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パフォーマンス
その日、外食に行った。
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お休みを満喫したい女性は、今日は飯作りたくねーと思いながら、レストラン「ガラスの時計」のドアを開けた
30パフェ
カウンター…誰もいない…
「ここに名前を書いて座ってね…」
そゆことね。ふーんふーふふーん♪
「誰か来た。また後でな。」
「相談、ありがとうございます。」
「いいっていいって。いらっしゃい。ご注文は何かな?」
「えっと…どうしよっかな~…じゃあ…これ!サーティンパフェ!フルーツで!」
「サーティです。」
んぐ!
「30パフェのフルーツだね。ちょっと待っててね。…」
あれ?今まさか挑戦者が来るとはって言った?こ…ここ…こえ~…
「おまたせ。30パフェのフルーツだ。」
「「「!!」」」
でかい…
「見ての通り30cmだ。ちなみに横最大14.67cm」
細かい!
「こんなもん、私もゆっくり食わないと胃もたれを起こす。ゆっくりな。」
「わ…わかりました…」
う…上から…チェリー…コーンフレークとクリームの山と小さく切られた果物…いちごケーキが途中に…一番下が…小さめのみかん丸々1個!
なんというボリューム!あのマスターにも教えてやりてぇ!これで936円だなんて…安すぎる…
「ど…どこから食べれば…」
「おすすめはフルーツとクリーム、コーンフレークを一緒に食べ進めるのがいいぞ。なんならそうじゃないときつい。」
「わ…わかりました…」
とんでもないのを頼んじゃったぞ~…
…うまい。めっちゃうまい!クリームが少し甘さ控えめなのがいい!すごくいい!食べやすい!
「おい…そんな勢いで食ったら…」
…クリームと果物の…16cm…完…食…
「う…」
「ほら言ったのに…」
「あ…あと…いちごケーキとみかんだけなのに…」
「ほら。微炭酸のメロンソーダ。これが一番今に良い。」
「ありがとう…ございます…」
フレッシュ!これは進む!メロンソーダブーストすげえ!
…みかん…みかんにだけ…手が止まる…一口では食えない…かといって少しづつは食べにくい…口が開かない…
「いちごケーキ用のメロンソーダ。私はこの事をいちごVSメロンと呼んでる。」
「そうなん…ですね…」
「みかんいらないの?」
「え?」
何この子?図々しい…まぁいいけど。
「お前なんでここに…」
「みかん食べたかったから。」
「わかった。用意してやるから。その人には手出さないの。」
「は~い。」
え?何この子。あの店員さんとどんな関係なの?
「無理ならちょうだいね。」
「あっ、うん。わかった。」
「あとわたし、子供じゃないから。」
「え?」
何いってんだこの子?
「ほら。みかんパフェ。」
「わーい!」
!?なにあれ!?私のパフェの2倍はあるぞ!食えんのか?!
「あいつは食えるよ。」
「え?ほんとに?」
周りの人が写真撮ってる…ってかあのパフェ、バランスすごいな!ギリギリ立ってる感…
…数分…
「く…食い切ってる…」
「いやーやっぱ嬢ちゃんすごいね~!」
「うちら常連の中で、あんたに勝てるのはいないぜ!」
しょ…賞賛の嵐…
「お前もみかん食ったらどうだ。」
「あっ!そうだった!」
今なら、いける…
…完・食!
「でもあれ見たあとだと気が落ちるよ。」
「確かにな。」
「そういえば…えと…店長…さん?」
「なんだ?」
「あの方はとは一体…」
「知り合いってだけ。あぁ見えても大人だから。」
ホントなんだ…
「ノリ、いいですね。周りのお客。」
「そんなやつばかりだよ。ここに来るのは。みんな楽しくなる。」
「危ない薬みたい。」
「実質そんな感じ。」
「なんと…」
「…あのマスターに言っといてくれ。たまにはうちにも来てくれって。」
「え?」
「BARカーペット。行ってるんだろ?」
「なぜ…それを…」
「雰囲気だ。あいつの店に行ったやつは、雰囲気でわかる。」
「なんと!」
「まぁ、また来てくれよ。他のも食べて欲しいよ。」
「…わかりました。ありがとうございます。ご馳走様です。」
レストランを出るの、少しためらってしまった。
30パフェ
カウンター…誰もいない…
「ここに名前を書いて座ってね…」
そゆことね。ふーんふーふふーん♪
「誰か来た。また後でな。」
「相談、ありがとうございます。」
「いいっていいって。いらっしゃい。ご注文は何かな?」
「えっと…どうしよっかな~…じゃあ…これ!サーティンパフェ!フルーツで!」
「サーティです。」
んぐ!
「30パフェのフルーツだね。ちょっと待っててね。…」
あれ?今まさか挑戦者が来るとはって言った?こ…ここ…こえ~…
「おまたせ。30パフェのフルーツだ。」
「「「!!」」」
でかい…
「見ての通り30cmだ。ちなみに横最大14.67cm」
細かい!
「こんなもん、私もゆっくり食わないと胃もたれを起こす。ゆっくりな。」
「わ…わかりました…」
う…上から…チェリー…コーンフレークとクリームの山と小さく切られた果物…いちごケーキが途中に…一番下が…小さめのみかん丸々1個!
なんというボリューム!あのマスターにも教えてやりてぇ!これで936円だなんて…安すぎる…
「ど…どこから食べれば…」
「おすすめはフルーツとクリーム、コーンフレークを一緒に食べ進めるのがいいぞ。なんならそうじゃないときつい。」
「わ…わかりました…」
とんでもないのを頼んじゃったぞ~…
…うまい。めっちゃうまい!クリームが少し甘さ控えめなのがいい!すごくいい!食べやすい!
「おい…そんな勢いで食ったら…」
…クリームと果物の…16cm…完…食…
「う…」
「ほら言ったのに…」
「あ…あと…いちごケーキとみかんだけなのに…」
「ほら。微炭酸のメロンソーダ。これが一番今に良い。」
「ありがとう…ございます…」
フレッシュ!これは進む!メロンソーダブーストすげえ!
…みかん…みかんにだけ…手が止まる…一口では食えない…かといって少しづつは食べにくい…口が開かない…
「いちごケーキ用のメロンソーダ。私はこの事をいちごVSメロンと呼んでる。」
「そうなん…ですね…」
「みかんいらないの?」
「え?」
何この子?図々しい…まぁいいけど。
「お前なんでここに…」
「みかん食べたかったから。」
「わかった。用意してやるから。その人には手出さないの。」
「は~い。」
え?何この子。あの店員さんとどんな関係なの?
「無理ならちょうだいね。」
「あっ、うん。わかった。」
「あとわたし、子供じゃないから。」
「え?」
何いってんだこの子?
「ほら。みかんパフェ。」
「わーい!」
!?なにあれ!?私のパフェの2倍はあるぞ!食えんのか?!
「あいつは食えるよ。」
「え?ほんとに?」
周りの人が写真撮ってる…ってかあのパフェ、バランスすごいな!ギリギリ立ってる感…
…数分…
「く…食い切ってる…」
「いやーやっぱ嬢ちゃんすごいね~!」
「うちら常連の中で、あんたに勝てるのはいないぜ!」
しょ…賞賛の嵐…
「お前もみかん食ったらどうだ。」
「あっ!そうだった!」
今なら、いける…
…完・食!
「でもあれ見たあとだと気が落ちるよ。」
「確かにな。」
「そういえば…えと…店長…さん?」
「なんだ?」
「あの方はとは一体…」
「知り合いってだけ。あぁ見えても大人だから。」
ホントなんだ…
「ノリ、いいですね。周りのお客。」
「そんなやつばかりだよ。ここに来るのは。みんな楽しくなる。」
「危ない薬みたい。」
「実質そんな感じ。」
「なんと…」
「…あのマスターに言っといてくれ。たまにはうちにも来てくれって。」
「え?」
「BARカーペット。行ってるんだろ?」
「なぜ…それを…」
「雰囲気だ。あいつの店に行ったやつは、雰囲気でわかる。」
「なんと!」
「まぁ、また来てくれよ。他のも食べて欲しいよ。」
「…わかりました。ありがとうございます。ご馳走様です。」
レストランを出るの、少しためらってしまった。
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