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第六話
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合コン当日。
とりあえずカラオケに行く事になり、男子3人がもう到着していた待ち合わせ場所に茉理と絢斗はやって来た。
「絢斗!マジお前が来るなんて1年以上ぶりじゃね?しかもお前から言ってくれるとかさ!もうお前が来るっていうんですぐ幹事側の女子から返事殺到でさぁ!」
幹事でもある同じクラスの田畑が鼻息荒く言う。
「田畑、なんでそんなに喜んでるん?絢斗に持っていかれるじゃん」
ブツブツ茉理が言うと田畑は笑う。
「これだから合コン初心者はダメなのよ。絢斗はサクラ。こいつで女子を釣るんだよ」
田畑が言うと絢斗は笑って茉理を見る。
「だって、絢斗も彼女作るって言ってたじゃん!」
「ああ。でも必ず出来るとは言ってねーよ。出会いを作らないととは言ったけどな」
そう言う意味かと茉理も納得した。
しかし騙された感は否めない。
「今回の主役は茉理だしね」
田畑が言うと茉理は、は?と言う顔をする。
「茉理の好みの女子をピックアップしたら今回は後輩になったわけよ。サバサバ系のカッコいい子だろ?今年の女子でいるんだよねーそれが。だけどその子、すげー来るの嫌がってたみたいだから、ちゃんと仲良くしてくれよ」
田畑の言葉にオイオイと茉理は思った。
結局茉理と絢斗をダシに、田畑たちは美味しい思いをしようとしてるのがわかった。
しばらくして、女子も集まって来た。
可愛い系、綺麗系とみんなレベルが高い雰囲気。
その中のひとり。
恐らく茉理の為に連れてこられた女子は、渋々来ましたと顔に書いてあり直ぐに分かった。
ショートカットの美少女。凛とした感じがして、確かにカッコいい系だった。名前は、佐敷つぐみ。帰国子女で、外部受験で帝應高校に来たと言う事だった。
茉理の隣につぐみが座り、絢斗は他の女子と笑顔で会話をしていた。
その顔を見て、やっぱり来るんじゃなかったと茉理は思った。
茉理はつぐみをチラッと見る。
「何か?」
つぐみが直ぐ反応した。
「あ、いえ、そのッ!」
自分より年下の後輩だと言うのに、茉理は下に出てしまった。
「えーと、どうして今日来たのかな?と思って。来たくなさそうな顔、思いっきりしてるよ?」
聞いたらまずかったかなと思いながら、会話もないので聞いてみた。
別につぐみに気に入られたいとも思っていなかった。
「友達が、行ってみたらって言うから。たまには俺たち以外と、女子との付き合いも大事だよって。どうせ数揃えだろうし、男子の奢りだと聞いたし」
つぐみは全て赤裸々に語る。
「俺たち以外、って、男友達多いんだ」
引っ掛かったのそこ?と言う顔でつぐみは茉理を見た。
「多くないよ。親友って呼べるのはふたりだけ。すっごく大事な友達」
つぐみの言葉に茉理はズキンとする。
「良いなぁ。男女で親友とか。俺、男同士だって難しいのに」
茉理は言いながら絢斗が浮かぶ。
幼馴染で大親友で。
それなのにいつの間にか、素直に親友と言えなくなってしまった。
絢斗が自分を違う目で見ていると知ったから。
「なんかあったの?」
弱々しい茉理につぐみが優しく尋ねる。
「うん。今日だって、本当は来たくなかったさ」
そう言って茉理はチラッと絢斗を見る。
絢斗は笑顔で女の子達と話をしている。
自分とは壁ができて、彼女を作る目的を持って絢斗がこの合コンに参加したことが悲しくなって来た。
自分が絢斗を受け入れられなかったくせに、それでも絢斗が女の子と仲良くしている姿を見たくなかった。
とりあえずカラオケに行く事になり、男子3人がもう到着していた待ち合わせ場所に茉理と絢斗はやって来た。
「絢斗!マジお前が来るなんて1年以上ぶりじゃね?しかもお前から言ってくれるとかさ!もうお前が来るっていうんですぐ幹事側の女子から返事殺到でさぁ!」
幹事でもある同じクラスの田畑が鼻息荒く言う。
「田畑、なんでそんなに喜んでるん?絢斗に持っていかれるじゃん」
ブツブツ茉理が言うと田畑は笑う。
「これだから合コン初心者はダメなのよ。絢斗はサクラ。こいつで女子を釣るんだよ」
田畑が言うと絢斗は笑って茉理を見る。
「だって、絢斗も彼女作るって言ってたじゃん!」
「ああ。でも必ず出来るとは言ってねーよ。出会いを作らないととは言ったけどな」
そう言う意味かと茉理も納得した。
しかし騙された感は否めない。
「今回の主役は茉理だしね」
田畑が言うと茉理は、は?と言う顔をする。
「茉理の好みの女子をピックアップしたら今回は後輩になったわけよ。サバサバ系のカッコいい子だろ?今年の女子でいるんだよねーそれが。だけどその子、すげー来るの嫌がってたみたいだから、ちゃんと仲良くしてくれよ」
田畑の言葉にオイオイと茉理は思った。
結局茉理と絢斗をダシに、田畑たちは美味しい思いをしようとしてるのがわかった。
しばらくして、女子も集まって来た。
可愛い系、綺麗系とみんなレベルが高い雰囲気。
その中のひとり。
恐らく茉理の為に連れてこられた女子は、渋々来ましたと顔に書いてあり直ぐに分かった。
ショートカットの美少女。凛とした感じがして、確かにカッコいい系だった。名前は、佐敷つぐみ。帰国子女で、外部受験で帝應高校に来たと言う事だった。
茉理の隣につぐみが座り、絢斗は他の女子と笑顔で会話をしていた。
その顔を見て、やっぱり来るんじゃなかったと茉理は思った。
茉理はつぐみをチラッと見る。
「何か?」
つぐみが直ぐ反応した。
「あ、いえ、そのッ!」
自分より年下の後輩だと言うのに、茉理は下に出てしまった。
「えーと、どうして今日来たのかな?と思って。来たくなさそうな顔、思いっきりしてるよ?」
聞いたらまずかったかなと思いながら、会話もないので聞いてみた。
別につぐみに気に入られたいとも思っていなかった。
「友達が、行ってみたらって言うから。たまには俺たち以外と、女子との付き合いも大事だよって。どうせ数揃えだろうし、男子の奢りだと聞いたし」
つぐみは全て赤裸々に語る。
「俺たち以外、って、男友達多いんだ」
引っ掛かったのそこ?と言う顔でつぐみは茉理を見た。
「多くないよ。親友って呼べるのはふたりだけ。すっごく大事な友達」
つぐみの言葉に茉理はズキンとする。
「良いなぁ。男女で親友とか。俺、男同士だって難しいのに」
茉理は言いながら絢斗が浮かぶ。
幼馴染で大親友で。
それなのにいつの間にか、素直に親友と言えなくなってしまった。
絢斗が自分を違う目で見ていると知ったから。
「なんかあったの?」
弱々しい茉理につぐみが優しく尋ねる。
「うん。今日だって、本当は来たくなかったさ」
そう言って茉理はチラッと絢斗を見る。
絢斗は笑顔で女の子達と話をしている。
自分とは壁ができて、彼女を作る目的を持って絢斗がこの合コンに参加したことが悲しくなって来た。
自分が絢斗を受け入れられなかったくせに、それでも絢斗が女の子と仲良くしている姿を見たくなかった。
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