82 / 127
しほな・確認
2
しおりを挟む
もし、本当に雅人が犯人で茉莉花さんに片思いしていたら?
叶わない恋に今頃苦しんでる?
その私のモヤモヤももうすぐ晴れる。
茉莉花さんが雅人を知っているのか。それとも半年前に相談に乗ってもらっていたと言う男は別の男なのか。
もし雅人なら本当に残酷だわ。
私は、久利だけじゃなく、雅人のことも、茉莉花さんに心を奪われたことになるんだから。
ふと、バカな事を考えた自分が滑稽になった。
雅人のことは別れたと言え恋人同士だったんだから、奪われたって言葉は合うけど、久利は関係ない。
私が勝手にずっと友達と言い聞かせていたんだから。
話が確信に迫ってきて、私はスマホを出した。そしてスマホに入っている写真から雅人の写真を探した。
滅多に二人で写真も撮ったことないけど、最近はそれこそ写真なんて撮ってないから、去年二人で温泉に行った時、雅人が蟹を持って笑顔になってる写真を選ぶと、茉莉花さんに見せた。
「茉莉花さん、その先輩、近藤雅人って言わない?この人じゃない?」
スマホを持つ私の手は震えていた。
茉莉花さんはじっと、雅人の顔を見つめていた。
叶わない恋に今頃苦しんでる?
その私のモヤモヤももうすぐ晴れる。
茉莉花さんが雅人を知っているのか。それとも半年前に相談に乗ってもらっていたと言う男は別の男なのか。
もし雅人なら本当に残酷だわ。
私は、久利だけじゃなく、雅人のことも、茉莉花さんに心を奪われたことになるんだから。
ふと、バカな事を考えた自分が滑稽になった。
雅人のことは別れたと言え恋人同士だったんだから、奪われたって言葉は合うけど、久利は関係ない。
私が勝手にずっと友達と言い聞かせていたんだから。
話が確信に迫ってきて、私はスマホを出した。そしてスマホに入っている写真から雅人の写真を探した。
滅多に二人で写真も撮ったことないけど、最近はそれこそ写真なんて撮ってないから、去年二人で温泉に行った時、雅人が蟹を持って笑顔になってる写真を選ぶと、茉莉花さんに見せた。
「茉莉花さん、その先輩、近藤雅人って言わない?この人じゃない?」
スマホを持つ私の手は震えていた。
茉莉花さんはじっと、雅人の顔を見つめていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
18
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる