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7ずるい・好きになってる
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それからと言うもの、諭はしょっちゅう田辺の部屋で夕飯を作るようになった。
「田辺さ、最近、彼女できただろ?」
親子丼を食べながら諭は尋ねる。
「ええ。って知ってたんですね」
諭はチラッとベッドを見る。
ベッドのヘッドボードに小説と一緒に、コンビニで買った物とは違うパッケージの、封が空いたコンドームの箱が置かれていた。
「スケベですね」
クスッと田辺は笑う。
「バッ、バカッ!ちげーよ!たまたま目に入ったんだよッ!」
真っ赤になる諭。
「俺、もう飯作るのやめるわ」
突然諭が言い出し田辺は諭を見つめる。
「どうしてです?別に、諭先輩がそんな事気にしなくて良いっすよ。諭先輩の飯、旨いし」
トロトロの親子丼を、田辺は満足気に食べる。
「彼女に作ってもらえよ」
ムッとしながら諭は言う。
自分でも、何をムキになってるのか分からない。
「彼女と諭先輩は別だし。彼女に飯作ってもらいたいって思ってないし。諭先輩とこうして過ごすの楽しいんですけどね」
本当かよ。と疑いの目で諭は田辺を見る。
田辺は何を考えているか分からないところがある。
彼女ができても、それをわざわざ言う奴でもない。
ただ、自然体で生きている。
「……………別に、お前がそれで良いなら良いけどさッ!いちおー、気を使ってみただけだしッ!」
プンと不機嫌に諭が言うと、田辺が諭のほっぺに触る。
諭はビクッとしてつい目を瞑った。
「田辺さ、最近、彼女できただろ?」
親子丼を食べながら諭は尋ねる。
「ええ。って知ってたんですね」
諭はチラッとベッドを見る。
ベッドのヘッドボードに小説と一緒に、コンビニで買った物とは違うパッケージの、封が空いたコンドームの箱が置かれていた。
「スケベですね」
クスッと田辺は笑う。
「バッ、バカッ!ちげーよ!たまたま目に入ったんだよッ!」
真っ赤になる諭。
「俺、もう飯作るのやめるわ」
突然諭が言い出し田辺は諭を見つめる。
「どうしてです?別に、諭先輩がそんな事気にしなくて良いっすよ。諭先輩の飯、旨いし」
トロトロの親子丼を、田辺は満足気に食べる。
「彼女に作ってもらえよ」
ムッとしながら諭は言う。
自分でも、何をムキになってるのか分からない。
「彼女と諭先輩は別だし。彼女に飯作ってもらいたいって思ってないし。諭先輩とこうして過ごすの楽しいんですけどね」
本当かよ。と疑いの目で諭は田辺を見る。
田辺は何を考えているか分からないところがある。
彼女ができても、それをわざわざ言う奴でもない。
ただ、自然体で生きている。
「……………別に、お前がそれで良いなら良いけどさッ!いちおー、気を使ってみただけだしッ!」
プンと不機嫌に諭が言うと、田辺が諭のほっぺに触る。
諭はビクッとしてつい目を瞑った。
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