長い夜、蒼い月

五嶋樒榴

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イケナイ乙女たち

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一夜のマンションに着くと、一夜はシャワーを浴びてくるように言った。栞は洗面所で裸になると、はいていたTバックを服のポケットに隠した。
後は、キスマークをどうしようと悩む。
まさかこんな展開になると思わなかった。
力強く吸われた数個のキスマークをゴシゴシ擦るが消えるわけがなかった。
もう諦めるしかないと、栞はバスタオル姿で一夜の待つリビングに入った。

「僕も浴びるから」

一夜がバスルームに向かうと、心臓が痛いくらいドキンドキンと鳴っている。

「お待たせ」

一夜が、しなやかで引き締まった上半身をさらけ出しリビングに戻って来た。
栞の座っていたソファの隣に座ると、顎を引き上げキスをする。甘いうっとりするようなキスを受けながら、栞はバレたくないと太ももを固く閉じた。

「電気、暗くして」

恥ずかしがる風を装うが、それは無駄だった。

「見たいからヤダ」

一夜がキスマークを付けられた方の脚の膝を曲げさせてソファに乗せた。開脚させられて栞の恥ずかしい部分が奥まで丸見えになった。一夜は膝を押さえたまま。もちろん、キスマークもさらけ出された。

「嫌がってたのは、これのせいか。誰に付けられた?」

怖いぐらい優しい声で一夜は尋ねる。

「元彼に……」

栞は恥ずかしくて小声で言った。

「気持ち良かった?」

栞は答えない。

「元彼と会った後に、まさか僕と会うとは、幸か不幸かわからないね」

一夜は栞を開脚させたまま言った。

「脚……閉じさせて」

潤んだ瞳で栞は言う。

「恥ずかしいの」

もう泣きそうだった。
一夜はソファの前に膝を付くと、もう片方の脚もソファの上に乗せた。
栞は震えながら開脚させられ、その部分を見つめられた。
身体が熱くなって来た。

「お願い。恥ずかしいよぉ」

顔を両手で隠す。逆にその姿も厭らしい。

「恥ずかしいよね。さっきまで元彼に弄られた場所見つめられてるんだから」

「怒ってる?」

恐る恐る栞は尋ねた。

「怒ってないよ。だってバレなければ僕の知らないことだったし。たまたまバレちゃったね」

一夜の声が栞を刺激する。一夜が何を考えてるか分からない。

「もういやん」

栞が脚を閉じようとしたが、一夜が力を込めて阻止する。触るでもなくただ見ているだけ。

「ほぐしてもらって来たから、準備万端かな」

一夜はそう言うと、丸見えの中心に指を挿入した。

「あっ!」

栞の切ない声。

「僕の指見て」

栞の中を出たり入ったりしているところを一夜は見せる。クチュクチュとどんどん音が響いてくる。
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