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騎士の誓い。①
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その日は、夜になるまで議論が止まない様子のお父様と、寝所で休まれたままのお母様とお二方とも夕食の場には現れなかった。
「・・ハァ。」
向かい合った兄は、何度もナイフを持つ手を止めてため息を連発していた。私は聞き流しながら手元の肉料理の味に舌鼓をうっていた。
「そういえばカイは・・??」
「・・ハァァァ。」
私はハッとして首を傾げた。
いつもシオフィンの隣の座席に座って、黙々と食事をしているカイエンの姿がそこにないことに気づく。
「あいつは、エルダート侯爵に呼ばれて夕方議会へと入って行ったようだよ。一体何の用なんだろうね?重要人物である、僕やアイリスは呼ばれていないのにさ。」
「・・ハァァ。」
「変ね、何故カイだけなのかしら・・。」
「ハァァァァ・・。」
「あ、あのねぇ、お兄様!??
先程からのその胡散臭い溜息はよしてくれない??
折角のお料理の味が落ちるし・・。
辛気臭いし、会話の邪魔なんだけど!」
「そうだ。・・レキオス義兄さん。
ちなみにですが・・。
我が妹のソフィアは僕と同じ青い瞳と、太陽のような金色の長い髪でね。
三国一の美女と称えられた母上に似た「天使」に喩えられる美姫だよ。
近隣から、すでに婚姻の申し込みがひっきりなしに届くんだよね。」
「あら、ソフィア王女の美しさは一度見た人は忘れられないような
愛らしさと言われている程ですもの・・。
我が国としても、そのような妃との婚姻に恵まれるなんて・・誉れ高いことですよね?
他国であるとはいえ、流石に外交にも携わっていらっしゃるお兄様の耳にもお噂は届いているでしょうけど・・。」
― カラーン・・。―
銀色のナイフが白い大理石の床に落ちた。
私とフィンは、輝くばかりに涙を浮かべたレキオス兄様の表情に苦笑いを浮かべた。
「そ、そう・・。そうだったのか!!
4歳の頃に一度会ったことはあったが可愛かったもんな・・。なるほど、将来が楽しみだな!!
フィン、これからはお前のことは義弟と呼ぶぞ!!」
「ええ、どうぞご自由に。
僕の方こそ、すでに義兄様と呼ばせて頂いていますのでご遠慮なく。」
「あら・・フィン、そこは遠慮して欲しいわ。私、帝国に嫁ぐ予定なのよ。
あらぬ変な噂を立てられたら困るわよ。」
笑顔を浮かべていたフィンがピタリとナイフを口に運ぶ動作を止める。
私はあまりに分りやすい兄の機嫌の変貌に呆れて
表情筋を引き攣らせていた。
「フンフンフン‥♪」
何時の間にか食事中に頻回に聞こえていた溜息は止み何故か浮かれた鼻歌が聞こえてくるようになった。
「どうしたのアイリス??珍しく気も漫ろだね。カイがいないのがそんなに気になるの??」
「ええと、まずはこの能天気な鼻歌が気になっているのだけど。勿論、カイのことも気になるわ。」
シオフィンは淡々とステーキ肉を上手に一口大に切り分けながら、美しい所作で口元へと運ぶ。私はフィンの言葉に頷くように同意した。
食事を終えた私の様子を確認すると、ナプキンで口周りを拭いたフィンは議会へと私を誘った。
議会の前には、見張りの兵士が厳重な扉の前を守っていた。月が輝く青い宮殿は月夜に光り輝いていた。
モザイクで描かれた廊下は繊細な模様を映し出して今日も奇麗だ。
立ったままで、1時間は話し込んでいた。
何度も帝国からの婚約について気持ちは変わらないのかと何度も聞かれて苦く笑いながら頷いていた。
時折、私の髪に触れて愛しそうに微笑んでいるフィンの甘い動作に少しだけ困った。
「うーん・・。ま、まだかな??
それにしても長いわね。」
頬に熱を持っていた私は話を逸らした。。
「いいじゃないか。
こうやってさ、アイリスと二人で話せる時間は貴重だからさ。僕は、一刻でも長く君と向き合って話が出来て嬉しいけど??」
側にいる兵士は頬を染めて困ったとばかりに視線を逸らす。
「そ・・そう??いいけど、とても近いと感じるわよ、フィン!?貴方は少し人との距離感覚が可笑しいんじゃない??」
「まさか・・。他人にはこんなに近寄らないさ。
君にだけ近づきたいんだけどな。
婚約者にもしてもらえない憐れな僕は、君の幼馴染として側に侍ることさえも許してくれないの??」
「いや、だから・・。
私は他国に嫁ぐ予定なんだから困るってば。
異性の幼馴染みの距離感ではないと思うわ!!」
切なそうに私の後れ毛を取って耳にかける。
同じ年齢なのにも関わらず、すでに色気を垂れ流して口説き落とそうとするフィンの甘い眼差しを向けられた私は、左右に視線を彷徨わせていた。
「やっと、まとまりましたなぁ・・。」「猶予の期間があるなら安心ですね。」
丁度良いタイミングで、議会のドアから数名の貴族たちがゾロゾロと出てきた。
疲れ切ったような表情で父やアメルディア国王も未だに言葉を交わしながら開かれたドアから退出する。
「アイリスに、・・フィン??
お前達、どうしてこんな所にいるんだ!?」
周りの大人たちに紛れて少し身長の低い少年が、私達を見つけてこちらへと走ってくる。
長丁場にも関わらず、疲れを感じさせないカイの元気な様子に私はホッと胸を撫でおろした。
「それはこっちの台詞だよ・・。何でカイが大人の話合いに参加するんだ??」
「当事者である私達よりも、騎士のカイだけ呼ばれるなんて可笑しいと思って。
何かあったの??大丈夫だった?」
カイは一瞬反応を詰まらせると「そうだよな!・・俺だけって変だよな?」と、いつもの
奇麗な銀色の髪をかき上げながら豪快な笑顔で微笑んだ。
カイは議会での議論の内容を話そうと、近くのガセボのベンチへと移動して私達を座らせた。
カイは私達に立ったまま脚を組んで円柱に寄りかかったまま話をしてくれた。
レキオスお兄様と、ソフィア王女との婚約が成立したこと。私の意思を組んで、ロンバビルス帝国の婚姻の申し出を受けることが決まったらしい。
その代わりに、その婚姻には条件を付ける事で一致した・・と。
「帝国の後継を決めるには、候補者が成人の儀で竜証の確認をする必要があるんだ。
一番強い竜証を持つ物がロンバビルス帝国の皇帝となることが出来るんだ。」
「竜証??
・・皇帝はそうやって選ばれるの??」
私は困惑していた。
帝国は、第1王子と、第3王子が亡くなり・・。
第2皇子と、第4皇子だけが残されている。
私はてっきり順番を取って第2皇子に嫁ぐことになると思っていた。
「あの国は竜の力の強さを重んじるため、皇帝は候補者の中で竜の血が、一番濃いものが選ばれる。
その選定の儀式を通過し、次代の皇帝になる者にアイリスを嫁がせることを条件としたんだよ。
それまで誰の元に嫁ぐかは決まらない上に・・。
婚姻の猶予期間を持たせる事で議会は合意した。」
「ちなみに・・。猶予期間とはどれ程なんだ?」
シオフィンが落ちついた口調で質問をした。
青い瞳と、青緑色のアースアイの視線が交差する。
「・・ハァ。」
向かい合った兄は、何度もナイフを持つ手を止めてため息を連発していた。私は聞き流しながら手元の肉料理の味に舌鼓をうっていた。
「そういえばカイは・・??」
「・・ハァァァ。」
私はハッとして首を傾げた。
いつもシオフィンの隣の座席に座って、黙々と食事をしているカイエンの姿がそこにないことに気づく。
「あいつは、エルダート侯爵に呼ばれて夕方議会へと入って行ったようだよ。一体何の用なんだろうね?重要人物である、僕やアイリスは呼ばれていないのにさ。」
「・・ハァァ。」
「変ね、何故カイだけなのかしら・・。」
「ハァァァァ・・。」
「あ、あのねぇ、お兄様!??
先程からのその胡散臭い溜息はよしてくれない??
折角のお料理の味が落ちるし・・。
辛気臭いし、会話の邪魔なんだけど!」
「そうだ。・・レキオス義兄さん。
ちなみにですが・・。
我が妹のソフィアは僕と同じ青い瞳と、太陽のような金色の長い髪でね。
三国一の美女と称えられた母上に似た「天使」に喩えられる美姫だよ。
近隣から、すでに婚姻の申し込みがひっきりなしに届くんだよね。」
「あら、ソフィア王女の美しさは一度見た人は忘れられないような
愛らしさと言われている程ですもの・・。
我が国としても、そのような妃との婚姻に恵まれるなんて・・誉れ高いことですよね?
他国であるとはいえ、流石に外交にも携わっていらっしゃるお兄様の耳にもお噂は届いているでしょうけど・・。」
― カラーン・・。―
銀色のナイフが白い大理石の床に落ちた。
私とフィンは、輝くばかりに涙を浮かべたレキオス兄様の表情に苦笑いを浮かべた。
「そ、そう・・。そうだったのか!!
4歳の頃に一度会ったことはあったが可愛かったもんな・・。なるほど、将来が楽しみだな!!
フィン、これからはお前のことは義弟と呼ぶぞ!!」
「ええ、どうぞご自由に。
僕の方こそ、すでに義兄様と呼ばせて頂いていますのでご遠慮なく。」
「あら・・フィン、そこは遠慮して欲しいわ。私、帝国に嫁ぐ予定なのよ。
あらぬ変な噂を立てられたら困るわよ。」
笑顔を浮かべていたフィンがピタリとナイフを口に運ぶ動作を止める。
私はあまりに分りやすい兄の機嫌の変貌に呆れて
表情筋を引き攣らせていた。
「フンフンフン‥♪」
何時の間にか食事中に頻回に聞こえていた溜息は止み何故か浮かれた鼻歌が聞こえてくるようになった。
「どうしたのアイリス??珍しく気も漫ろだね。カイがいないのがそんなに気になるの??」
「ええと、まずはこの能天気な鼻歌が気になっているのだけど。勿論、カイのことも気になるわ。」
シオフィンは淡々とステーキ肉を上手に一口大に切り分けながら、美しい所作で口元へと運ぶ。私はフィンの言葉に頷くように同意した。
食事を終えた私の様子を確認すると、ナプキンで口周りを拭いたフィンは議会へと私を誘った。
議会の前には、見張りの兵士が厳重な扉の前を守っていた。月が輝く青い宮殿は月夜に光り輝いていた。
モザイクで描かれた廊下は繊細な模様を映し出して今日も奇麗だ。
立ったままで、1時間は話し込んでいた。
何度も帝国からの婚約について気持ちは変わらないのかと何度も聞かれて苦く笑いながら頷いていた。
時折、私の髪に触れて愛しそうに微笑んでいるフィンの甘い動作に少しだけ困った。
「うーん・・。ま、まだかな??
それにしても長いわね。」
頬に熱を持っていた私は話を逸らした。。
「いいじゃないか。
こうやってさ、アイリスと二人で話せる時間は貴重だからさ。僕は、一刻でも長く君と向き合って話が出来て嬉しいけど??」
側にいる兵士は頬を染めて困ったとばかりに視線を逸らす。
「そ・・そう??いいけど、とても近いと感じるわよ、フィン!?貴方は少し人との距離感覚が可笑しいんじゃない??」
「まさか・・。他人にはこんなに近寄らないさ。
君にだけ近づきたいんだけどな。
婚約者にもしてもらえない憐れな僕は、君の幼馴染として側に侍ることさえも許してくれないの??」
「いや、だから・・。
私は他国に嫁ぐ予定なんだから困るってば。
異性の幼馴染みの距離感ではないと思うわ!!」
切なそうに私の後れ毛を取って耳にかける。
同じ年齢なのにも関わらず、すでに色気を垂れ流して口説き落とそうとするフィンの甘い眼差しを向けられた私は、左右に視線を彷徨わせていた。
「やっと、まとまりましたなぁ・・。」「猶予の期間があるなら安心ですね。」
丁度良いタイミングで、議会のドアから数名の貴族たちがゾロゾロと出てきた。
疲れ切ったような表情で父やアメルディア国王も未だに言葉を交わしながら開かれたドアから退出する。
「アイリスに、・・フィン??
お前達、どうしてこんな所にいるんだ!?」
周りの大人たちに紛れて少し身長の低い少年が、私達を見つけてこちらへと走ってくる。
長丁場にも関わらず、疲れを感じさせないカイの元気な様子に私はホッと胸を撫でおろした。
「それはこっちの台詞だよ・・。何でカイが大人の話合いに参加するんだ??」
「当事者である私達よりも、騎士のカイだけ呼ばれるなんて可笑しいと思って。
何かあったの??大丈夫だった?」
カイは一瞬反応を詰まらせると「そうだよな!・・俺だけって変だよな?」と、いつもの
奇麗な銀色の髪をかき上げながら豪快な笑顔で微笑んだ。
カイは議会での議論の内容を話そうと、近くのガセボのベンチへと移動して私達を座らせた。
カイは私達に立ったまま脚を組んで円柱に寄りかかったまま話をしてくれた。
レキオスお兄様と、ソフィア王女との婚約が成立したこと。私の意思を組んで、ロンバビルス帝国の婚姻の申し出を受けることが決まったらしい。
その代わりに、その婚姻には条件を付ける事で一致した・・と。
「帝国の後継を決めるには、候補者が成人の儀で竜証の確認をする必要があるんだ。
一番強い竜証を持つ物がロンバビルス帝国の皇帝となることが出来るんだ。」
「竜証??
・・皇帝はそうやって選ばれるの??」
私は困惑していた。
帝国は、第1王子と、第3王子が亡くなり・・。
第2皇子と、第4皇子だけが残されている。
私はてっきり順番を取って第2皇子に嫁ぐことになると思っていた。
「あの国は竜の力の強さを重んじるため、皇帝は候補者の中で竜の血が、一番濃いものが選ばれる。
その選定の儀式を通過し、次代の皇帝になる者にアイリスを嫁がせることを条件としたんだよ。
それまで誰の元に嫁ぐかは決まらない上に・・。
婚姻の猶予期間を持たせる事で議会は合意した。」
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