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マグダリア王国編
医療都市「メディテリア」。
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マグダリア王国の首都、「アズベルタ」を更に越え、猛スピードの馬車は
翌日の昼前に医療都市「メディテリア」に到着したのであった。
大きな病院が立ち並び、その町は病院が家のように連なる病院地区のように
碁盤の目状に配置されていた。
ガラスのような半透明な物質の組み合わせで出来た、14Mぐらいの高さの
メディテリアの王立御用達の病院「ホリスティグル」の玄関口で唖然と立ち尽くしていた。
正面玄関に馬車が到着し、皆一様に周りの科学の結晶を見渡す。
ソーラーパネルのような屋根があり、虹色に光り輝く噴水。
玄関は人が立つと、自動で扉の開閉が行われる・・。
まるで、戦後の急激な経済成長の時のような文明の高さを感じた。
「遅いぞお前達!!ボーッとしていないで、行くぞ。
アスコットの部屋はこっちだ。」
ケイレブが、私達の元へと駆け寄って来る。
「すまん。これでもかなり急いだぞ・・。」
不満そうにランドルが睨む。
「ああ、分かってる。
・・しかし、数が多くてな。あまり目が離せない。」
頭をポリポリかきながらケイレブはしんどそうに笑っていた。
「それよりも・・アスコットの意識がまた閉ざされたのだ!・・急ぐぞ。」
クレードはその言葉に目を見張った。
皆、緊張気味に病院の広い廊下を歩く。
白い廊下をゾロゾロと黒服の集団で歩いていると、皆から好奇の視線が集中することになってしまったのだった。
病室は個室になっていて、部屋は薄いブルーで壁は統一され、ウッディな床の上に真っ白い大きなベッドと、
ソファセット、洗面台や机などが置かれた豪華な仕様になっていた。
「団長・・!?団長!!。」
私はその痛々しい姿を一目見て、苦痛に顔を歪めた。
全身を包帯で巻かれ、色味のない真っ白な顔が見えた。
リンダは入り口で呆然とアスコットの様子を見ると、顔を両手で覆う。
そばへ駆け寄ると、透明な酸素マスクのような物を付けて
金色の頭を包帯で何重にも巻いた姿で横たわっていた。
長い睫毛は閉じられ、苦しそうな表情を浮かる。
「団長、しっかりしてください!!」
私は瞳からポロポロと涙を流しながら、アスコットの手を握った。
痛々しそうな全身の状態から、悲惨な出来事が起きた事が想像出来た。
団長を助けたい・・。
苦しそうな呼吸を少しでも楽にしてあげたい。
団長には死んで欲しくない。
何も出来ないなんて嫌だ。
「・・・・力が欲しい!!」
その時、私は確かにそう願った。
「パァァアアアアッ」と、私の手の平から、金色と銀色の光の環が広がる。
その二つの光が、少しずつアスコットの体へと流れて行く。
身体を繭のような光の糸が包んで行く・・・。
「パァァアン!!」と何かが弾けるような音がして、驚いて顔を上げる。
ふいにアスコットの睫毛が揺れた気がした・・。
息を飲み、後ろで驚きながら見ていた魔術師団の皆も動向を必死に覗っていた。
ピクリと、眉が顰められ眉間に皺が入る。
「・・・・ん。」
アスコットが、小さな声を上げた。
「団長!!・・・団長?・・あの大丈夫ですか?!」
「アスコット団長!!リンダ=ラクシャータです。
セレーナと、隣国へ駆け付けて参りました。
こんな怪我・・・。一体何があったのですか!?心配で心配で・・っ。」
大粒の涙を零してリンダも号泣していた。
ゆっくりと、アーモンド型の瞳を見開いたアスコットは
すぐ目の前のセレーナの姿を捉えた。
「あれ?・・・セ、セレーナ??・・これは夢じゃな・・い?」
黄金色の瞳は潤んでいた。
長い睫毛を何度も瞬かせていたアスコットの目からは、涙の粒が零れていた。
「団長・・夢じゃないです。
私達はカルドリアから、師団の精鋭達と貴方を助け、国へ無事な状態で連れて帰る為に
ここまで参りました!!」
アスコットは、自分の身体に驚いていた。
目が覚める前までは痛みの苦痛と、息苦しさに押しつぶされそうで
悪夢の連続を見続けていたのだった。
目を覚ます前に右手に感じた温かい光、その光が身体の中へと入りこみ次第に
全身へと流れていく感覚を覚えた。
強くて、優しい光だった。
どうしても胸の中から消えてはくれない光。
まさに、自分にとってのセレーナのような・・。
「有り難う、ここまで来てくれて・・助けてくれて。駄目な師匠でごめん・・。」
美しい黄金色の瞳が揺れていた。
「いいえ、ご無事でいて下さって嬉しく思います。早く元気になって皆で帰りましょうね!」
私は、アスコットの包帯で包まれた手を強く握り締めて、笑った。
アスコットは、一瞬悲しそうにセレーナと、リンダを見た。
身体の痛みは消え去った今も、心の痛みだけは消えることがなく鉛のように重かった。
その表情を見たケイレブは、眉を顰め辛そうに横を向く。
「今のは・・金剛癒じゃなかったな。
俺も初めて目にしたよ。
幻の最上級治癒魔法、炭素結晶癒。やはり詠唱なしで魔法が使えたな。」
後ろからボソっとランドルが眩しそうな笑顔で呟いた。
翌日の昼前に医療都市「メディテリア」に到着したのであった。
大きな病院が立ち並び、その町は病院が家のように連なる病院地区のように
碁盤の目状に配置されていた。
ガラスのような半透明な物質の組み合わせで出来た、14Mぐらいの高さの
メディテリアの王立御用達の病院「ホリスティグル」の玄関口で唖然と立ち尽くしていた。
正面玄関に馬車が到着し、皆一様に周りの科学の結晶を見渡す。
ソーラーパネルのような屋根があり、虹色に光り輝く噴水。
玄関は人が立つと、自動で扉の開閉が行われる・・。
まるで、戦後の急激な経済成長の時のような文明の高さを感じた。
「遅いぞお前達!!ボーッとしていないで、行くぞ。
アスコットの部屋はこっちだ。」
ケイレブが、私達の元へと駆け寄って来る。
「すまん。これでもかなり急いだぞ・・。」
不満そうにランドルが睨む。
「ああ、分かってる。
・・しかし、数が多くてな。あまり目が離せない。」
頭をポリポリかきながらケイレブはしんどそうに笑っていた。
「それよりも・・アスコットの意識がまた閉ざされたのだ!・・急ぐぞ。」
クレードはその言葉に目を見張った。
皆、緊張気味に病院の広い廊下を歩く。
白い廊下をゾロゾロと黒服の集団で歩いていると、皆から好奇の視線が集中することになってしまったのだった。
病室は個室になっていて、部屋は薄いブルーで壁は統一され、ウッディな床の上に真っ白い大きなベッドと、
ソファセット、洗面台や机などが置かれた豪華な仕様になっていた。
「団長・・!?団長!!。」
私はその痛々しい姿を一目見て、苦痛に顔を歪めた。
全身を包帯で巻かれ、色味のない真っ白な顔が見えた。
リンダは入り口で呆然とアスコットの様子を見ると、顔を両手で覆う。
そばへ駆け寄ると、透明な酸素マスクのような物を付けて
金色の頭を包帯で何重にも巻いた姿で横たわっていた。
長い睫毛は閉じられ、苦しそうな表情を浮かる。
「団長、しっかりしてください!!」
私は瞳からポロポロと涙を流しながら、アスコットの手を握った。
痛々しそうな全身の状態から、悲惨な出来事が起きた事が想像出来た。
団長を助けたい・・。
苦しそうな呼吸を少しでも楽にしてあげたい。
団長には死んで欲しくない。
何も出来ないなんて嫌だ。
「・・・・力が欲しい!!」
その時、私は確かにそう願った。
「パァァアアアアッ」と、私の手の平から、金色と銀色の光の環が広がる。
その二つの光が、少しずつアスコットの体へと流れて行く。
身体を繭のような光の糸が包んで行く・・・。
「パァァアン!!」と何かが弾けるような音がして、驚いて顔を上げる。
ふいにアスコットの睫毛が揺れた気がした・・。
息を飲み、後ろで驚きながら見ていた魔術師団の皆も動向を必死に覗っていた。
ピクリと、眉が顰められ眉間に皺が入る。
「・・・・ん。」
アスコットが、小さな声を上げた。
「団長!!・・・団長?・・あの大丈夫ですか?!」
「アスコット団長!!リンダ=ラクシャータです。
セレーナと、隣国へ駆け付けて参りました。
こんな怪我・・・。一体何があったのですか!?心配で心配で・・っ。」
大粒の涙を零してリンダも号泣していた。
ゆっくりと、アーモンド型の瞳を見開いたアスコットは
すぐ目の前のセレーナの姿を捉えた。
「あれ?・・・セ、セレーナ??・・これは夢じゃな・・い?」
黄金色の瞳は潤んでいた。
長い睫毛を何度も瞬かせていたアスコットの目からは、涙の粒が零れていた。
「団長・・夢じゃないです。
私達はカルドリアから、師団の精鋭達と貴方を助け、国へ無事な状態で連れて帰る為に
ここまで参りました!!」
アスコットは、自分の身体に驚いていた。
目が覚める前までは痛みの苦痛と、息苦しさに押しつぶされそうで
悪夢の連続を見続けていたのだった。
目を覚ます前に右手に感じた温かい光、その光が身体の中へと入りこみ次第に
全身へと流れていく感覚を覚えた。
強くて、優しい光だった。
どうしても胸の中から消えてはくれない光。
まさに、自分にとってのセレーナのような・・。
「有り難う、ここまで来てくれて・・助けてくれて。駄目な師匠でごめん・・。」
美しい黄金色の瞳が揺れていた。
「いいえ、ご無事でいて下さって嬉しく思います。早く元気になって皆で帰りましょうね!」
私は、アスコットの包帯で包まれた手を強く握り締めて、笑った。
アスコットは、一瞬悲しそうにセレーナと、リンダを見た。
身体の痛みは消え去った今も、心の痛みだけは消えることがなく鉛のように重かった。
その表情を見たケイレブは、眉を顰め辛そうに横を向く。
「今のは・・金剛癒じゃなかったな。
俺も初めて目にしたよ。
幻の最上級治癒魔法、炭素結晶癒。やはり詠唱なしで魔法が使えたな。」
後ろからボソっとランドルが眩しそうな笑顔で呟いた。
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