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しおりを挟む「フライヤ侯爵様、お久しぶりです」
「ああ、ロイス君とは顔を忘れてしまうほど会っていなかったな。
元気そうで何より。君は大好きな幼馴染みと仲良くやっているそうじゃないか!」
「あっ、いえ………」
「で、今日はどうしたんだい?」
「はい、あの、セシィ……セシリアに会いたいのですが」
「ふっ………何故?今さら娘に何の用だい?あぁ、婚約を解消?破棄?したい為かい?それなら、君が18になる時にしようと君の両親と話してはいるよ」
「えっ?ちよっ、ちょっと待ってください!
僕はセシィと結婚したいです」
「何を今さら?君がセシリアに酷いことを言ったのを私は娘から聞いて覚えているが?」
「あれは……幼馴染みを信じてしまい」
「ロイス君、婚約者を信じられなくなったら終わりなんだよ。
ロイス君とセシリアの婚約は、もう破綻していると同じだ」
「セシィに会わせてください!
会って僕の今の気持ちを「無理だ」」
「えっ?」
「セシリアはね、もうこの国にはいない。そして我が家も君との婚約が無事に解消され、準備ができたらセシリアと暮らそうと思ってこの1年奔走しているんだ。この国の爵位を返上し、新な国で貴族として暮らせるように爵位を賜ろうと思ってね。後数年はかかってしまうが妻と楽しみに頑張っているところだ」
「何故?そんなっ!セシィは?セシィは何処にいるのですか?」
「君はほんとに、何も知らなかったんだね。もしかしたらセシリアが去年のうち学園を卒業したのも知らなかったのかね?セシリアは飛び級で3年生にならず卒業した。君に何も言わず卒業したと言うことは、もう君には何も求めなかったのだと思うが」
「……僕がっ、僕が悪いのはわかっています。」
「なら、もう会わなくても良いではないか?君たち2人は18になったら、婚約を解消する。反論したいのなら、なぜそうなってしまったのか、よく考えて自分で結論を出しなさい。今度来る時は両親と一緒に来て欲しい。色々書かなければいけない書類があるからね」
「………はい。」
……………………………………
回想
「君がそんな人だったなんて………残念だよセシィ。」
「えっ?何を言って?」
「少し距離を置いた方が良さそうだ」
「ロイス?なんで?」
「セシィ……いや、セシリア……フライヤ侯爵令嬢、君とのことをよく考えたい。これから、すれ違っても声はかけないでくれ」
………………………………………
僕は何をしていたんだろうか………
僕は…………最低だな
ロイスが学園を卒業…………
ロイスとセシリアの婚約は解消された
……………………………………
沢山のコメントありがとうございます
只今、仕事が忙しく読めない状況です。
お返事が個々になかなか書けませんので申し訳ありません。
読ませて頂いてはおりますので、感謝しております。
展開は思っていたのと違うと思われるかもしれません。
ここで謝ります。
作者、ハッピーエンド推しです
無理!と思われる方はこの辺りから離れられても仕方ないと思っております。
では、引き続きよろしくお願いいたします。
更新頻度、遅くてすみません
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