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7月7日
第3話
しおりを挟むアラームが鳴っている。
オレンジスターのシュガー。
つい最近までは違う曲だった。
曲っていうか、スマホに元々付いてたやつ?
全然起きる気配がないから変えてみたんだ。
どうせなら、ハイテンションの音楽がいいなって思って。
本当は、もう少し昔の曲にしたかったんだよね。
彼は覚えていないだろうけど、昔、彼の家に遊びに行った時、机の引き出しにあるCDをよく漁ってた。
ボロボロのCDプレーヤーのスイッチを入れて、時刻はAM10時。
カーテンを引っ張り、網戸で窓を全開にしたまま、宇宙兄弟の漫画を読み漁ってた。
漫画になんて興味はなかったのに、すっかりハマっちゃってさ?
あの当時、私たちはまだ子供だった。
夏休みの蝉時雨に、河川敷の川のせせらぎ。
幼稚園の頃から一緒だった彼とは、毎日のように過ごしてた。
まるで兄弟みたいだった。
家も近いし、住んでる町は田舎だったし。
時々思うんだ。
もしもお互い生まれる場所が違ったら、今頃どうしているだろう?って。
ただ違う時間を過ごして、お互い違う学校に通って。
そんな当たり前のことを考えるたび、なぜか、胸が締め付けられる自分がいる。
昔はそんなことなかったのにね?
彼のことに興味はなかったし、名前だって、ずっと呼び捨てだった。
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