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29ずるい・餌付け
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「あーん」
仕方ねーなと田辺が諭の口にピザを入れる。
諭はパクリと食いつくと嬉しそうにハムハムと食べる。
田辺はその顔を見て呆れながらもクスクス笑う。
「面白い」
諭の食べかけを田辺も食べる。
「何が面白い?」
ごっくんすると諭は尋ねる。
「餌付けみたいで」
「なッ!なにそれ!もう少し他に言いようがあるだろッ!」
甘いムードぶち壊しと諭はプンプンする。
「だって、自分で食べないから。って言うか、マジ楽しいっすか?」
田辺は楽しみが分からないものの、再び諭の口の中にピザを入れる。
諭はムッとしながらもパクンと噛みつく。
「だってやってみたかったんだもん。田辺に甘えて食べさせてもらうってやつ」
「ピザってのがどうなのって感じだけど」
そう言いながらも、諭のアホ面に田辺もそこそこ楽しんでいる。
残りの一口になってそれも諭の口の中に入ると、諭が田辺の指に付いたピザソースを舌先で舐めた。
その色っぽい顔に田辺の目が止まる。
「あー、こう言う楽しみがあるわけだ」
「ん?」
全くわかってない諭。
「いえ。手で食べさせるのは楽しいなって思って」
ニヤリとする田辺。
「もう!また餌付けって言いたいんだろッ!もう良いよ!自分で食べるよッ!」
膨れっ面になる諭。
「違いますよ。可愛いなと思って。ほらほら、これは?指に付いた塩も舐めてくださいね」
サイドで頼んだフライドポテトを諭の口元に持っていく。
可愛いと言われて機嫌を直した諭は、素直に差し出されたフライドポテトを口に運ぶと、言われたまま舌を出して指先をペロッと舐めた。
もちろん、諭が食べる顔に田辺が興奮してるとは気づいていなかった。
仕方ねーなと田辺が諭の口にピザを入れる。
諭はパクリと食いつくと嬉しそうにハムハムと食べる。
田辺はその顔を見て呆れながらもクスクス笑う。
「面白い」
諭の食べかけを田辺も食べる。
「何が面白い?」
ごっくんすると諭は尋ねる。
「餌付けみたいで」
「なッ!なにそれ!もう少し他に言いようがあるだろッ!」
甘いムードぶち壊しと諭はプンプンする。
「だって、自分で食べないから。って言うか、マジ楽しいっすか?」
田辺は楽しみが分からないものの、再び諭の口の中にピザを入れる。
諭はムッとしながらもパクンと噛みつく。
「だってやってみたかったんだもん。田辺に甘えて食べさせてもらうってやつ」
「ピザってのがどうなのって感じだけど」
そう言いながらも、諭のアホ面に田辺もそこそこ楽しんでいる。
残りの一口になってそれも諭の口の中に入ると、諭が田辺の指に付いたピザソースを舌先で舐めた。
その色っぽい顔に田辺の目が止まる。
「あー、こう言う楽しみがあるわけだ」
「ん?」
全くわかってない諭。
「いえ。手で食べさせるのは楽しいなって思って」
ニヤリとする田辺。
「もう!また餌付けって言いたいんだろッ!もう良いよ!自分で食べるよッ!」
膨れっ面になる諭。
「違いますよ。可愛いなと思って。ほらほら、これは?指に付いた塩も舐めてくださいね」
サイドで頼んだフライドポテトを諭の口元に持っていく。
可愛いと言われて機嫌を直した諭は、素直に差し出されたフライドポテトを口に運ぶと、言われたまま舌を出して指先をペロッと舐めた。
もちろん、諭が食べる顔に田辺が興奮してるとは気づいていなかった。
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