的な説明は以上となりますがご質問はありますか?」
「いえ、特には」
「分かりました。もしご不明な点がありましたらいつでもお声掛けください。ではこれからのご活躍を期待しております」
そう言ってギルド穣は頭を下げた。
その後、彼女は小声で言った。
「⋯⋯⋯お連れのスライム凄く可愛いですね。今度良かったら撫でさせてください」
「ええ、もちろん良いですよ」
後に知った事だが、この受付嬢の名前はセナと言うらしい。これからもお世話になりそうだ。
こうして俺は無事ギルド証を手にすることが出来た。
次は武器だ。
冒険者ギルドの2階では武具やポーションなどが売られている。
俺は武器が欲しいので、2階に上がり武具のコーナーに向かった。
散財をする訳にもいかないので、そこまで良いものは買えないと思うが何も持たないよりはマシだろう。
「いらっしゃい」
そう言った店主は、体格はムキムキで身長は180cmはある、どう考えても強いだろうという大男だった。店主はネームプレートを付けており、名前はローグというらしい。
俺は武器を順番に見ていく。
そうしてある武器に目が止まった。
<双角狼の短剣 : 150000ルーシェ>
双角狼と呼ばれる魔物は国王から貰った本に載っていた。二本の角が生えた狼のような見たい目をしている。
そんな魔物の生かした角で作られた短剣のようだ。
あまりのかっこ良さに目を奪われてしまった。
だが今の手持ちを全額出しても買えない。
やはり武器は高いな。
「良いだろその武器」
そう言って店主が俺に話しかけてきた。
「はい。でも高くて買えないですね」
「素材が貴重だからな。それくらいするんだよ」
「へぇー双角狼の角ってそんなに珍しいんですか?」
「あったり前よ。なんてたって双角狼の角が手に入るのは、あいつらの一生に一度だけある生え変わりの時期だけだからな。死んだ双角狼についてる角はボロボロで使いもんにならねぇんだ」
「そうなんですか⋯⋯⋯⋯」
そんな角で作った武器ならこの値段でもおかしくないか。
「この近くの森があいつらの生息地なんだ。もし落ちてたら拾ってこいよ。高値で買い取ってやる」
おぉーそれは夢があるな。
「だが無理矢理折ってくるとかは絶対やめろよ。違法だし、生え変わりでもないのに折られちまうとあいつらは生きていけねぇからな。でも最近居るんだよ、金の為に角を折る密猟者どもが」
ローグさんは密猟者に対して怒りを表しているようにそう言った。
俺は店を見渡していると、また別の剣が視界に入った。
その剣は周りにあるどんな武器とも違う独特の雰囲気を醸し出している。何故かは分からないが、あの剣を向けられたら絶対に生きては帰れないだろうと、容易に想像できてしまう。それほどまでに邪悪なオーラを纏っているのだ。
<龍牙の剣 : 10000000ルーシェ>
たっっっっっっっっか!!
何だこれ。
龍の牙で作った剣?
「おお、そりゃこの店一の商品だぜ。なんせその剣はこっから北の方に見える龍が住む山―――龍山ってとこで見つかった本物の龍の牙で作ってからな」
「龍の牙だけでこんなものが作れるんですね⋯⋯⋯⋯⋯」
見た感じ刃の長さは70cm以上はある。
一本の牙でこんな剣が作れるって龍は一体どれほど大きいのだろう。
想像するだけで背筋が凍った。
そうして見て周り、俺はついにお目当てのものを見つけた。
<普通の短剣 : 1000ルーシェ>
⋯⋯⋯⋯安いな。
デザインも地味だ。
RPGの序盤に手に入れる武器って感じがする。
よし、これにしよう。
「これください」
「はいよ」
俺は<普通の短剣>を購入した。
これでとりあえず準備が出来た。
何かクエストを受けてみるか。
俺は掲示板に向かい、良いクエストがないか探す。
星一、二はほとんど雑用だな。
飼い猫を探してとか、薬草の採取とか、草むしりとか。
もっと冒険者っぽい事⋯⋯⋯⋯⋯。
=====================
難易度 : ★★★
依頼 : ゴブリンの群れの討伐
条件 : なし
近頃、ルーグの森にて民家の近くに住処を変えたゴブリンの群れが、山菜取りや川釣りに来た住民複数名に怪我を負わせた。更なる負傷者が出る前に討伐を依頼したい。
[成功報酬]
ゴブリン一体につき500ルーシェ
ホブゴブリン一体につき1000ルーシェ
=====================
「ゴブリン討伐か⋯⋯⋯⋯」
冒険者っぽいな。
『ユウ、それにしろ』
肩に乗るコメ丸がそう言った。
その声には怒りや恨みといった感情がこもっているように思えた。
『多分こいつらだ。オレの穴場を奪ったのは。二日も飯抜きにされた報いを受けさせてやりたい』
それ許してなかったんだ⋯⋯⋯⋯。
「でも星三つだぞ。最初にしては高くないか?」
『大丈夫だ。オレもいるし、ユウなら余裕さ。ホブゴブリンのせいで少し難易度が上がってるだけで、ゴブリンは雑魚だ。星一つでも盛りすぎなくらいにな。人間の子供がじゃれてきたくらいに思えばいけるぜ』
「そんな事言ってコメ丸、このゴブリンたちから穴場を取り返せなかったんだろ?」
俺はニヤリと笑みを浮かべてそう言った。
『う、うるせぇ。⋯⋯⋯1対1なら余裕なんだよ』
「ほんとに?」
『あったりめぇだ! なら見せてやるよ! だからその依頼を受けやがれ!』
コメ丸は相当やる気のようだ。
せっかくだしこのクエストを受けてみるか。
俺は依頼書を取り、受付に持って行った。
「―――ゴブリン討伐ですね。了解しました。クエスト成功の確認にはゴブリンの死体、もしくは体の一部を提示していただく必要がありますのでお気をつけください。それと魔物使いの方に限っての話になるのですが、テイムした場合でも討伐と同様に扱われますので、報酬は変わらず支払われます。ご安心ください」
テイムでもいいのか。
これは有益な情報だな。
「分かりました。ありがとうございます」
クエストを受けた俺たちは早速、その場所へ向かおうと、冒険者ギルドの出口へと歩みを進める。
その時に【情報を求む】という掲示が目に入った。俺は横目でそれを確認する。
どうもルーグの森に密猟者が出没しているらしく、その者たちの情報を集めているとの事だ。
ローグさんが言っていた双角狼の角狙いかもな。情報提供、もしくは密猟者を捕まえたら報酬が支払われるのだという。
まあこんな掲示がされている時点で、密猟者は手練だろう。そう簡単に見つかるとは思えないな。というか怖いから出来れば会いたくない。
そうして俺たちは冒険者ギルドを後にした。
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