二者択一で転生した令嬢は将来も選択したい

館花陽月

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その後

アルベルトはエリカに選択してもらいたい!!

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イギリスの片田舎にある貴族の豪邸。
ベルナンド公爵の爵位を代々伝える豪奢な城には、日本からとイギリスから集う
大勢の招待客で溢れ、豪華絢爛な式が催される。

アルベルト=ナックス=ベルナンドと、初音絵里香の結婚式が執り行われようとしていた。

「アルベルト教授・・。結婚なさるんですね・・・。あー、目の保養が・・。」

「エリカが結婚するなんて、信じられないよね・・。仕事が恋人って言ってなかった?」

「うん、寄ってくる男性を蹴散らしていたイメージだけど・・。」

「でも、アルベルト教授、ほぼ研究室に泊まり込んでいて、出会いなんてなさそうですよね?」

「日本人らしいよ。昨年の日本での講演会で運命的な出会いがあったって聞いた!」

「王立病院の救命救急で働く予定の女医さんだって!!アルベルトすごいよな。」

招待客で湧く、挙式予定のガーデンには国際性が高い様々な賓客が、新郎・新婦の話で
盛り上がりを見せていた。

・・みんな言いたい放題なのであった。

庭の片隅にあるテーブルセットの脇に、眩い猫がちょこんと座ってその光景を見ていた。

「おめでとう。エリカ、アルベルト・・・末永く幸せに。」

猫は二人の結婚を祝福し、空に虹を架けた。


城の庭園に設けたガーデンチャペルの前には、入場を待つ二人が静かに時を待っていた。

「アルベルト様!!虹が見えます!!」

エリカはパールとスワロフスキーで華やかに飾られた、真っ白なプリンセスラインのドレスを身に纏っていた。
首にはアルベルトの瞳の色であるサファイアの首飾りと、友人から借りたサムシングブルーのイヤリング。
シルクの手袋を両腕にはめ、黒い艶やかな髪はアップスタイルにまとめ、真珠の簪と真珠のティアラを
頭に乗せていた。

美しいベールはレースが繊細に編み込まれ、所々にクリスタルを使いキラキラと輝いていた。

虹を指さすエリカは可愛らしくて、天使も嫉妬するのではないかと思うほど、神々しかった。

「ねぇ・・・。エリカ、やっぱ辞めない?」

「え?何をです?」

「みんなに見せたくないんだよね・・。エリカを閉じ込めて置きたい・・・。
綺麗なエリカを見られて、記憶に残して欲しくもない・・・。
転生しても、嫉妬深い性質は変わらないよね。
いや、でも・・・エリカの親御さんも来てるし・・・うーん。」

ブツブツ呟いているアルベルトは、真っ白なタキシードに青い美しいタイ。
そのタイを留める石には、ブラックダイアモンドの石を使いシックにコーディネートしていた。

麗しい美貌で、完璧なスーツ姿のアルベルトのほうが素敵なのに・・・。

「私のほうが、パーフェクトな貴方の隣に並んで歩くのも恐縮するんですよ!!
視線で刺殺されそうで不安なくらいなのに・・。」

ぷうっと頬を膨らますエリカが可愛すぎて、アルベルトは腰を引いてキスを落とした。

「・・・っ。アルベルト様?!式が終わる前に口紅が落ちます!!
もう、式の時くらい我慢なさってください!」

「無理!!誓いのキスは思い切り見せつけてやろうね。
エリカは僕の物だってみんなに知らしめなきゃね!!」

ニヤリと企んだ顔でほほ笑む、麗しの元王子に・・私はドキドキさせられっ放しなのだ。


「式が終わったら、どうぞ閉じ込めてくださいね。・・私はもう貴方のものですよ?」

と、仕返しに囁くと、アルベルトは耳まで真っ赤になって潤んでしまった。

その後のアルベルトの暴走は、凄まじく・・・・。

近いのキスは神父が何度も咳払いしているのに、1分以上離してくれず、
招いた客で私に触れた男性には呪いを唱え、・・無茶苦茶だった。

「絵里香、あんた・・すんごい愛されてるんだね。あんなに格好いいのに・・残念だよね・・。」

同期の智恵理が引き気味で私に話しかけられるけど・・・笑ってやり過ごした。

幸せそうに笑うアルベルトを見ていると、そんなことどうでも良い事に思えてくる。

愛している人と、同じ世界で生きていられる幸せ以上に幸せな事はない!と私は胸を張って言える。


式が終わると、招待客の見送りも最後まで終わらない内からアルベルトに寝室に連れ去られていた。

「ねぇ、エリカ。さっきの約束守ってもらうよ?」と、寝室の鍵をガチャリと閉められ、

「あの、アルベルト様・・・。そのお手柔らかにお願いします・・ね?」

言い終わる前にエリカの携帯を手に

「患者よりも今日(明日)は、僕を選んで!」と笑顔で囁き、携帯の電源をオフに切られた。

「ア。。アルベ・・・」噛みつくようなキスで口を塞がれて、そのキスは項から鎖骨へと下がる。

式の間中、我慢を続けていたアルベルトに器用にドレスを脱がされたのだった。

「アルベルト様・・・もう・・・無理です・・。」

「・・・もう一回だけ!!」

寝室から何度も聞こえた声が翌朝になっても、次の日の昼になっても止まなかったのであった。
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