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035王都への移動する算段
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昨夜は遅くまで楽しんだ為、起きた時には日もかなり高くなっていた。
「今日から俺達はパーティを組むことになるんだが、この魔道具を渡しておきたい。」
ガラが取り出したのは腕輪型の通信魔道具。
3,4キロほどの距離を通信できる。魔力を満タンにしておけば3日は持つ。
「デルタ1からデルタ2へ。状況報告どうぞ。」
「「・・・」」
早速、拓が部屋の隅に移動して魔道具を使って話しかけてみたが、通信は出来ていても反応は無い。
「それは、元の世界での通話規則なのか?」
「いや、何となくのノリ。」
ガラとレオには笑われたが、魔道具の動作確認をし拓が魔力を満タンにした所でギルド会館へ。
殆どの冒険者は依頼を受けて出発した後で、ホールに居る人は疎らだった。
カウンターでパーティ登録を行うと
「これで、本当にパーティ結成だ。」
登録用紙を見て、拓の顔が綻んでいる。
ガラもレオもそんな拓の様子を見て、思わず喜んで笑顔になる。
「早速、魔獣退治でもするか。」「パーティ初めての討伐なら大物を狙いてぇな。」
張り切る拓とレオだったが、
「それでも良いが、先に王都への移動する算段を立てておかないか。
それに、冬への準備をしておいた方が良いだろう。特に拓は服を持っていないしな。」
ガラの提案に納得し護衛依頼を確認することにした。
この3人でも王都まで移動は出来るだろうが、どうせなら護衛依頼を受けて収入を得た方が良い。
幾つか出ているが、やはりネックになるのは拓のDランク。依頼は最低でもCランクが必要だった。
「拓の実力ならCランクどころかAでも十分に通るのにな。」
「Cランクの試験を受けるには経験と実績が必要だから仕方ないか。あっちの方ならSランクの経験と実績が有るけどな。」
レオが拓の腹を突いて笑っているが、拓は申し訳ない気持ちになっていた。
残りの依頼書を確認していると、ガラが1枚の依頼書を2人の前に差し出す。
「これなら行けそうだ。拓はアイテムボックスで荷物を運ぶ立場で参加すれば良い。」
Bランク以上の護衛と4樽を保存できるアイテムボックス持ちの魔導士の依頼が書かれていた。
「依頼者のエチゴさんは王都で有名な商人で、信用できる相手だ。どうだ?」
出発は2週間後。既に応募が始まっているが、依頼書が有るということは未だ採用人数に達していないと言うことだ。
直ぐに依頼者の元に話をしに伺った。
「2人は護衛で1人は荷物運びですね。では試験をさせて頂いても宜しいでしょうか。」
ティムという人が対応してくれ、拓が4樽をアイテムボックスに保管できるのを確認すると店の裏に連れて来られた。
「試験を行う者を連れてきますので、少しお待ちください。」
ティムが建物の方へと走っていくと、入れ違いに髭面の大男がやって来た。
「今日から俺達はパーティを組むことになるんだが、この魔道具を渡しておきたい。」
ガラが取り出したのは腕輪型の通信魔道具。
3,4キロほどの距離を通信できる。魔力を満タンにしておけば3日は持つ。
「デルタ1からデルタ2へ。状況報告どうぞ。」
「「・・・」」
早速、拓が部屋の隅に移動して魔道具を使って話しかけてみたが、通信は出来ていても反応は無い。
「それは、元の世界での通話規則なのか?」
「いや、何となくのノリ。」
ガラとレオには笑われたが、魔道具の動作確認をし拓が魔力を満タンにした所でギルド会館へ。
殆どの冒険者は依頼を受けて出発した後で、ホールに居る人は疎らだった。
カウンターでパーティ登録を行うと
「これで、本当にパーティ結成だ。」
登録用紙を見て、拓の顔が綻んでいる。
ガラもレオもそんな拓の様子を見て、思わず喜んで笑顔になる。
「早速、魔獣退治でもするか。」「パーティ初めての討伐なら大物を狙いてぇな。」
張り切る拓とレオだったが、
「それでも良いが、先に王都への移動する算段を立てておかないか。
それに、冬への準備をしておいた方が良いだろう。特に拓は服を持っていないしな。」
ガラの提案に納得し護衛依頼を確認することにした。
この3人でも王都まで移動は出来るだろうが、どうせなら護衛依頼を受けて収入を得た方が良い。
幾つか出ているが、やはりネックになるのは拓のDランク。依頼は最低でもCランクが必要だった。
「拓の実力ならCランクどころかAでも十分に通るのにな。」
「Cランクの試験を受けるには経験と実績が必要だから仕方ないか。あっちの方ならSランクの経験と実績が有るけどな。」
レオが拓の腹を突いて笑っているが、拓は申し訳ない気持ちになっていた。
残りの依頼書を確認していると、ガラが1枚の依頼書を2人の前に差し出す。
「これなら行けそうだ。拓はアイテムボックスで荷物を運ぶ立場で参加すれば良い。」
Bランク以上の護衛と4樽を保存できるアイテムボックス持ちの魔導士の依頼が書かれていた。
「依頼者のエチゴさんは王都で有名な商人で、信用できる相手だ。どうだ?」
出発は2週間後。既に応募が始まっているが、依頼書が有るということは未だ採用人数に達していないと言うことだ。
直ぐに依頼者の元に話をしに伺った。
「2人は護衛で1人は荷物運びですね。では試験をさせて頂いても宜しいでしょうか。」
ティムという人が対応してくれ、拓が4樽をアイテムボックスに保管できるのを確認すると店の裏に連れて来られた。
「試験を行う者を連れてきますので、少しお待ちください。」
ティムが建物の方へと走っていくと、入れ違いに髭面の大男がやって来た。
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