私は貴方に嘘をつかれていた。

瑠渡

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ミニョン視点


私は今、母国へ帰る船の中にいる

長く領地を留守にしてしまい、両親にも助けてくれている領民にも謝らないといけない。

昨日はティガ様の弟子の方達と夕食を共にし、お別れ会を開いてくれた。

4年近くもお世話になったので、最後は涙でお別れすることになった。
帰る前に、親から送られてきた蜜柑の瓶詰めを皆さんに配ることができた。
試しに組紐を瓶に付けて吊るしてみたら素敵な飾り物に見える。
瓶には花など入れて飾り物に出来そう。領地へ帰ったら早速皆で勉強してこれも産業にしたいと思った。

ティガ様も「なるほどね」と賛同してくださった。遠い祖国へ帰るのはミニョンでは心配だからと一緒に行って、ついでに我が家で組紐編みを教えてくださることになった。
ナタージュも帰る1週間前に来て、一緒に帰ることになった。
旦那様にも了解を得て、我が家にも少しの間だがティガ様と滞在してくれるそうだ。


そして2人が1番心配で帰るのを
「ついて行く」と、言ったのが
私の2人の子供達を心配しての事だ



実は、ナタージュの家にお世話になる事になって、暫くして私は体調不良になり
吐き気と貧血で病院へお世話になり、
妊娠していることがわかった。

元々月の物が不順な事もあり、来なくても心配などしておらず平気だった。
ところが急激な体調不良で妊娠が判明した。
私もビックリしたが、まさか娘が?と思った両親が驚きで、腰を抜かしたらしい。
ほんとに申し訳ない。
まさか、弟子入りするつもりできたのに、迷惑をかけることになり、直ぐにでも帰りたいくらいだったが、危ない状態と言うことで病院から帰れず、安定するまで2か月も病院のベットにいるこになってしまった。
何かあるといけないので、このままこちらで出産することになった。産まれたら直ぐにでも帰ることも考えたのだが、小さい子供に負担させるのか?とティガ様に叱られ、ならば家を借りる事にして、暫くこの国にいることにしようと、両親と話したのだが、ティガ様の御両親が小さな子供を近くで見ていたいと本邸での同居をすすめてくださり、我が両親とも話し合い、申し訳ないが世話になることにした。

ティガ様の両親とティガ様の可愛がりは相当で、時間ができれば双子に会いに来てくださり「可愛い、可愛い」と可愛がって頂いた。


子供も大きくなり、私にも余裕ができた時、父親について聞かれた。

私は黙ってしまった

言えるわけがない

言って知れたら?あの時のたった一晩の……父親がクリス様だなんて言えるわけがない。

「あの、名前は言えません。ですが、私にとっては大事な人で、私が唯一心を許した人で………一緒になれない人ですが、この子達がいてくれさえすれば私は強く生きていかれます。今回の事で皆様に多大なご迷惑をかけてしまい、ほんとに申し訳ありません」と、私は手をついて謝った。


「謝ってほしいなんて思ってないよ。
ミニョンの話せない気持ちはわかったよ。ならば父親が側にいない分、僕達皆で助けて育ててやろう」


ティガ様もティガ様の御両親もニコニコ笑顔で接してくださった。

私は涙で返事もできないくらいだった。

慌てて飛んできた両親も涙で迷惑かけるティガ様家に平謝りし、可愛いな。と、双子を抱いて涙涙だった。


そんな事を思い出しながら海を眺めいたら
「かぁーしゃま」と声がした

振り返り見ると、私の大事な2人がティガ様と手を繋いでこちらへきた。

「アラン、サーシャ」

トコトコ歩いてくる2人は、ニコニコだ

もうじき3歳になる2人は、クリス様に良く似ている

アランは、金髪に澄んだ青い目でクリス様に似すぎているくらいだ。

サーシャも金髪だが、目の色は私に似て菫色をしている。
女の子だが、どことなくクリス様に似ていて、2人とも美形だと言うことがわかる。

知られてはいけないと思うが、邸に帰り2人を見れば、クリス様が父親だと私達を微笑ましく見ていたものはわかってしまうだろう。

もう私達が結ばれることは無い。
でも私達が愛し合い、それで子宝に恵まれたことを感謝し大事に育てていく。







やっと国へ着き、そこから馬車で帰る。宿に泊まりながら、辺境の我が邸についた。


私の帰りを待っていてくれた者達は、
愛くるしい双子を見て喜んでくれ、
まだ未婚の女性は、ティガ様のイケメンぶりに頬染めて歓迎していた。


さぁ、これから組紐編みを覚えてこの領地が潤うよう頑張ろう。

暫くいてくれるティガ様に組紐編みを教えてもらうことになった。


「アランとサーシャに会えなくなるなんて考えられないから、好きで残るのだから気にするな。それに、辺境といっても、これだけの人口に町も栄えて観光にも力をいれている。うちの方からも商品を置かせてもらえたら助かるんだけど。」と言ってもらえて、お互い協力していく事になった。



その言葉通り、ティガ様は年に何回か来て我が家で過ごすことになった。





帰って暫くしてから私はクリス様が離縁したことを知った。

だがクリス様が訪ねて来ることはなく、
1年、2年と過ぎていくだけだった。



3年過ぎた頃、私にクリス様の側近の人から手紙が届いた











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