紀元前0世紀の物語

真田熊

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第4章:紀元前0世紀に

4-4 様々な動き

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様々な動き

長岡の水害で、直江津王国の支援が成立して、柏崎は、イライラしいた。

「直江津王国は、大分と余裕が生まれてるんだな。」
王になれなかった王族の子孫であった殿様が、独り言のように呟いた。
「殿様、南の国の者が直江津王国の民にいるようです。南へ移動するグループの男が教えてくれました」
柏崎の宰相をしている男が、殿に応えた。
「どういう事だ?」
「南の国は、渡来系の弥生集落で、周りの縄文集落を吸い上げ、国を大きくしているようで、直江津王国を治めるために色々動いているということです」
「直江津王国が南の国に奪われるという事が?」
「はい、南の国の画策が進んでいて、直江津王国の事を調べているらしいのです」
柏崎の殿は、この新しい情報を直江津王国に伝え、南の国の画策を潰して、直江津王国の王になれるかも知れないと考えた。

柏崎は、直江津王国からの移住で出来た集落であったが、米の収穫は直江津王国や長岡に比べて、余り多くなく、漁労で暮らしていた。隣の芝生に憧れや、祖先が直江津王国の王になれなかったことに執着していたのだ。

直江津王国では、南の国の事は、既に話が理解されていた。
「南の国からの間者が、来ておったな」
「話した民からの逆の報告がありました。以前から皆に隠さずに何でも話せと申しておったので、逆に皆からの報告がスムーズに行われています。」
「なるほど、さすがだな」
老年の宰相が王に報告した。
紀元前5世紀から既に500年、10代目の王による王国の成立から既に200年、水利の工夫で安定した収穫ができており、工夫の技術は、民には伝えないようにしていた。
「大雨があっても、新しく設置した堰は、役目を果たしました。」
「学者のお陰だな」
「そうですね。しかし、それに対応できる管理者が育ったので、成功したと思われます」
宰相による報告に王も満足そうであった。
「南の国の画策も役に立たんだろう」
「そうですな。民には、ウソをつかないよう伝えておきます。」
宰相は、民に隠し事をすると言っていて、それが様々な画策に対して有効だと確信していた。

南の国は、自身の勢力の拡大のための手立てを様々行うが、それなりに成功していたが、決めてがない感じであった。
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