366日

じゃがマヨ

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7月7日

第4話

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 「タカ君」


 彼と再会したのは、一年前。

 ちょうど、——今日、7月7日のこの日だ。

 彼は驚いていた。

 再会した私の顔を見て、「誰?」って、聞いてきたっけ?

 無理もなかった。

 声をかけようか迷ったんだ。

 バス停のベンチに座り、駅のホームから彼が歩いてくるのを待っていた。

 本当に来るかどうかはわからなかった。

 彼の通っていた学校の友達から「校門前で待ったらいい」と言われたけど、勇気が出なくてさ。

 会えればいいと思ってた。

 会えなければ会えないで、それが運命なんだろうって思うようにしてた。

 そしたら——


 「…ちゃんと起きるから」

 「ほんと?」

 「あと5分」

 「…はいはい」


 ヨネックスのテニスラケットと、ダボダボのジャージ。

 履き潰したスニーカーに、耳からぶら下がったイヤホン。


 一目で彼とわかった。

 髪型も、背の高さも、ポケットに手を入れる仕草一つも。

 何もかもが、子供の頃と違っていた。

 子供の頃からは想像もできないほど大人びていた。

 嘘みたいだなって、思った。

 それはほんとなんだ。

 きっと、彼がバス停に来ると知らなければ、彼だと気づくことはなかったかもしれない。

 “赤の他人だ”って、思ってたかもしれない。

 だけど、分かったんだ。

 ベンチの前に立つ彼の後ろ姿を見て、何気なく後ろ髪を掻くその姿が、いつの日かの「彼」に、ダブって見えて。

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