異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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014異世界人

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その後、何度か魔獣に襲われる事もあったが、殆どがDランク程度の魔物で問題無く対処できた。
使える部位は剥ぎ取りアイテムボックスにしまっておく。
それにしても、今日で15日経っているが村どころか人も見かけない。

「グリム、本当に村の方角はあっているのか?人の気配が全くないぞ。」

浩司が風の魔力で探索を行っているが、人間の気配を感じないみたいだ。

『300年の間に何か有ったのかも知れんな。なぜ、こんなに森が深いんじゃ。
 そうじゃ、拓も光の魔力で探索魔法をかけてみてはどうじゃ。』

探索魔法と言っているが、正確には魔法ではない。周囲に魔力を巡らせ反応を感じる技術だ。
浩司は風の魔力を使い空気の動きを感じていた。では、光魔法なら何を感じられるのか。

「生物の発生するオーラか。」

『そうじゃ、光の魔力でも探索が可能になるじゃろ。』

光の魔力を使用して生物のオーラを感じていった。
更に、魔力を薄く広げて周囲を調べたが…森が続いていた。
グリムに探索魔法の調子を話すと

『普通なら何となく生物の気配を感じ取れれば良いぐらいなんじゃが。。
 拓の強力な魔力のお陰で細かく調べられるのかも知れんな。』

俺達にとっては良い事なので問題ないだろう。
これから歩いて行く方向に指向性を持たせて更に距離を延ばすと、2キロ程先まで調べても森が続いている。
本当に方向は合っているのだろうか。

「正直、心配になって来た。よし、エアウォークで行こうぜ。」
「エアウォーク?」
「もう忘れたのかよ。拓ちゃんの魔道具を使った移動だよ。」

《あぁ、あれか…。一気に名前を付けたから覚えきれていないんだよな。》

言っている魔道具は足にはめたリング状のものだ。
アダマンタイトという特殊な鉱石で作られている。
この魔道具に魔力を流すと闇の魔法で空間に影響を与え重力を軽減する様な状態になり、数mのジャンプや、落下速度を抑える事が出来た。
そして、軽減した状態で走ると、体が浮いた様な感じで1歩で数メートルの移動できスピードが出せるというファンタジーな魔道具だった。
俺が空中散歩と名付けようとすると、浩司とグリムの全否定されエアウォークとなってしまった。

「じゃあ、拓ちゃんの後をついて行くから宜しくな。」

木の上まで飛び上がり、木の枝から枝を飛ぶように走り数十キロ程走ると車1台がギリギリ通れる幅の道が見つかった。
改めて探索魔法を使ってみたが、特に人の気配は無い。

「やっと道に出たな。これで人が居る事は確かだよな。
 しかし一気にこれだけの距離を走れるなんて、拓ちゃんの魔道具って凄いよ。」
「それは、俺達が保有している魔力が多いからだよ。グリムに言わせると、普通だったら魔力切れだって。
 特に、浩司は闇の魔力が無いから、俺より魔力消費が多いから気を付けて。」
「了解。丁度良い時間だから昼でも食べようか。
 人の気配が無いなら、午後は歩いて行こうか。せっかくの異世界の旅だしな。」

さて右か左か、何も分らないなら木の枝が倒れた方向で右に決定。
とりあえず、道に沿って歩いて行くが、何日経っても道が続いているだけだった。
この移動の間に、俺は寝ながらでも敵意を持つ相手なら探索魔法で見つける事が出来る様になった。
寝ながらの探索なんてグリムにとっても初めての事だった。しかし、お陰で俺の探索魔法とグリムの力で夜も十分に眠れている。
浩司に言わせると

「何度やっても俺には出来ないよ。
 拓ちゃんの寝たい願望が、寝ながらの探索魔法を可能にしたんだな。」

俺の努力の結果だと思ったが、動機は寝たい願望なので否定はしずらい。
何十回目かの探索魔法を行うと、遠くで魔法が使われている気配を感じる。

「どうする。遠過ぎて良く分からないけど人かもしれない。」
「人が魔法を使う状態だとすると危険な状態かもしれないな。拓ちゃん、案内してくれ。」

全力のエアウォークで、その方向に向かう。
しかし、距離感が分からないが大丈夫だろうか。

着いた時には、1体の魔獣が倒れているのを発見した。
倒れているのは2mはありそうな蜘蛛

『Dランクのタランキュラスじゃ。機敏な移動と、粘着力のある糸と麻痺させる毒が武器じゃな。弱点は炎じゃ。
 魔力に敏感で集団になると危険な相手じゃぞ。』

「拓ちゃん、後を追うぞ」

そこには10体以上いるタランキュラススと2人の男。
剣と楯を装備した浩司と同じ位の体格の銀髪で無精ひげの男と
1回り大きい体格で両手剣を使っている虎の頭をした男。

あれは獣人か。まずいな、二人ともかなりおされている。

「考えるのは後だ。行くぞ。」
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