僕と貴方と君と

五嶋樒榴

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ゴールデンウィークがスタートしました。

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29日になり、美峰のゴールデンウィークは始まった。
祭日の今日は、優星と明星も休みなので、美峰は優星のマンションにやって来た。

「美峰君。お泊りに来るたびに荷物凄いから、歯ブラシと着替え置いておけば?」

明星の言葉に美峰は戸惑う。

「大丈夫だよ!だってさ、僕の荷物置く場所もないし」

優星と明星の住むマンションは3LDKで、玄関の右横の部屋は優星の部屋で、左横は今はまだ使われてないが明星の部屋。リビング横の和室に優星と明星は寝ているが、その和室に明星の学校の道具を一式置けるチェストがある。

「僕の部屋、今使ってないし、美峰君の荷物ぐらい置けるよ」

明星は少しでも美峰をマンションに呼ぶ機会が欲しくて、美峰に一生懸命アピールする。
美峰は困った顔で優星を見ると、優星はにっこり笑う。

「明星、買い物行こうか」

優星が話をそらせてくれたのかと美峰はホッとした。
明星の申し出は本当は嬉しかったが、あまりにそれでは図々しくて、どこかで遠慮しなくてはと美峰は思った。

「買い物?」

明星はキョトンとして優星を見る。

「美峰さんの、下着とか部屋で着る服だよ。あ、置いておく歯ブラシもね」

優星の言葉に明星は喜び美峰は焦る。

「ま、待ってよ!そんな!荷物まで置いたら迷惑だよ!」

あたふたして美峰が言うと、優星はにっこり微笑む。

「次から家に来るときは、スーツ着て来てくださいね。あとスーツとワイシャツとネクタイも替え用を置いてください」

優星の笑顔に美峰は言い返せなかった。

「……………そこまでしたら迷惑だよ」

「どうして?毎週水曜日泊りに来るし、それ以外でも休みの時はお泊まりするでしょ?来る時に荷物少ない方が楽だし、木曜日に会社に荷物持って行くのも面倒でしょ?美峰さんの着替えはちゃんと洗っておきますから」

優星が洗濯までしてくれると言うと、美峰は真っ赤になった。

「そんな甘えたら悪いよぉ」

申し訳ない気持ちで美峰が言うと、優星はフッと笑う。

「それが俺や明星の為なんです。美峰さんにずっとこの家に来てもらいたいから。甘えてるのは俺らだし」

明星が美峰の手を握った。

「もう決まり!買い物行こうよ!僕も荷物持つからね!」

楽しそうな明星に、美峰ももう何も言えなくなった。
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