欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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137冒険者の日常

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ルーカスの魔獣討伐は問題なく行われていた。
ガラとレオが魔獣を牽制し、ルーカスに余計な魔獣を向かわせない様にしていた。
魔獣が強い場合は拓がサポートする。
モーゼス、ジークフリートも同行していたが、何も手出しをする必要性も感じなかった。

「ルーカス様。無事に4体も倒したので、安全な場所で解体作業をしてみますか?」
「はい、お願いします。」

ガラがの提案にルーカスが同意したので、拓がルーカスが倒した4体をアイテムボックスにしまい移動する。
解体はガラとレオが教え、拓は周囲の見張り行っていた。
肉を食べれる魔獣は1体、残りは魔石や牙などの使える素材を回収した。
更に追加で1体の魔獣を倒して、今日の討伐は終わりとなった。

「最後は拓の解体するのを見せることにしようか。」

ガラに言われ、拓が魔法を使って解体を行う。

「こんな風に魔法を使えるなんて凄いです。これが魔導士が行う解体ですか。」

ルーカスに言われて、拓は今更ながら自分の解体作業が適切なのか考えてしまった。
ガラやレオに聞いてみたが、拓の様に解体する魔導士は見た事ないらしい。
外だと魔獣に襲われる可能性が有る為、一般的には魔力を温存しておくとの事。
念の為、ルーカスに説明すると

「だとすると、拓さんは凄い魔導士と言う事なんですね。」

何故か、拓を尊敬してしまう。


帰り直接屋敷の方へと歩いて行くと、ルーカスが不思議そうに聞いて来る。

「何故、ギルド会館に寄らないのですか?」
「今日はルーカス様の初めての魔獣退治ですから、素材はロダン侯爵に渡す予定です。」

拓の言葉にルーカスが残念そうにするので、

「拓、せっかくだから、冒険者の日常を体験してもらったらどうだ。」

レオの提案でギルド会館の案内をし、フロアに併設された居酒屋でジュースとつまみを頼んだ。

「面白いですか?」
「はい、この間は薬草を換金して直ぐに帰ってしまいましたから。
 本来なら皆さんは、ここでお酒を飲むのですね。」

キョロキョロと周りを見ながら楽しそうにジュースを飲んでいた。
ルーカスもギルド会館に寄って満足したみたいで、屋敷まで終始笑顔だった。

「ルーカス、無事に戻って来たな。OZもご苦労だった。」

ロダン侯爵はルールカスの頭を撫でると、今日の成果を聞いて来るので
拓がアイテムボックスから討伐した魔獣の肉と素材を取り出した。

「凄い成果だな。解体まで行ったのか。
 これは良い肉だ。今夜はこれを夕食に出すことにしよう。
 OZの皆さんの分も用意しよう。着替えを用意するので汗を流すと良い。」

OZはロダン侯爵の提案に従い、夕食を頂くことにした。

私兵が使うシャワー室で汗を流すことにしたが、ルーカスまで付いて来る。

「ルーカス様もここで一緒にシャワーを浴びるのですか?」
「はい、私もOZの皆さんと同じパーティとして活動したので当たり前です。」

拓は驚いたが、別に悪い事では無い。
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