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第1章 悪役令嬢の私
3.将来
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どうやら、私の記憶ではまだ攻略対象者の誰とも会ってないみたい。一目でいいから攻略対象の子供時代を見てみたいものだわ。あ、ちなみに私は今7歳よ。
そんなことを考えていると、ドアを叩く音が聞こえた。
「アリアお嬢様、失礼します。」
すると、メイド服を着た茶髪に薄緑色の目をした若い女性が入ってきた。
「…メアリー。」
そう、この人は私の専属侍女のメアリー・ストーンだ。私のお世話をしてくれている。
「お嬢様、昼食の時間です。」
「わかったわ。ちょうどお腹が空いていたところなの。」
メアリーはどことなく不思議そうな顔をした。
「…お嬢様、何かありましたか?」
「ええ!」
え!?バレてるわけないよね…?
「え、どうして?」
「だってお嬢様、そのような話し方今までしたことありませんでしたよね。」
し、しまったー!!ついゲームで聞いてたようなしゃべり方しちゃった!! 「お嬢様も大人っぽくなりたいそういう時期ですものね!」
「え、ええ、そうよ!」
良かったー!メアリーが天然で良かったー!!
「では、行きましょう。」
そういうわけで食堂に向かった私達。
「アリア。」
うわイケメン!超絶イケメン!やっぱりお兄様ってかっこいいわね。妹ながらほれぼれとしてしまうわ。
「ラインお兄様、ごきげんよう。」
こんなに綺麗な子がお兄様だなんて嬉しすぎて死んでしまいそうよ!あ、そういえば一回死んでたんだった。
お兄様は12歳で、アルファレス王国立学園の2年生だ。今日はお休みらしいけど。思わずじーっと見つめてしまった。お兄様は少し困ったような表情をした。
「アリア…?僕の顔に何かついてるかい?」
「いえ、今日もお兄様はかっこいいなと思いまして。」
お兄様は一瞬驚いたような顔をしたが、笑顔を浮かべて抱きついてきた。
「アリアもかわいいよ。」
ギャーー!こんなイケメンにかわいいって言われるなんて!さすがナイスルックスのアリア!
「あらあら、今日は一段と仲がいいのね。」
「「お母様!」」
やはり美女。美しいの一言しかない。ゲームではあまり出てこなかったからわからなかったけど、よく見るとアリアにそっくりだわ。こんな美形二人に囲まれてランチを食べられるなんて…!あ、ちなみにお父様は王城でお仕事ね。
いやー、おいしいわ。さすが侯爵家ね。それはそうと午後は何しようかしら。今までは勉強やダンスをしたりしていたみたい。なら今日も勉強ね。
この世界に来て知ったんだけど、この世界には特級魔術師という職業があるのよね。給料は高いし、身分も保証されるからいいと思うのよね。幸運なことに、アリアは魔力が高いし、頭も賢い方だからね。よし、将来は特級魔術師!!悪役令嬢になんかならないわ!
そんなことを考えていると、ドアを叩く音が聞こえた。
「アリアお嬢様、失礼します。」
すると、メイド服を着た茶髪に薄緑色の目をした若い女性が入ってきた。
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「…お嬢様、何かありましたか?」
「ええ!」
え!?バレてるわけないよね…?
「え、どうして?」
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し、しまったー!!ついゲームで聞いてたようなしゃべり方しちゃった!! 「お嬢様も大人っぽくなりたいそういう時期ですものね!」
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良かったー!メアリーが天然で良かったー!!
「では、行きましょう。」
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うわイケメン!超絶イケメン!やっぱりお兄様ってかっこいいわね。妹ながらほれぼれとしてしまうわ。
「ラインお兄様、ごきげんよう。」
こんなに綺麗な子がお兄様だなんて嬉しすぎて死んでしまいそうよ!あ、そういえば一回死んでたんだった。
お兄様は12歳で、アルファレス王国立学園の2年生だ。今日はお休みらしいけど。思わずじーっと見つめてしまった。お兄様は少し困ったような表情をした。
「アリア…?僕の顔に何かついてるかい?」
「いえ、今日もお兄様はかっこいいなと思いまして。」
お兄様は一瞬驚いたような顔をしたが、笑顔を浮かべて抱きついてきた。
「アリアもかわいいよ。」
ギャーー!こんなイケメンにかわいいって言われるなんて!さすがナイスルックスのアリア!
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