【R18】電子書籍から淫魔男子を召喚したアラサー女子がおいしく食べられて溺愛されて幸せになる話

なかむ楽

文字の大きさ
6 / 46
01.電子書籍だとっ?

 ❦・06-06・❦ 

しおりを挟む
 

  
「喉、乾いた?」
  
 前戯で声が枯れるほど喘がされ、顔もどこもぐちゃぐちゃになったのは初めてだ。夢の内容がエグい。
 ウェインは指をぱちんっと鳴らす。すると、空中からミネラルウォーターのペットボトルが降ってきた──のを、彼がキャッチする。
 夢のなかだからなんでもアリなのか。
 千綾はまだ快感で震える指先の手でペットボトルに手を伸ばす。が、ウェインが蓋を開けて、ぐびっと喉仏を上下させる。
 あれだけぐちゃどろに体液を舐められたが、間接キスを意識してしまい、ちょうだいと言えなかった。
 ひとりっ子のくせに甘え下手。歴代のカレシにも友達にもうまく甘えられない。
  
「……ん」
  
 ウェインがキスをしてきた。唇の隙間から清涼なミネラルウォーターがするすると流れ、千綾の喉を潤して落ちていく。
  
「おかわり、ほしい?」
  
 千綾は頷く。照れ混じりに。
  
「ふふっ。恥じらってかわいい。待っててね」
  
 ウェインが飲ませてくれるから、千綾もウェインにミネラルウォーターを飲ませる。そして、互いの腔内を舌でまさぐり合い、絡め合う。
  
「脱いでもいい?」
  
「どうして聞くの?」
  
「世の中には着衣セックスが一番好きな人もいるからね。俺は気持ちよくさせてあげられるなら、どっちでもいいんだ」
  
 言いながらウェインはジャケットを脱ぎ捨て、ベストも脱ぎ捨てる。プロポーションがよく見えるように作られたようなワイシャツ、彼をいまめるネクタイ。そのネクタイを緩める男性的な手。首の周りを湿らせていた汗。男性の色香、というものにあてられて、千綾は軽く興奮していた。
  
「脱がせてくれる? それとも、キスしてくれるの?」
  
 見すぎていたと思ったのは後の祭り。
  
「……両方は、だめ?」
  
 千綾はセックスにおいて受け身がちで、恋人の服を脱がせる経験などないに等しい。
  
「大歓迎だよ」
  
 キスをしながら脱ぐのを手伝う。ネクタイをしゅるりと抜き取り、ワイシャツのボタンをはずしながら、見えてきた彼の素肌にキスをし、舌を這わせる。
 夢のなかだから、かってないほど大胆になっている。彼が千綾をそうさせる色気を放っているせいだ。これまでの連続絶頂をして、酔っているのも理由のひとつになっている
 。
 引き締まった身体の筋肉は適度に隆起しており、男らしい陰影を作っている。腹筋を指や爪でくすぐり、男の乳首をちゅっちゅっと啄む。
  
「は……。千綾がしてくれるから、イきそ……。超興奮してる、俺」
  
「うれし」
  
 ウェインがそう言うから、もっとよくしてあげたくなる。男性の奉仕の仕方などもほとんど経験がない。えろまんがで、白抜きや海貼りされた勃起男性器を舐めて咥える描写をよく読み、若気の至りと興味本位でそういう動画を見てえた知識しかない。
 彼のベルトをはずした、千綾の破廉恥な手がスラックス突き破らんばかりにテントを貼っている上からたどたどしく撫でる。
  
「……すごい、ね」
  
「ずっと我慢してたんだよ。千綾の反応がたまらなくかわいかったから」
  
「……うん」
  
 さすさす、スリスリ。かちかちのそこをたどたどしく擦りながら、首を上に向けてキスをする。と、ウェインの手がスラックスを寛がせた。ぷるんっ! 飛び出してきた元気な雄肉が千綾の手のひらに当たった。
  
「ね、見て。千綾。こんなにおっきくなってるんだよ」
  
 千綾は首を動かしてそれを見てしまった。
 トップモデルのように引き締まった美しい筋肉に似つかわしくない、ガチガチに勃起した巨大で太ましい雄の肉。
 マンガで海苔貼りされていた男性器は、とんでもなく大きく太かった。
 実物の海苔ナシのガチガチに硬くて、ぐいんっと上を天を向く逞しい亀頭。その傘の卑猥なくびれ。肉棒はただの円錐型でなくら稲妻のように血管が走っていて、グロテスクで、いやらしいなかたちだ。
 2.5次元的美男子でも、勃起した男性器は凶暴だった。
  
(巨根すぎない? でかっ。おっきいにもほどがある。怒張……ってこういうの、なの? というか、えっちマンガサイズ……)
  
「そんなの、入らない」
  
「大丈夫だよ。こわくないこわくない」
  
 ウェインに優しく導かれ、千綾はベッドに横たわる。すると、彼が千綾の下腹部を手で擦り、つと指を動かして、腹の上から子宮のあたりをやんわりと撫でる。
  
「ここ。ここまでちゃんと埋めてあげるね。さっき、腟内なかをうんと柔らかくしたし、俺の唾液には催淫効果も治癒効果もあるから、絶対に痛くないし、傷つかない。傷つけないよ、千綾のこと」
  
 とんとんとリズミカルに指が腹の上から子宮を揺さぶられた。ふるふると響く微かな快感がこれからされることを想像させる。でも、ウェインのそれでどうなってしまうのか、わからない。
  
「ウェイン……」
  
「ね、信じて」
  
 膝を割った彼が、怯える千綾の腹に雄肉をにゅこにゅこ擦りつける。先走り汁で臍がぬるぬるしていて、淫らな気分が勝ってきた。
 ウェインが覆いかぶさり、千綾にキスをする。啄むキスは懇願されているみたいで、彼を受け入れたくなる。
  
「千綾はドスケベだから、きっと気に入ると思うな」
  
 ドスケベじゃないし。いや、性欲を持て余しているが。だからといって、体内に収まりようのない長さと太さのそれは入らない。
  
「あふっ」
  
 ようやく甘い痺れが取れた秘所と元に戻りつつあった陰核を、灼熱の雄肉が行き来する。
  
「ローションいらないね。千綾のえっちな蜜と俺の先走り汁でぬるぬるになるから」
  
 とくに、嵩張り硬い亀頭で陰核をぐちゅぐちゅに擦り押されるのがたまらない。
  
「クリ、俺のモノでグリグリされるの好きだよね? クリイキだぁい好きだもんね、千綾」
  
「んっ♡ んっ♡ はぁ……、もぉ、い……」
  
 挿入れてほしい。ずっと満たされなかった場所を満たしてほしい。疼いてしたがない子宮を、興奮をしずめてほしい。
  
「挿入れるね」
  
「そ、んな……、おっ……きいの、挿入いん、ないってぇ」
  
 ずちゅ。ぐぷぷ……っ。あまりの質量が内臓を圧迫してくる。息を深く吸い込んで吐き出したいのに、浅くしか呼吸ができない。
  
「は…………ぁ、あ……、す……ごぉ、いっ♡」
  
「千綾。力を抜いて。……はぁ。あれだけ、柔らかくしたのに、キツ……。痛いくらい」
  
「むり、むり……っ♡」
  
 蜜口どころか膣内もみちみちでもう拡がりようがない。痛みはないが処女にでも戻った気分だ。だけど、いやではない。
 さわさわと太腿を撫でられ、キスをされるのが見えると、身体の力が抜けていくようだった。が、代わりに結合部の熱を否応なしに意識してしまう。
 ぐいぐいと内臓を押し上げて進んでは、気遣うように引いて、奥を目指していく、それ。
  
「いたくない、でしょ?」
  
「ん……、はぁ……、ウェインの、おっきい、もん。硬くて、熱くて……ん♡ ぁ、ふっ♡ すご……ぉ、い♡」
  
「千綾がかわいかったし、かわいいから。おいしかったしね。期待するよ。えっちなのに、絶頂経験してないんだよね。ほんとにかわいい。俺が全部教えてあげる。千綾の気持ちいいの、全部」
  
 誰にも言ってなかった千綾の悩み。セックスでの絶頂経験がないこと。なぜ、彼が知っているのか。夢だからだ。寝ているときに見ている都合のいい夢。
  
「ふふ。ナカイキ処女、もらっちゃうね」
  
 奥だと思っていた場所をやすやすと超えて、ウェインの熱がトンとついた。ぶわっと汗が吹き出す。
  
「あっ♡ あっ♡ あっ♡」
  
(いくっ。いくいくっ。だめ。もぉ、むりぃ)
  
 目をチカチカさせている千綾は、ウェインが舌なめずりしているのがわからないでいた。淫魔の本領発揮はここからであることを。

「ゼロ距離、だね。抱きしめていい?」
  
「ん……、ぎゅって、して♡」
  
「かわいい。そんなにかわいいと、もっと気に入っちゃうよ?」
  


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

不埒な社長と熱い一夜を過ごしたら、溺愛沼に堕とされました

加地アヤメ
恋愛
カフェの新規開発を担当する三十歳の真白。仕事は充実しているし、今更恋愛をするのもいろいろと面倒くさい。気付けばすっかり、おひとり様生活を満喫していた。そんなある日、仕事相手のイケメン社長・八子と脳が溶けるような濃密な一夜を経験してしまう。色恋に長けていそうな極上のモテ男とのあり得ない事態に、きっとワンナイトの遊びだろうとサクッと脳内消去するはずが……真摯な告白と容赦ないアプローチで大人の恋に強制参加!? 「俺が本気だってこと、まだ分からない?」不埒で一途なイケメン社長と、恋愛脳退化中の残念OLの蕩けるまじラブ!

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

処理中です...