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久利・嫉妬と意地悪
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しほはと会って、妙に茉莉花がしほなと仲良くなったのも、なんとなく俺としては面白くなかった。
そりゃ仲良くしてくれて良かったと嬉しかったけど、あの話が終わった後、二人で話に花を咲かせて、俺が入り込む余地がなくなっていた。
俺の彼女なのに。俺の友達なのに。
アホらしい嫉妬なのは分かっていたが、言い知れぬ独占欲があった。
それを思い出したらちょっと悔しくて、茉莉花にめっちゃ意地悪したくなった。
茉莉花の服のボタンを外し、胸にキスをしながらスカートの中に手を伸ばし、太ももに手のひらを這わせた。
「やぁ」
茉莉花が小さく抵抗したが、俺はそれを聞こえないふりをした。
「………待って」
茉莉花の声で俺は手の動きを止めた。
「どうしたの?」
正直茉莉花を欲していて俺は我慢が出来なかった。
「あの写真。捨てよ。あれがある以上、あたしはずっと後悔する」
俺は写真を置いてあるキッチンのカウンターを見た。
「わかったよ」
俺は写真を破った。出来るだけ細かく破って、コンビニの袋に入れてゴミ箱に捨てた。
それを見ていた茉莉花はにっこり笑って「シャワー浴びてさっぱりしてくる。久利は入ってきちゃダメだよ」とクギを刺してバスルームに消えた。
お預けかよ!
と思いながらも俺はおとなしく待った。
そりゃ仲良くしてくれて良かったと嬉しかったけど、あの話が終わった後、二人で話に花を咲かせて、俺が入り込む余地がなくなっていた。
俺の彼女なのに。俺の友達なのに。
アホらしい嫉妬なのは分かっていたが、言い知れぬ独占欲があった。
それを思い出したらちょっと悔しくて、茉莉花にめっちゃ意地悪したくなった。
茉莉花の服のボタンを外し、胸にキスをしながらスカートの中に手を伸ばし、太ももに手のひらを這わせた。
「やぁ」
茉莉花が小さく抵抗したが、俺はそれを聞こえないふりをした。
「………待って」
茉莉花の声で俺は手の動きを止めた。
「どうしたの?」
正直茉莉花を欲していて俺は我慢が出来なかった。
「あの写真。捨てよ。あれがある以上、あたしはずっと後悔する」
俺は写真を置いてあるキッチンのカウンターを見た。
「わかったよ」
俺は写真を破った。出来るだけ細かく破って、コンビニの袋に入れてゴミ箱に捨てた。
それを見ていた茉莉花はにっこり笑って「シャワー浴びてさっぱりしてくる。久利は入ってきちゃダメだよ」とクギを刺してバスルームに消えた。
お預けかよ!
と思いながらも俺はおとなしく待った。
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