すいぎょのまぢわり

五嶋樒榴

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第十五話

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男女のベッドシーンぐらい見たことないわけではない。
ただ、ドラマや映画の中だけなので、直接的なことは何も分からない。
茉理はうつ伏せで絢斗に肩から腰にかけてキスをされ、擽ったいのに気持ち良くて、もっとされたいと思ってしまった。

「けん、とッ」

茉理の甘く上擦る声を聞きながら、絢斗は茉理の背中に頬を当てた。

「背中越しにドクンドクンって心臓の音すげー」

「だってッ!緊張してるから」

茉理が拗ねるように言うと、絢斗は無理矢理に茉理を仰向けにした。

「絢斗ッ!恥ずかしいってばッ!」

茉理は慌てて両腕で顔を隠す。
無防備な胸が絢斗の目の前に曝け出された。

「茉理。丸見え」

クスッと笑って絢斗が言うと、茉理は真っ赤になって今度は胸を両腕で隠す。

「バカ絢斗ッ!」

茉理の真っ赤になって困った顔が愛おしくて、絢斗は茉理に体重を掛けないように跨りながら上体を起こすと、制服のワイシャツを脱いでTシャツも脱ぐ。
筋肉質な均整の取れた上半身に茉理はドキドキする。

「今までだって、う、海でも、散々見たのに、なんで、ドキドキするのかなッ!」

茉理が可愛い事を言うので絢斗は微笑む。

「こう言うシチュエーションだからじゃね?」

背中だけのはずなのに、気がついたら向かい合って2人とも上半身裸で、茉理は絢斗のペースに抗えない。

「茉理。触れたい」

絢斗の指先が茉理の首筋を撫でる。茉理はゾクゾクして、目をギュッと瞑る。

「胸から腕、どかして」

絢斗の指示に従うように、茉理は両腕を下ろした。
絢斗は茉理を見つめたまま、その指先を首筋から胸に下ろしていく。
催眠術にでもかかっているように素直になる茉理。
茉理はゾクゾクしながらも、うっすらと目を開き絢斗の瞳を見つめる。


「ちっさ」

緊張して固くなっている茉理の胸の突起に絢斗が触れる。

「んッ!」

茉理はギュッと目を瞑ってされるがままになるが、ゾクゾクするせいか鳥肌が立ってしまった。
絢斗は指先で転がし続ける。

「茉理。めっちゃ可愛い。ごめん、我慢できねぇ」

絢斗は茉理の胸に顔を近づける。

「絢斗!やめッ……ろッ!」

言葉とは裏腹に、絢斗の指先と舌の感触に、茉理は抵抗できずにされるがままになってしまった。
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