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異世界。
銀色の選択
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白い世界が広がっていた・・。
見渡す限りの白が・・。
ずっと昔に見たような景色を懐かしく見ていると、後ろから聞き知った声で
呼びかけられた。
「美月・・・。」
長い髪を揺らして、金の瞳を細めて笑うイムディーナの姿に私は微笑みを返した。
「ありがとう・・。私をあの世界へと導いてくれて・・。どうも有難う。」
イムディーナは、切なそうに微笑んだ。
「君は選択をした・・・。僕の思った通りだったね?だけど、それでいいの?」
「うん!!・・私は、決めたのよ。後悔のしない選択を・・。」
「時間が動いたようだね。君の未来は、明るいよ!!そうだ、美月その花を覚えてる??」
「花??」
私は、驚いてイムディーナの視線の先を辿る、
胸ポケットに差された、白い花が目に止まる・・・。
金色が白に映える美しい花。
派手ではない美しさがそこにはあった。
シェンブルグの王城で見かけた・・・。
「あっ・・。この花は・・!!!」
「泣いている君のいつも側に、アルベルトは居たんだよ・・。この花は「イリアス」・・。
花言葉は、変わらぬ想い。優しい抱擁・・・。幼いころから、彼の大好きな花なんだよ。」
その言葉に、私の頬から涙がせきをきったように溢れ出した。
辛いときに、いつも側にあった花・・・。
「・・・あの日、見たのはアルベルトだったの??イムディーナ!!!私の縄を解いて・・・。
優しく撫でてくれたのは・・。」
「君たちは、結ばれるべくして結ばれた・・。
彼の長い想いが報われて我も嬉しいよ。
・・これから先は君の選択を遂げておいで・・。我は、ここからその選択の続きを見守るよ。」
パァァアアァァア・・・。
「イムディーナ、ありがとう!!!」
大声で私は彼へと手を振った。
白い世界が遠くなる・・。
金色の瞳は嬉しそうに微笑み、私へとゆっくりと手を振る。
最後のプレゼントは、思いもよらない過去を連れてきた・・。
そっと白い美しい花を見る。
貴方の想いに、今、触れられた気がした・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・ですか??大丈夫ですか???」
・・う・ん・。
何だか耳元がガヤガヤと煩い・・・。
背中もなんだか固いし、体も重い。
パチッと瞼を開けると、救急隊員に話しかけられていた。
「・・・意識が戻ったようです!!大丈夫ですか??名前は言えますか???」
安心した様子の救急隊員を見て、ハッと我に返った私はその場でガバッと起き上がった。
「急に起き上がっては・・。」
眼鏡をかけた救急隊員が驚いて私の背中を支えてくれた。
「すいません!!!あの・・。私、寝不足で、倒れちゃいました・・!!」
「・・・寝不足ですか。いや、病院に搬送しようと・・。一応検査なども受けたほうが・・。」
「いいえ!!私、これからフェンシングの試合会場に向かいますのでこれにて失礼します!!!」
「大会って・・。こら・・。急に走っては駄目ですよ。待ちなさい!!」
歩道橋の上で倒れたらしい私は、救急隊員を呼ばれてしまったようで・・。
私の周りには人だかりが出来ていた。
「大丈夫です!!・・ご迷惑おかけしました。」
ガバッと起き上がって、野次馬を掻き分けて走り出す。
私は、歩道橋から駆け足で降りると大会会場へと全力で走り出した。
胸ポケットには、白い花が揺れていた・・。
その花を落とさないように、そっと深くへと押し込む。
もうすぐ会場に着くか着かないかの交差点までたどり着いた。
その時、信号を渡り切った先に母と父と兄弟が笑顔で会話している姿が見えた・・・。
応援に来てくれたんだ・・。
「お父さん・・・。お母さん・・。那由兄、奏・・。」
優しく、憧れだった父と母・・。
いつも応援してくれる兄弟。
家族の笑い声の溢れる食卓の光景を思い出し、胸が痛んだ。
「あっ・・姉ちゃん!!!時間ギリギリだよ、何してんの???」
奏が、反対側の私を見つけて困った顔で叫んだ。
父譲りの金色の髪がサラりと揺れた。
その瞬間・・・。
アルベルトの姿が浮かんで、私はぎゅうっと瞼を閉じた・・。
「どうしたの??美月・・。遅刻しちゃうぞ???」
いつも穏やかで温かい父の声・・。
「渡らないの???信号青だぞ??」
尊敬できる兄・・。
いつも私を励ましてくれる那由兄・・・。
「美月ーーー!!お弁当たくさん作って来たよ。応援は任せてね!!」
いつも家族を明るく照らす母・・。
母のような医師になりたかった。
「お母さん・・。私、出会ったよ・・運命の人に!!!」
見渡す限りの白が・・。
ずっと昔に見たような景色を懐かしく見ていると、後ろから聞き知った声で
呼びかけられた。
「美月・・・。」
長い髪を揺らして、金の瞳を細めて笑うイムディーナの姿に私は微笑みを返した。
「ありがとう・・。私をあの世界へと導いてくれて・・。どうも有難う。」
イムディーナは、切なそうに微笑んだ。
「君は選択をした・・・。僕の思った通りだったね?だけど、それでいいの?」
「うん!!・・私は、決めたのよ。後悔のしない選択を・・。」
「時間が動いたようだね。君の未来は、明るいよ!!そうだ、美月その花を覚えてる??」
「花??」
私は、驚いてイムディーナの視線の先を辿る、
胸ポケットに差された、白い花が目に止まる・・・。
金色が白に映える美しい花。
派手ではない美しさがそこにはあった。
シェンブルグの王城で見かけた・・・。
「あっ・・。この花は・・!!!」
「泣いている君のいつも側に、アルベルトは居たんだよ・・。この花は「イリアス」・・。
花言葉は、変わらぬ想い。優しい抱擁・・・。幼いころから、彼の大好きな花なんだよ。」
その言葉に、私の頬から涙がせきをきったように溢れ出した。
辛いときに、いつも側にあった花・・・。
「・・・あの日、見たのはアルベルトだったの??イムディーナ!!!私の縄を解いて・・・。
優しく撫でてくれたのは・・。」
「君たちは、結ばれるべくして結ばれた・・。
彼の長い想いが報われて我も嬉しいよ。
・・これから先は君の選択を遂げておいで・・。我は、ここからその選択の続きを見守るよ。」
パァァアアァァア・・・。
「イムディーナ、ありがとう!!!」
大声で私は彼へと手を振った。
白い世界が遠くなる・・。
金色の瞳は嬉しそうに微笑み、私へとゆっくりと手を振る。
最後のプレゼントは、思いもよらない過去を連れてきた・・。
そっと白い美しい花を見る。
貴方の想いに、今、触れられた気がした・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・ですか??大丈夫ですか???」
・・う・ん・。
何だか耳元がガヤガヤと煩い・・・。
背中もなんだか固いし、体も重い。
パチッと瞼を開けると、救急隊員に話しかけられていた。
「・・・意識が戻ったようです!!大丈夫ですか??名前は言えますか???」
安心した様子の救急隊員を見て、ハッと我に返った私はその場でガバッと起き上がった。
「急に起き上がっては・・。」
眼鏡をかけた救急隊員が驚いて私の背中を支えてくれた。
「すいません!!!あの・・。私、寝不足で、倒れちゃいました・・!!」
「・・・寝不足ですか。いや、病院に搬送しようと・・。一応検査なども受けたほうが・・。」
「いいえ!!私、これからフェンシングの試合会場に向かいますのでこれにて失礼します!!!」
「大会って・・。こら・・。急に走っては駄目ですよ。待ちなさい!!」
歩道橋の上で倒れたらしい私は、救急隊員を呼ばれてしまったようで・・。
私の周りには人だかりが出来ていた。
「大丈夫です!!・・ご迷惑おかけしました。」
ガバッと起き上がって、野次馬を掻き分けて走り出す。
私は、歩道橋から駆け足で降りると大会会場へと全力で走り出した。
胸ポケットには、白い花が揺れていた・・。
その花を落とさないように、そっと深くへと押し込む。
もうすぐ会場に着くか着かないかの交差点までたどり着いた。
その時、信号を渡り切った先に母と父と兄弟が笑顔で会話している姿が見えた・・・。
応援に来てくれたんだ・・。
「お父さん・・・。お母さん・・。那由兄、奏・・。」
優しく、憧れだった父と母・・。
いつも応援してくれる兄弟。
家族の笑い声の溢れる食卓の光景を思い出し、胸が痛んだ。
「あっ・・姉ちゃん!!!時間ギリギリだよ、何してんの???」
奏が、反対側の私を見つけて困った顔で叫んだ。
父譲りの金色の髪がサラりと揺れた。
その瞬間・・・。
アルベルトの姿が浮かんで、私はぎゅうっと瞼を閉じた・・。
「どうしたの??美月・・。遅刻しちゃうぞ???」
いつも穏やかで温かい父の声・・。
「渡らないの???信号青だぞ??」
尊敬できる兄・・。
いつも私を励ましてくれる那由兄・・・。
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