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【4章】隠しキャラ攻略
3.ードラク視点ー
しおりを挟む「いらっしゃいませ、ドラクさん」
目の前の少女はそう言って笑った。
その笑顔をどこかで見たことがある気がして言葉に詰まる。彼女の表情は心底嬉しそうでありながら、少し泣きそうな、そんな顔だった。
それが、彼女_シーリル_との出会い。
その2日後に聖女が召喚され、俺は坊主にまた面倒な頼み事をされた。
「中身は30過ぎた女だもの。こんな扱い、慣れないに決まってると思いません?だから、貴方と話すのはとても気が楽なんです」
とある出来事がきっかけで知り合いになってしまった聖女は予想に反して面白い奴で、話せば話すほどいろんな魅力に気付かされ、いつの間にか、
「こんな綺麗でもないおっさんだが、…側にいてほしい」
「私で良ければ、もちろん」
いろんなしがらみもあり、面倒だから結婚などしないと思っていた俺は、聖女…ユウコと婚約をしていた。
婚約をした少し後の王都でのこと。
街で偶然会った喫茶店の嬢ちゃん。
何故か俺に好意を寄せてくれているらしい彼女は、笑って"おめでとう"と告げたが、その瞳には確かに悲しみの情が映っていた。
彼女が走り去った後。
「…ドラクさんってやっぱりモテるんですね」
「あの嬢ちゃんが物好きなだけだ」
「……自覚なし」
ぽつり、ぽつり、と滴が落ちてくる。
「…雨か」
「急いで帰りましょう」
「しっかり捕まっとけよ、ユウコ」
「えっ?きゃっ!ちょっと!!」
ユウコを腕に抱き上げて走る。
段々と強くなる雨。
何故か胸がジクジクと痛んだ。
それから時は流れて、彼女の学園卒業、成人と共に結婚。
「おやすみなさい、また明日」
「おやすみ、ユウコ」
宿のベッドの上で。
腕の中の温もりをもう一度抱き締め直し、俺は目を閉じた。
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