私は貴方に嘘をつかれていた。

瑠渡

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エミリー王女

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クリスと別れたくなんてなかった。



私が大好きだった人



会えば優しい目で話しかけてくれた



なのに……結婚する話が出てからは目も合わせてもらえなかった。

でも、クリスが他の人のものになるなんて考えられず、無理をしてしまった。

離縁が決まったとき、チラッと見たら
安堵の顔をしていた。

悔しい

こんなに想っているのは私だけなんだと悔しくて仕方なかった。

お父様が宰相に何か言っているのがわかった。

多分……………暗殺

それでも良いと思った

だって、私を捨てていく男なんて


お父様の執務室で今後の話をしていたら、入ってきた宰相がお父様に小さな声で耳打ちした

「決行………船の………まだ 」

小さな声だけど聞こえてきた



その瞬間、私の中で何かが弾けた

「お父様!!」

「なんだい?エミー」

「私、私はっ!クリスを死なせたい訳じゃありません。やめてください!!」

「エミー、あんなっ、お前を虐げたような男のことを。」

「もう、もういいのです。だって、クリスは最初から私との縁談を断っていたのです。
なのに私がどうしても欲しかった。
好きな人と幸せになりたかった。
私の傲慢が招いたことです。
どうか、もうクリスの事は手を出さないで下さい」

「船の中で実行させた」

「……そんなっ」

「だが、まだ生きているらしい。
トドメを刺せと影に伝えるところだ」

「お願い。お願いだから、もうやめてください!
私、私は他の人と幸せになるからっ!
お父様の見つけた人と幸せになるから、クリスはっ!クリスも、もう幸せになる権利があるの!」

「エミー?」


「お父様、お願いだから私の為ならやめてください」

「私はもうこれ以上は望みません」





「そんなに言うなら、これ以上手は出さん」


「ありがとう、お父様」


「お前の醜聞になることは避けたい。
公爵としてのお前を、サポートしてくれる婿を早急に決める。良いな?」


「はい。わかっています」


「あぁ、アダム殿でも良いのか?お前とは仲が良かったのであろう?」


「お父様の決めた方なら誰でも」











クリス以外の人なら誰でも同じ。


「なんでこんな」


ずっと、クリスが好きだった

優しい微笑みで話しかけてくれるクリス

あの綺麗な顔で面白いことばかり言うから楽しかったなぁ

私が自分で崩したんだ

クリスを望まなければ今も…………





クリスは誰が好きだったんだろうか?

そういえば………辺境へ行ったとか、行くとか……瓶詰め?楽しそうに話してた

もしかしたら?


「ミリー、お願いがあるの。どこか辺境で瓶詰め?を作っている所があるかしら?調べてくれる?」


「はい」





そこにクリスの好きな人がいるかもしれない





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