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リファル国のアイゼン公爵邸。かつて「沈黙の宝石」と称えられたその美しい屋敷は、今や見る影もなく荒れ果てていた。
手入れの行き届かなくなった庭園には雑草がしぶとく生い茂り、自慢の薔薇は無残に枯れ落ちている。
かつてリリフィアが毎日欠かさず水をやり、語りかけるように世話をしていたあの陽だまりのような空間は、今や冷たい湿り気を帯びた廃墟のようだった。
その屋敷の書斎で、ガルドスは震える手で大量の督促状を握りしめていた。
「……何かの間違いだ。こんなことが、あってたまるか」
彼の目の前には、帝国からの正式な書状が置かれていた。
そこには無慈悲な一文が刻まれている。
『貴家との間で行われていた全貿易契約を、本日をもって即時破棄する。未決済分については、三日以内に帝国通貨での支払いを求める』
ガルドスは椅子に深く沈み込み、脂汗を拭った。
アイゼン公爵家の財政は、帝国の豊かな資源をリファル国へ仲介することで成り立っていた。
その「生命線」が、予告もなく断ち切られたのだ。
「旦那様……。さらにお知らせしなければならないことがございます」
扉の隙間から、顔を真っ青にした執事がおずおずと顔を出した。
彼の手には、領地からの緊急報告が握られている。
「……これ以上何があるというのだ! 言え、早く!」
「は、はい! 領地内の銀山で落盤事故が発生し、採掘が完全にストップいたしました。さらに、先日の大雨で川が氾濫し、収穫間近の麦が全滅……。農民たちは『リリフィア様がいなくなってから災いばかりだ』と騒ぎ立て、暴動の兆しを見せております」
ガルドスは机を思い切り叩いた。
「迷信だ! あんな、ただ笑っているだけの無能な女一人がいなくなったからといって、天災まで起こるはずがないだろう! すべてはお前たちの管理不足だ!」
「……ですが、旦那様。あの大雨の日、リリフィア様が屋敷を出られた瞬間から、この家の運気は目に見えて落ちております。それは私だけではなく、すべての使用人が感じていることでございます」
執事の言葉は、今のガルドスにとっては何よりも鋭い刃となって胸に突き刺さった。
認めたくはなかった。
自分が「人生の無駄」だと切り捨てたあの女が、実はこのアイゼン公爵家という巨大な船を、沈ませることなく動かし続けていた「守護聖女」だったなどという事実は。
彼女は、ガルドスが気づかないうちに、膨大な事務作業をこなし、不満を抱える領民たちの言葉に耳を傾け、彼らの生活を支えていた。
彼女がただ微笑んで庭を歩くだけで、周囲には不思議と穏やかな空気が流れ、すべてが円滑に回っていたのだ。
「……くそっ。リリフィア、お前はどこまで私を苦しめる気だ」
ガルドスの瞳に宿るのは、後悔ではなく逆恨みの炎だった。
その時、部屋の扉が乱暴に開かれ、シャルミィが泣き喚きながら飛び込んできた。
「ガルドス様! 聞いてください! 街の宝石店に行ったら、私のカードが使えないって言われたんですのよ! みんなが見ている前で、恥をかかされたんですわ!」
シャルミィはガルドスの腕に縋り付き、いつものように甘えた声を出す。
けれど、今のガルドスに彼女を慰める余裕など、一ミリも残っていなかった。
「……離れろ、シャルミィ。今はそれどころではない」
「それどころではないって、どういうことですの!? 私は新しいドレスが必要なんです! 今夜の夜会で、あの女――リリフィアよりもずっと輝いて、あいつに見せつけてやらないといけないんですから!」
シャルミィの言葉を聞いた瞬間、ガルドスの堪忍袋の緒が切れた。
「いい加減にしろ!!」
ガルドスの怒号が書斎に響き渡り、シャルミィは肩を震わせて立ちすくんだ。
「ドレスだの夜会だの、よくもそんな馬鹿げたことが言えるな! この家は今、破産寸前なんだ! 帝国からの契約は打ち切られ、領地は壊滅状態だ! お前が遊び歩いている金など、もう一ペニーも残っていない!」
「……は、破産? そんなの嘘よ……公爵家なんですのよ?」
「嘘なものか! そもそもお前がリリフィアを追い出すよう私を唆したんだろうが! あいつがいれば、こんなことにはならなかった……!」
ガルドスの口から、ついに本音が漏れた。
それを聞いたシャルミィの表情が、一瞬にして冷酷なものへと変わった。
「……あら。あんな地味女が恋しくなったんですの? 情けないわね、ガルドス様」
「なんだと……?」
「いいわ。破産するような沈みかけの泥舟に、いつまでも付き合ってあげる義理はないもの。さようなら、無能な公爵様」
シャルミィは鼻で笑うと、ガルドスの制止も聞かずに部屋を飛び出していった。
彼女が向かったのは、自分の寝室だった。
そこにある宝石箱や、ガルドスに買わせた高価な宝飾品を、彼女は手当たり次第に鞄に詰め込んだ。
「ふん、これだけあれば、他国で贅沢に暮らしていけるわ。あの男と添い遂げるなんて、金があったからこそよ」
愛など一欠片もなかった。
シャルミィにとってガルドスは、ただの「金づる」に過ぎなかったのだ。
彼女は夜陰に紛れ、屋敷にいた若い従者を唆して、一台の馬車を盗ませて逃亡した。
翌朝。
ガルドスが目覚めたとき、彼に残されていたのは、もぬけの殻となった金庫と、シャルミィが持ち去りきれなかった偽物のジュエリー、そして山積みの借用書だけだった。
「……あ、ああ……」
ガルドスは膝から崩れ落ちた。
プライドの塊だった男が、今や誰からも見捨てられ、冷え切った床の上で独り震えている。
彼がかつてリリフィアに与えた「絶望」という名の贈り物は、今、何倍もの重さになって彼自身の元へと返ってきたのである。
――ところ変わって、ヴェルカ帝国。
朝の柔らかな光が差し込むバルコニーで、リリフィアはヴァルゼイドに甘えていた。
「ヴァルゼイド様、あーんしてください! この新作のベリーパイ、最高に美味しく焼けたんです!」
「……っ。リリフィア、そんな可愛い顔で言われたら、食べる前に君を食べてしまいそうだ」
ヴァルゼイドは困ったように笑いながらも、素直に口を開けた。
サクサクのパイ生地と、甘酸っぱいベリーの果汁が口の中に広がる。
「美味しいですか?」
「ああ。世界一だ。……リリフィア、君が作るものは、どうしてこれほどまでに心を温かくするんだろうな」
「ふふ、それはきっと、私が世界一幸せな気持ちで作っているからですよ!」
リリフィアはヴァルゼイドの胸に顔を埋めた。
彼女は知らない。
リファル国のアイゼン公爵家が、今まさに音を立てて崩壊していることを。
そして、その崩壊の最後の一押しを、目の前の愛する皇帝が冷酷に、けれど完璧に仕組んでいたことを。
「リリフィア。……もうすぐ、君を正式な皇后として迎える準備が整う」
ヴァルゼイドが、彼女のプラチナピンクの髪を愛おしげに撫でながら囁いた。
「皇后……。私、そんなに立派な存在になれるかしら」
「なれるさ。君がいるだけで、この国は光に満ちる。……君が望むなら、毎日お菓子を焼いて、街の人々に振る舞う皇后がいたっていいじゃないか。私はそれを全力で支持するよ」
「……ヴァルゼイド様! 大好きです!」
リリフィアは満開の笑顔で、ヴァルゼイドの首に腕を回した。
遠くリファル国で鳴り響く「破滅の足音」は、この幸せな二人には届かない。
リリフィアの幸運は、彼女を大切にする者には繁栄を、彼女を貶めた者には無慈悲な破滅をもたらしていた。
ヴァルゼイドは、彼女の背中を優しく抱きしめながら、銀色の瞳の奥に静かな決意を宿していた。
(ガルドス……。貴様が彼女に与えたすべての苦しみを、その身が果てるまで味わい続けるがいい。……彼女の瞳から、二度と涙を一滴たりともこぼさせはしない)
愛と復讐。
氷の皇帝が抱く二つの感情は、リリフィアの明るい笑顔の裏側で、より深く、より強固なものへと変わっていった。
手入れの行き届かなくなった庭園には雑草がしぶとく生い茂り、自慢の薔薇は無残に枯れ落ちている。
かつてリリフィアが毎日欠かさず水をやり、語りかけるように世話をしていたあの陽だまりのような空間は、今や冷たい湿り気を帯びた廃墟のようだった。
その屋敷の書斎で、ガルドスは震える手で大量の督促状を握りしめていた。
「……何かの間違いだ。こんなことが、あってたまるか」
彼の目の前には、帝国からの正式な書状が置かれていた。
そこには無慈悲な一文が刻まれている。
『貴家との間で行われていた全貿易契約を、本日をもって即時破棄する。未決済分については、三日以内に帝国通貨での支払いを求める』
ガルドスは椅子に深く沈み込み、脂汗を拭った。
アイゼン公爵家の財政は、帝国の豊かな資源をリファル国へ仲介することで成り立っていた。
その「生命線」が、予告もなく断ち切られたのだ。
「旦那様……。さらにお知らせしなければならないことがございます」
扉の隙間から、顔を真っ青にした執事がおずおずと顔を出した。
彼の手には、領地からの緊急報告が握られている。
「……これ以上何があるというのだ! 言え、早く!」
「は、はい! 領地内の銀山で落盤事故が発生し、採掘が完全にストップいたしました。さらに、先日の大雨で川が氾濫し、収穫間近の麦が全滅……。農民たちは『リリフィア様がいなくなってから災いばかりだ』と騒ぎ立て、暴動の兆しを見せております」
ガルドスは机を思い切り叩いた。
「迷信だ! あんな、ただ笑っているだけの無能な女一人がいなくなったからといって、天災まで起こるはずがないだろう! すべてはお前たちの管理不足だ!」
「……ですが、旦那様。あの大雨の日、リリフィア様が屋敷を出られた瞬間から、この家の運気は目に見えて落ちております。それは私だけではなく、すべての使用人が感じていることでございます」
執事の言葉は、今のガルドスにとっては何よりも鋭い刃となって胸に突き刺さった。
認めたくはなかった。
自分が「人生の無駄」だと切り捨てたあの女が、実はこのアイゼン公爵家という巨大な船を、沈ませることなく動かし続けていた「守護聖女」だったなどという事実は。
彼女は、ガルドスが気づかないうちに、膨大な事務作業をこなし、不満を抱える領民たちの言葉に耳を傾け、彼らの生活を支えていた。
彼女がただ微笑んで庭を歩くだけで、周囲には不思議と穏やかな空気が流れ、すべてが円滑に回っていたのだ。
「……くそっ。リリフィア、お前はどこまで私を苦しめる気だ」
ガルドスの瞳に宿るのは、後悔ではなく逆恨みの炎だった。
その時、部屋の扉が乱暴に開かれ、シャルミィが泣き喚きながら飛び込んできた。
「ガルドス様! 聞いてください! 街の宝石店に行ったら、私のカードが使えないって言われたんですのよ! みんなが見ている前で、恥をかかされたんですわ!」
シャルミィはガルドスの腕に縋り付き、いつものように甘えた声を出す。
けれど、今のガルドスに彼女を慰める余裕など、一ミリも残っていなかった。
「……離れろ、シャルミィ。今はそれどころではない」
「それどころではないって、どういうことですの!? 私は新しいドレスが必要なんです! 今夜の夜会で、あの女――リリフィアよりもずっと輝いて、あいつに見せつけてやらないといけないんですから!」
シャルミィの言葉を聞いた瞬間、ガルドスの堪忍袋の緒が切れた。
「いい加減にしろ!!」
ガルドスの怒号が書斎に響き渡り、シャルミィは肩を震わせて立ちすくんだ。
「ドレスだの夜会だの、よくもそんな馬鹿げたことが言えるな! この家は今、破産寸前なんだ! 帝国からの契約は打ち切られ、領地は壊滅状態だ! お前が遊び歩いている金など、もう一ペニーも残っていない!」
「……は、破産? そんなの嘘よ……公爵家なんですのよ?」
「嘘なものか! そもそもお前がリリフィアを追い出すよう私を唆したんだろうが! あいつがいれば、こんなことにはならなかった……!」
ガルドスの口から、ついに本音が漏れた。
それを聞いたシャルミィの表情が、一瞬にして冷酷なものへと変わった。
「……あら。あんな地味女が恋しくなったんですの? 情けないわね、ガルドス様」
「なんだと……?」
「いいわ。破産するような沈みかけの泥舟に、いつまでも付き合ってあげる義理はないもの。さようなら、無能な公爵様」
シャルミィは鼻で笑うと、ガルドスの制止も聞かずに部屋を飛び出していった。
彼女が向かったのは、自分の寝室だった。
そこにある宝石箱や、ガルドスに買わせた高価な宝飾品を、彼女は手当たり次第に鞄に詰め込んだ。
「ふん、これだけあれば、他国で贅沢に暮らしていけるわ。あの男と添い遂げるなんて、金があったからこそよ」
愛など一欠片もなかった。
シャルミィにとってガルドスは、ただの「金づる」に過ぎなかったのだ。
彼女は夜陰に紛れ、屋敷にいた若い従者を唆して、一台の馬車を盗ませて逃亡した。
翌朝。
ガルドスが目覚めたとき、彼に残されていたのは、もぬけの殻となった金庫と、シャルミィが持ち去りきれなかった偽物のジュエリー、そして山積みの借用書だけだった。
「……あ、ああ……」
ガルドスは膝から崩れ落ちた。
プライドの塊だった男が、今や誰からも見捨てられ、冷え切った床の上で独り震えている。
彼がかつてリリフィアに与えた「絶望」という名の贈り物は、今、何倍もの重さになって彼自身の元へと返ってきたのである。
――ところ変わって、ヴェルカ帝国。
朝の柔らかな光が差し込むバルコニーで、リリフィアはヴァルゼイドに甘えていた。
「ヴァルゼイド様、あーんしてください! この新作のベリーパイ、最高に美味しく焼けたんです!」
「……っ。リリフィア、そんな可愛い顔で言われたら、食べる前に君を食べてしまいそうだ」
ヴァルゼイドは困ったように笑いながらも、素直に口を開けた。
サクサクのパイ生地と、甘酸っぱいベリーの果汁が口の中に広がる。
「美味しいですか?」
「ああ。世界一だ。……リリフィア、君が作るものは、どうしてこれほどまでに心を温かくするんだろうな」
「ふふ、それはきっと、私が世界一幸せな気持ちで作っているからですよ!」
リリフィアはヴァルゼイドの胸に顔を埋めた。
彼女は知らない。
リファル国のアイゼン公爵家が、今まさに音を立てて崩壊していることを。
そして、その崩壊の最後の一押しを、目の前の愛する皇帝が冷酷に、けれど完璧に仕組んでいたことを。
「リリフィア。……もうすぐ、君を正式な皇后として迎える準備が整う」
ヴァルゼイドが、彼女のプラチナピンクの髪を愛おしげに撫でながら囁いた。
「皇后……。私、そんなに立派な存在になれるかしら」
「なれるさ。君がいるだけで、この国は光に満ちる。……君が望むなら、毎日お菓子を焼いて、街の人々に振る舞う皇后がいたっていいじゃないか。私はそれを全力で支持するよ」
「……ヴァルゼイド様! 大好きです!」
リリフィアは満開の笑顔で、ヴァルゼイドの首に腕を回した。
遠くリファル国で鳴り響く「破滅の足音」は、この幸せな二人には届かない。
リリフィアの幸運は、彼女を大切にする者には繁栄を、彼女を貶めた者には無慈悲な破滅をもたらしていた。
ヴァルゼイドは、彼女の背中を優しく抱きしめながら、銀色の瞳の奥に静かな決意を宿していた。
(ガルドス……。貴様が彼女に与えたすべての苦しみを、その身が果てるまで味わい続けるがいい。……彼女の瞳から、二度と涙を一滴たりともこぼさせはしない)
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