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07.二個持ち、全部乗せ
❦・06-46・❦ (3人注意) 〈続〉
しおりを挟む「ん……っ、んふっ」
「ふふっ。えっちな蜜だらっだら。おっぱいしゃぶっていい? クリいじりがいい? 指でGスポ責めがいい? もちろんぜんぶがいいよね」
「ウェイン、おちつ、いて」
おかしい。へんだ。だって、挿入されているのはお尻だ。
いたわるような動きが、徐々に速くなり、亀頭がぐりんぐりんと壁を挟んだ向こうからポルチオ周辺を揺すぶり刺激する。
(だめ。声。……お尻で、なんて。うそ。やだ。勘弁してよ)
「千綾」
ぐぬっ。雄が雌を当ててしまった。
「あんっ♡」
「ここ、いいんだ。才能あるよ、千綾。処女なのに感じちゃうんだ。お尻で。恥ずかしいね」
「ちが……♡ や♡ そこ、だめぇ♡」
「きもちいーんだね。クリもこんなに勃起させちゃって、かわいい」
「いっしょ♡ やぁっ♡ ん、ぉ♡」
敏感な陰核をどう嬲れば、たちまち絶頂するのか知っている指が、陰核を優しく指の腹でくりくり刺激する。
ウェインがいない腟がきゅんきゅんしているが、壁を隔てた向こうでトントンリズミカルにそこばかり刺激する。
「……んっ♡ んんっ♡ くふ、ぅぅっ♡」
手で口を覆い、声が漏れないようにする。お尻で感じるド淫乱だって知られたくない。きっと、心の声が聞こえているだろうけど。
「ね。強情にならないで。きもちいーきもちいーしよ?」
ウェインが千綾の手の甲に何度も何度もキスを繰り返す。ウェインとのキスが大好きだから、押さえている手の力が弱くなる。
「どんな千綾でも好きだよ。どんな俺でも愛してくれるんだよね?」
(──ずるい。ほんとうに、ずるい。悪魔より、狡猾)
「そんなこと、言われ、たら……はぁっ、もお、だめになっちゃう♡」
キスをして舌を絡ませ合いながら、ウェインが聞く。
「だめになるの?」
「ん、うん♡ 好きだもん。好き人から、されたら、……ん、はぁっ。……きもち、いいよぉ♡ して。ウェインの、すきなように、してぇ♡♡」
にっこり。ウェインが艶やかに笑う。
「言って。千綾。ここ、きもちいい?」
「ん。きもち♡ すきぃ♡」
「うん。後ろからポルチオトントンして、子宮ゆさゆさしてるからだよ」
「ん♡ ウェインが、そうしたの♡ きもちいいの、ウェインが、くれたの♡」
「かわいい。かわいいな。好きだよ。すごく好き。……はぁ、俺も、気持ちいい」
「あっ♡ や、なに?」
「Gスポ指でじゅぽじゅぽさせるのに合わせて動くね。初めてだからちょっと苦しいかもだけど、いっぱいイこうね」
「もぉ、いっぱい、イったからぁ♡ ああんっ♡ もう、ゆ、る……ひてぇ~~♡」
彼の二本の指が抽挿を繰り返し、片手の指が陰核を嬲り、女の射精をさせようとしている。
膣奥にはなにも入ってないのに、トントンとリズミカルに叩くそれが、激しくなってきたから、またたく間に混乱する。子宮はウェインをほしがって切なくきゅうきゅうしている。指で犯されない膣奥がわなないている。浅い場所がぎゅんぎゅんに気持ちよくて、後孔の窄まりが未知の心地よさを、その奥がウェインの体温を感じて悦んでいる。
倒錯的だ。
堕ちてしまう。ベッドマットの下より、さらなる下へ。いけない場所へずぶずぶと堕ちていく。
苦しさすらも甘く感じるふたりだけの快楽の世界の、新たなる場所へ、堕ちる。
「────~~ッ♡ あぁっ♡ うぇいんっ♡ うぇいんっ♡」
「イきそうなんだね。俺も、イきそ……、はぁっ。千綾はどこも、きもちいい。おいしい。最高だよ」
「おっ♡ あっ♡ あっ、あ──~~~~ッッ!!♡♡♡」
後孔処女の千綾は、全身を愛でられながら、堕ちた。
激しく腰を打ちつけていたウェインも「射精く」と声を出して、逞しい雄肉を後孔から抜き──
「お尻初心者に中出ししないよ」
(外出ししだったけどね。せめてゴムを使ってくださいっ!)
千綾のお腹の淫紋目掛けてドクドク射精した。のを、恍惚としながらぼんやり見ていた。
──のを、抱えられて向かったバスルームの浴槽に浸かりながら思い返した。
そして、念願の処女を食べたウェインは、千綾が理性を吹っ飛ばしたあと、優しさをかなぐり捨てて、処女孔を味わった。と、嬉々として語った。
治癒効果で痛みもなにもないが、羞恥心と背徳感が千綾の尊厳をじくじく痛ませる。賢者タイムである。
「ウェイン。う、後ろは、毎回、だめだからねっ」
シャボンであわあわのバスの向かいのウェインは、しょんぼり項垂れる。叱られたワンコみたいに、しょんぼりした。
「好きな食べ物でも毎日だと飽きるでしょ」
「俺は平気だよ。ちいの味すごくおいしいし、好きだよ。お尻のほうは腟内とまったく違った味がするんだよ。っていうか、ちいは、シチュエーションや精神、気分で味が変わるんだよ。複雑でコクのある味かと思えば、あっさりとした優しい味にもある。すごいよ」
どんな味なのっ!? と、顔に出さず。どうにか諭そうとする。
「ええっと……。そう! 頑張ったご褒美のご馳走や特別の日のご馳走みたいに、たまにご馳走を食べるからおいしいの。わかる?」
彼は、心底悩んだように首を捻る。
「うーん。つまり、お尻はご馳走で、特別な日ならいいってこと?」
(ああ! 説明を間違った気がする! ……でも、まあ、悪く、なかったし……。でも、だんだんと常識から離れているよねっ!)
淫魔の体液効果。催淫と治癒。いくら酷くされても、セックス後の身体の負担は皆無だ。
それに、強引にひどくしてと口走ったのは千綾である。
「あの。質問です。もしも、お尻に中出しされちゃったらどうなるの?」
「人間なら大変なことになるね。下剤ぶっ込まれたみたいになるらしいよ。淫魔は違うから安心してね。吸収率のいい粘膜から直接催淫剤と治癒効果が注がれるから、すっごーくえっちえっちになるみたい。んで、心身ともに元気になる、とか」
ぢりっと過去のことに嫉妬してしまう。ウェインはとってもとっても長生きしていて、たぶん古代の前から生きていて。いわゆる神話の時代から生きていると仮定して、そのあいだに何百人以上ものの精気を必要としてきた。
第二次世界大戦後から最近まで寝ていたみたいだから、百年近くはそんな関係ないのだとわかっていても。
「その、お、お尻、を……した人って」
「どうだったかな。ちいに出会うまで、人間はただの食事だったから。覚えてないよ。本気でお尻の処女が欲しくて時間かけて慣らしたのは、ちいだけだよ。全部好きだから。俺のものにしたいし、してほしいな。俺の童貞や処女もあげるよ」
「処女は……いらないかな……」
それを聞いて嫉妬心が薄くなる。
が、まだ聞きたいことがある。今聞かなければ忘れそうになるから、下腹部が疼き始めていても聞かなければ。
「聞いてもいい? ウェインがふたりいたのは? 夢? 幻?」
「分身というか、どっちも俺本体だよ。元に戻ると分身(仮)が感じて獲た精気や快楽は、俺に還元されて蓄積するんだ。分身はふたり以上もできるけど精度と効率的には分身は一人までが理想。ちいが望むなら3Pじゃなくても4Pでも複数でも頑張るよ、俺」
頑張らなくていい。そんなの、頑張らなくてもいい。
「わたしは……ふたりきりがいいな。普段からわけがわかんなくなるの、いやだし。分身とのえっちも特別な日のご馳走にしようね」
ウェインは納得がいかない顔だ。そうしながら首を傾げてうーんと唸る。
「わかったよ。お尻と3Pは特別な日のご馳走にする。まあ、毎日がご馳走なんだけど」
「毎日?」
「そう。千綾とセックスをしなくても、キスして、ハグをして、一緒にいるだけでご馳走だよ」
ふたりはあわあわの湯船のなかで手でつないで、キスをした。──のが、きっかけでお風呂でイチャイチャからセックスに発展したのは語るまでもない。
・・・✦・✧︎・✦・・・
〈続〉
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