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6.身体検査
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エンジンの音が止まり、ようやくバスが停まった。移動中、アイマスクのせいでずっと何も見えなかった。停車した後、隣の警察官が立ち上がる雰囲気があったけれど目が見えないので何をしているのかはよく分からなかった。
しばらくすると突然顔に手がかかり、アイマスクが外された。急に明るくなったので目がチカチカした。
しばらくすると目が明かりに慣れてきた。車内を見回すと8人の女性が手錠をかけられ座っていた。みんな不安そうな顔をしている。楓ちゃんとも目があった。全体的に大学生くらいの若い子が多い。やはり時期的に大学の春休みが始まるからなのだろう。
「あまり周りをきょろきょろ見ない!」
隣に座っている女性警察官に注意された。大人しく手錠をかけられた両手を膝の上においてバスの前の方を見つめて次の指示があるのを待った。
「全員立って並びなさい」
しばらくして、やっと立つよう指示があった。バス中央の通路に出ると、そこで一列に並ばされる。そして警察官が、通路の前の方の女性から順番に腰縄を繋いでいく。私達は数珠繋ぎに繋がれるようだ。私の腰縄も、前後の人と繋がれた。全員が繋がれるとバスの入口のドアが開いた。
「前の人から順番に下車します。着いてきなさい」
警察官の合図で順番にバスから降りる。私も前の人が動いたので縄に引っ張られないように合わせて動いた。一列になって歩く。
バスから降りると、そこは大きな建物の中だった。手錠に腰縄姿といった恥ずかしい姿で建物の中を奥へと繋がれたまま歩く。
「止まりなさい」
しばらく歩くといくつかの個室があり、警官の指示で歩くのを止めた。
「本日、逮捕した容疑者8名です。よろしくお願いします」
「了解しました」
私達を逮捕して、ここまで連行してきた警察官が報告をしている。
「これから、1人ずつ身体検査と持ち物検査を行います。腰縄を外すので外された人から検査室に入って検査を受けること」
警官同士の引き継ぎが終わると数珠繋ぎの前の方の女性から腰縄が外され、いくつかある検査室に連行されていった。他の人と数珠に繋がれたまま順番が来るのを待った。
「次、大沢咲希!」
私の名前が呼ばれ腰縄が外される。警察官に付き添われ手錠姿のまま検査室に入った。
室内には女性の警察官が3人いた。
「まず、本人確認を行います。大沢咲希。20歳。住所東京都目黒区。間違いないですね」
「はい。間違いありません」
「あなたは、自動車運転過失致死と救護義務違反の容疑で逮捕されています。裁判までこの施設であなたの身柄を拘束します。ここでのあなたの呼称番号は5番となります。5番と呼ばれたら大きな声で返事をすること。分かりましたか?」
「はい。分かりました」
私はそれを受け入れた。
「これから、あなたを収容するにあたって身体検査を行います。危険物や違反物品の持ち込みを防ぎ、施設内の秩序を守るためです」
身体検査は指紋の採取から始まった。手錠をしたまま両手すべての指の指紋を取られた。順番に指にインクをつけ、シートに押していく。完全に犯罪者の扱いだ。
「それでは5番、服を脱ぎなさい!」
手錠が外され、全裸になるように命令された。女性とはいえ楓ちゃん以外の前で裸になるのは初めてだったので、すごく緊張した。スカートを脱ぎ、上の服も脱いだ。
「下着もです。早くしなさい!」
もたもたしていたわけではないのに怒られた。ブラジャーとショーツも脱いでカゴに入れ全裸になった。看守の視線が恥ずかしい。
「そこの椅子に座りなさい」
背もたれのない丸椅子に座るように指示された。指示に従って座ると髪の毛や口の中、耳の中など全身を念入りに調べられた。
「口を開きなさい」
警察官が私の口の中にライトの光を当て、隠している物がないか調べていく。
「そこに立ち、壁に手を付き腰を曲げてお尻をこちらに突き出しなさい」
どんどん検査が進んでいく。口の検査を終えた女性警官がゴム手袋をつけながら壁際の場所を指示した。
肛門と膣の検査だと思った。知識として当然知っていた。でも強い抵抗感と屈辱感がある。躊躇する間もなく肩と腕を捕まれ指定された場所に移動させられる。抵抗できないまま、手を壁に付き指示された姿勢をとらされる。傍から見ると屈辱的な姿勢だろう。はじめは肛門から調べられるようだ。後ろに立った警察官が検査用の棒を持つ。
「息をゆっくり吐いて。下半身の力を抜きなさい」
そう言われても緊張してしまって力を抜くことは難しかった。残り2人の警察官に全身をがっしり押さえつけられ、無理やり器具を入れられた。肛門に棒状の物が入ってくる感覚がある。痛かったが、抵抗することはできなかった。屈辱的な気持ちで泣きそうになったけれどなんとか耐えた。
「異常なし」
看守が問題ないことを告げる。唇を噛んで泣かないように我慢した。次は膣の検査だ。今度は壁に背を向けて正面を向かされる。再び両脇を警察官に抑えられ壁に押し付けられて抵抗できないようにされた。膣に金属の器具が入れられる。異物が挿入される不快な感覚で涙がこぼれた。棒のようなものが膣の中で動かされる。
「肛門、膣とも異常なし。服を着なさい」
身体検査が終わると囚人服が渡された。冬なのにグリーンの手術着みたいな薄い上下で上はVネックの半袖。下は長ズボンではなくショートパンツの囚人服だった。半袖の胸と背中には呼称番号が縫い付けられていた。そして下着は女児用みたいな素朴なデザインの白いパンツだった。パンツにも5番と縫われている。
「ここでは、その3点とスリッパが着用を義務付けられる囚人服となります。自殺防止の為、ブラジャーは許可されていません」
涙を手で拭って大人しくまず下着から履いた。少しゴワゴワしていた。子供の時着ていたパンツをそのままサイズだけ大きくしたような感じだ。懐かしい感覚だった。鏡はなかったけれど、それを履いている自分を想像すると羞恥心が強く、パンツを履いた後すぐにショートパンツにも足を通した。普段太腿が露わになる服はあまり着ないのでスースーする。最後に半袖も着て囚人服を着終わった。薄い服だったので胸の形がはっきり浮き出てしまい恥ずかしかったし、とても肌寒かった。見下ろすとちょうど右胸の膨らみのところに縫い付けられた囚人番号が来ていた。強調されているようで恥ずかしい。
囚人服を着終わると、警察官が素早く私の手を掴む。再び手錠をかけられ拘束された。
そして、今度は足にも枷をつけられた。足枷の鎖の長さは30cmほどあり、なんとか歩くことはできそうだった。
「顔写真の撮影をするので壁際に立ちなさい」
指示されて身長を示すメモリが書かれた壁の前に立つ。足枷の鎖の可動域を確かめながら、転ばないようにゆっくりと移動した。かなり歩く速度が制限されるようだ。
「これを持ち正面を向きなさい。しっかり目を開くこと。瞬きに注意しなさい」
手錠をした手でボードを持たされ顔写真を撮られた。ボードには”大沢咲希 呼称番号5番自動車運転過失致死、救護義務違反”と書かれていた。フラッシュが焚かれる。何枚か連続で撮影された。
「次は横顔の撮影をします。右を向きなさい」
私は体の向きを変えた。
パシャ
再びフラッシュが焚かれ、囚人服姿の写真が撮影される。
最後に持ち物検査をした。かばん、スマートフォン、家の鍵、財布、小銭、お札の枚数、カードなど順番に警察官と一緒に確認をした。ショーツ、ブラジャー、スカート、キャミソール、セーター、靴下、スニーカーなども順番に汚れなどを確認して畳んでからビニール袋に入れた。
「私物の持ち込みは許可されませんので。これらのものは没収します。裁判で無罪となった場合や執行猶予が付き釈放される場合は返却します。実刑となった場合、返却は刑期を終えてからになります」
私は説明を受け保管証明書に手錠をしたまま右手の親指で指印を押した。
その後は再び腰縄をつけられ、独房まで連行された。身体検査を行った警察官3人が付き添って私を監視する。途中、楓ちゃんの独房の前も通った。眼鏡をしておらず、髪を下ろしている楓ちゃんが鉄格子の中に入れられていた。眼鏡やヘアゴムも没収されてしまうのかと思った。規則の厳しさに心が震えた。
独房に着いた。独房は小さな窓のない部屋で、鉄格子で通路と隔てられている。壁や床、天井は全て鉄製のようで、硬いベッドと毛布だけが置かれていた。腰縄を外され房内に入れられる。
「5番、入房!」
看守の大きな声が通路に響く。ガチャンという大きな音がして鉄格子が閉じられ鍵がかけられた。
「今日はもう遅いので、ベッドに入って寝なさい。起床は6時半です。それ以降は、毛布の使用や横たわることは禁止です。トイレに行きたくなった場合、看守が数分ごとに通路を巡回しているので声をかけなさい。あと寝るときは毛布で顔が隠れないように注意しなさい」
鉄格子越しに、それだけ言うと、私を護送した看守3人はいなくなった。足枷、手錠は外されないまま収監されるようだ。独房内も通路も監視のためだろう。電気が煌々と点けられ明るいままだった。通路の片方側だけに独房が並んでいるので他の房の様子は全く見えない。
遂に逮捕されて、収監されてしまった。鉄格子がついた独房に入れられ、楽しみにはしていたけれど、ちょっぴり怖さも感じる複雑な気分だ。
スリッパを脱ぎベッドに腰掛ける。毛布をかけて寝ようとしたけれど、手錠をつけられながら毛布をかけることが意外と難しく手間取ってしまった。両手の自由が奪われていることを実感した。横になって房内をよく見ると天井には監視カメラまで付いていた。監視されたまま寝るのは初めてで少し緊張したけど、逮捕からの一連の流れですっかり疲れてしまってすぐに寝ることができた。
しばらくすると突然顔に手がかかり、アイマスクが外された。急に明るくなったので目がチカチカした。
しばらくすると目が明かりに慣れてきた。車内を見回すと8人の女性が手錠をかけられ座っていた。みんな不安そうな顔をしている。楓ちゃんとも目があった。全体的に大学生くらいの若い子が多い。やはり時期的に大学の春休みが始まるからなのだろう。
「あまり周りをきょろきょろ見ない!」
隣に座っている女性警察官に注意された。大人しく手錠をかけられた両手を膝の上においてバスの前の方を見つめて次の指示があるのを待った。
「全員立って並びなさい」
しばらくして、やっと立つよう指示があった。バス中央の通路に出ると、そこで一列に並ばされる。そして警察官が、通路の前の方の女性から順番に腰縄を繋いでいく。私達は数珠繋ぎに繋がれるようだ。私の腰縄も、前後の人と繋がれた。全員が繋がれるとバスの入口のドアが開いた。
「前の人から順番に下車します。着いてきなさい」
警察官の合図で順番にバスから降りる。私も前の人が動いたので縄に引っ張られないように合わせて動いた。一列になって歩く。
バスから降りると、そこは大きな建物の中だった。手錠に腰縄姿といった恥ずかしい姿で建物の中を奥へと繋がれたまま歩く。
「止まりなさい」
しばらく歩くといくつかの個室があり、警官の指示で歩くのを止めた。
「本日、逮捕した容疑者8名です。よろしくお願いします」
「了解しました」
私達を逮捕して、ここまで連行してきた警察官が報告をしている。
「これから、1人ずつ身体検査と持ち物検査を行います。腰縄を外すので外された人から検査室に入って検査を受けること」
警官同士の引き継ぎが終わると数珠繋ぎの前の方の女性から腰縄が外され、いくつかある検査室に連行されていった。他の人と数珠に繋がれたまま順番が来るのを待った。
「次、大沢咲希!」
私の名前が呼ばれ腰縄が外される。警察官に付き添われ手錠姿のまま検査室に入った。
室内には女性の警察官が3人いた。
「まず、本人確認を行います。大沢咲希。20歳。住所東京都目黒区。間違いないですね」
「はい。間違いありません」
「あなたは、自動車運転過失致死と救護義務違反の容疑で逮捕されています。裁判までこの施設であなたの身柄を拘束します。ここでのあなたの呼称番号は5番となります。5番と呼ばれたら大きな声で返事をすること。分かりましたか?」
「はい。分かりました」
私はそれを受け入れた。
「これから、あなたを収容するにあたって身体検査を行います。危険物や違反物品の持ち込みを防ぎ、施設内の秩序を守るためです」
身体検査は指紋の採取から始まった。手錠をしたまま両手すべての指の指紋を取られた。順番に指にインクをつけ、シートに押していく。完全に犯罪者の扱いだ。
「それでは5番、服を脱ぎなさい!」
手錠が外され、全裸になるように命令された。女性とはいえ楓ちゃん以外の前で裸になるのは初めてだったので、すごく緊張した。スカートを脱ぎ、上の服も脱いだ。
「下着もです。早くしなさい!」
もたもたしていたわけではないのに怒られた。ブラジャーとショーツも脱いでカゴに入れ全裸になった。看守の視線が恥ずかしい。
「そこの椅子に座りなさい」
背もたれのない丸椅子に座るように指示された。指示に従って座ると髪の毛や口の中、耳の中など全身を念入りに調べられた。
「口を開きなさい」
警察官が私の口の中にライトの光を当て、隠している物がないか調べていく。
「そこに立ち、壁に手を付き腰を曲げてお尻をこちらに突き出しなさい」
どんどん検査が進んでいく。口の検査を終えた女性警官がゴム手袋をつけながら壁際の場所を指示した。
肛門と膣の検査だと思った。知識として当然知っていた。でも強い抵抗感と屈辱感がある。躊躇する間もなく肩と腕を捕まれ指定された場所に移動させられる。抵抗できないまま、手を壁に付き指示された姿勢をとらされる。傍から見ると屈辱的な姿勢だろう。はじめは肛門から調べられるようだ。後ろに立った警察官が検査用の棒を持つ。
「息をゆっくり吐いて。下半身の力を抜きなさい」
そう言われても緊張してしまって力を抜くことは難しかった。残り2人の警察官に全身をがっしり押さえつけられ、無理やり器具を入れられた。肛門に棒状の物が入ってくる感覚がある。痛かったが、抵抗することはできなかった。屈辱的な気持ちで泣きそうになったけれどなんとか耐えた。
「異常なし」
看守が問題ないことを告げる。唇を噛んで泣かないように我慢した。次は膣の検査だ。今度は壁に背を向けて正面を向かされる。再び両脇を警察官に抑えられ壁に押し付けられて抵抗できないようにされた。膣に金属の器具が入れられる。異物が挿入される不快な感覚で涙がこぼれた。棒のようなものが膣の中で動かされる。
「肛門、膣とも異常なし。服を着なさい」
身体検査が終わると囚人服が渡された。冬なのにグリーンの手術着みたいな薄い上下で上はVネックの半袖。下は長ズボンではなくショートパンツの囚人服だった。半袖の胸と背中には呼称番号が縫い付けられていた。そして下着は女児用みたいな素朴なデザインの白いパンツだった。パンツにも5番と縫われている。
「ここでは、その3点とスリッパが着用を義務付けられる囚人服となります。自殺防止の為、ブラジャーは許可されていません」
涙を手で拭って大人しくまず下着から履いた。少しゴワゴワしていた。子供の時着ていたパンツをそのままサイズだけ大きくしたような感じだ。懐かしい感覚だった。鏡はなかったけれど、それを履いている自分を想像すると羞恥心が強く、パンツを履いた後すぐにショートパンツにも足を通した。普段太腿が露わになる服はあまり着ないのでスースーする。最後に半袖も着て囚人服を着終わった。薄い服だったので胸の形がはっきり浮き出てしまい恥ずかしかったし、とても肌寒かった。見下ろすとちょうど右胸の膨らみのところに縫い付けられた囚人番号が来ていた。強調されているようで恥ずかしい。
囚人服を着終わると、警察官が素早く私の手を掴む。再び手錠をかけられ拘束された。
そして、今度は足にも枷をつけられた。足枷の鎖の長さは30cmほどあり、なんとか歩くことはできそうだった。
「顔写真の撮影をするので壁際に立ちなさい」
指示されて身長を示すメモリが書かれた壁の前に立つ。足枷の鎖の可動域を確かめながら、転ばないようにゆっくりと移動した。かなり歩く速度が制限されるようだ。
「これを持ち正面を向きなさい。しっかり目を開くこと。瞬きに注意しなさい」
手錠をした手でボードを持たされ顔写真を撮られた。ボードには”大沢咲希 呼称番号5番自動車運転過失致死、救護義務違反”と書かれていた。フラッシュが焚かれる。何枚か連続で撮影された。
「次は横顔の撮影をします。右を向きなさい」
私は体の向きを変えた。
パシャ
再びフラッシュが焚かれ、囚人服姿の写真が撮影される。
最後に持ち物検査をした。かばん、スマートフォン、家の鍵、財布、小銭、お札の枚数、カードなど順番に警察官と一緒に確認をした。ショーツ、ブラジャー、スカート、キャミソール、セーター、靴下、スニーカーなども順番に汚れなどを確認して畳んでからビニール袋に入れた。
「私物の持ち込みは許可されませんので。これらのものは没収します。裁判で無罪となった場合や執行猶予が付き釈放される場合は返却します。実刑となった場合、返却は刑期を終えてからになります」
私は説明を受け保管証明書に手錠をしたまま右手の親指で指印を押した。
その後は再び腰縄をつけられ、独房まで連行された。身体検査を行った警察官3人が付き添って私を監視する。途中、楓ちゃんの独房の前も通った。眼鏡をしておらず、髪を下ろしている楓ちゃんが鉄格子の中に入れられていた。眼鏡やヘアゴムも没収されてしまうのかと思った。規則の厳しさに心が震えた。
独房に着いた。独房は小さな窓のない部屋で、鉄格子で通路と隔てられている。壁や床、天井は全て鉄製のようで、硬いベッドと毛布だけが置かれていた。腰縄を外され房内に入れられる。
「5番、入房!」
看守の大きな声が通路に響く。ガチャンという大きな音がして鉄格子が閉じられ鍵がかけられた。
「今日はもう遅いので、ベッドに入って寝なさい。起床は6時半です。それ以降は、毛布の使用や横たわることは禁止です。トイレに行きたくなった場合、看守が数分ごとに通路を巡回しているので声をかけなさい。あと寝るときは毛布で顔が隠れないように注意しなさい」
鉄格子越しに、それだけ言うと、私を護送した看守3人はいなくなった。足枷、手錠は外されないまま収監されるようだ。独房内も通路も監視のためだろう。電気が煌々と点けられ明るいままだった。通路の片方側だけに独房が並んでいるので他の房の様子は全く見えない。
遂に逮捕されて、収監されてしまった。鉄格子がついた独房に入れられ、楽しみにはしていたけれど、ちょっぴり怖さも感じる複雑な気分だ。
スリッパを脱ぎベッドに腰掛ける。毛布をかけて寝ようとしたけれど、手錠をつけられながら毛布をかけることが意外と難しく手間取ってしまった。両手の自由が奪われていることを実感した。横になって房内をよく見ると天井には監視カメラまで付いていた。監視されたまま寝るのは初めてで少し緊張したけど、逮捕からの一連の流れですっかり疲れてしまってすぐに寝ることができた。
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