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第十三話
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電車に揺られ、茉理、絢斗、向葵は伊豆に向かっていた。
最寄り駅まで着くと、迎えの車が待っていた。しかもベンツである。
「向葵君。電車で来られるなんて珍しいですね」
迎えに来ていたのは、向葵の別荘を管理してくれている秦野と名乗る30代前後の男だった。
「両親は軽井沢の別荘に車で行ってしまったからね。たまには電車も楽しかったよ」
こいつもボンボンだったのかと絢斗は思った。
「軽井沢にも別荘があるとか、向葵君ちってお金持ちなんだねー」
素直に感心する茉理。
「いえいえ。うちの学校で1番のお金持ちは朝比奈先輩の家ですよ」
臨の家は確かに金持ちだと茉理も思った。
まだ家には行ったことがないが、一哉から大きな屋敷で執事までいると聞いている。
「久住………………。そうか、久住ってもしかして、久住地所の久住か」
向葵が大手不動産会社の久住地所の息子と知って、絢斗は向葵が金持ちの息子なのも腑に落ちた。
「まぁ、そうですけど、うちは由緒正しい財閥系でもありませんけどね。祖父が初代ですから」
茉理は久住家のことなどわからずポカンとしている。
「ま、そんなことどうでも良いじゃないですか。親の仕事なんて俺たちに関係ないし」
確かに親は関係ないが、秦野と言う男の存在やこれから行く別荘も、向葵が何か企んでいるとしか絢斗は思えなくなってきた。
絢斗の不安をよそに車は下山していく。
その先には、真っ青な海が見えて来た。
「わぁ!海、綺麗だよ!」
ひとりではしゃぐ茉理。
「この辺は波も静かで、海の水も澄んでいるんですよ。ダイバーは多いですが観光客は少ないので海も綺麗なんですよ」
海の家らしきものも、旅館や民宿もなく、確かに穴場なんだと絢斗も思った。
「今夜は美味しいものいっぱい食べて、明日はたっぷり海で楽しみましょうね」
にっこり笑う向葵に茉理も笑顔で応える。
絢斗だけが疑心暗鬼の目で向葵を見つめた。
最寄り駅まで着くと、迎えの車が待っていた。しかもベンツである。
「向葵君。電車で来られるなんて珍しいですね」
迎えに来ていたのは、向葵の別荘を管理してくれている秦野と名乗る30代前後の男だった。
「両親は軽井沢の別荘に車で行ってしまったからね。たまには電車も楽しかったよ」
こいつもボンボンだったのかと絢斗は思った。
「軽井沢にも別荘があるとか、向葵君ちってお金持ちなんだねー」
素直に感心する茉理。
「いえいえ。うちの学校で1番のお金持ちは朝比奈先輩の家ですよ」
臨の家は確かに金持ちだと茉理も思った。
まだ家には行ったことがないが、一哉から大きな屋敷で執事までいると聞いている。
「久住………………。そうか、久住ってもしかして、久住地所の久住か」
向葵が大手不動産会社の久住地所の息子と知って、絢斗は向葵が金持ちの息子なのも腑に落ちた。
「まぁ、そうですけど、うちは由緒正しい財閥系でもありませんけどね。祖父が初代ですから」
茉理は久住家のことなどわからずポカンとしている。
「ま、そんなことどうでも良いじゃないですか。親の仕事なんて俺たちに関係ないし」
確かに親は関係ないが、秦野と言う男の存在やこれから行く別荘も、向葵が何か企んでいるとしか絢斗は思えなくなってきた。
絢斗の不安をよそに車は下山していく。
その先には、真っ青な海が見えて来た。
「わぁ!海、綺麗だよ!」
ひとりではしゃぐ茉理。
「この辺は波も静かで、海の水も澄んでいるんですよ。ダイバーは多いですが観光客は少ないので海も綺麗なんですよ」
海の家らしきものも、旅館や民宿もなく、確かに穴場なんだと絢斗も思った。
「今夜は美味しいものいっぱい食べて、明日はたっぷり海で楽しみましょうね」
にっこり笑う向葵に茉理も笑顔で応える。
絢斗だけが疑心暗鬼の目で向葵を見つめた。
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