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マグダリア王国編
防衛の科学。
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メーガンが光の矢に傷つき、泣き叫ぶ私達の様子を黙って見ていた者がいた。
ジャンダリン=ボマード博士、その人だった。
博士は、メイデルの隣でこちらを黙って見つめていた。
「メイデル殿下、今の光の矢は不思議な術式が入った科学の力で作られた
物ですな。
あれを使っているのが殿下の仰る、「ブルームスコーピオン」なら・・。
私は、あれを破る防衛術を完成して見せます。」
メイデルは驚いた顔でジェンダリンを見つめた。
「それは・・願ってもない事です。
今は暗闇しか見えないのです・・私達には。」
「隣国の魔術師団では多数の死者で出ております。
エリート集団と呼ばれた彼等を科学と魔術の融合によって、
容易く命を奪う事が可能となるのですね・・。」
悲しそうなメイデルに、ジャンダリンは笑った。
「科学も魔術も、使う者の心次第だと思います。
少なくとも、この一連の流れを見て・・。私はあの者達を助ける手段を
授けてあげたいと思った。だから、助けるのです。」
「そうですか・・。純粋で真っすぐな者達ですからね。
少し騒々しい所もありますが。」
クスッとメイデルは思い出し笑いをした。
「儂と同じ思いの者は、連れていかれた者もそうです。
悪用する者に科学者達は自分の英知を授けたくはないと思います・・。
殿下、どうか・・・。手遅れになる前に、他の者達の安全をお守りください!!」
賭けのような、希望のような策を思案しながらもメイデルはここにこの為に来たのだった。
不安な気持ちを落ち着かせようと、嘆息する。
「分かりました。
・・・それでは、直ちに緊急王令を発動し、クロニクルを閉鎖します。」
紅い瞳を強く煌かせた王子は、顔を上げ部下に即座に指示をした。
ブォーーン!!!・・ブォーーン!!!!・・・・
けたたましいサイレンの音が学術都市「クロニカル」全土に鳴り響いた。
「緊急王令の発動により、クロニクルは10分以内に関係者IDのスキャンチェックを
行い、管理棟により一人ずつ指紋認証と、声紋認証を行います。
各教育機関の博士、教授、学生は各学校の召集と命に従い身分確認を行ってください。
関係のない者は直ちに「クロニクル」から退去願います。
立ち去らぬ場合は逮捕・捕獲の対象となります。
退去の際はIDチェックを行い、身辺確認を行います。 」
「緊急王令が発動されたようです!!
すぐにメイデル王子と、ジャンダリン=ボマード博士の元へ向かいましょう。」
アスコットが、声を張り上げた。
メーガンを警察に任せて、立ち上がった私達は涙も引かぬままメイデルの元へと走る。
「行きますよ、ここは数分後戦闘となるでしょう。
さぁ、ジャンダリン=ボマード博士です。
彼をランドルとクリスの3人で王家のシェルターへと運びます。
後の者は、敵の殲滅をお願いします。」
メイデルと共にいた男性は静かに微笑んでいた。
「ジャンダリン=ボマード博士ですか?論文、拝見させて頂きました。
先生の知恵と考察に感服しました。どうか、お力をお貸しください!!」
私は、涙の冷めやらぬ碧の瞳を潤ませて頭を下げた。
「勿論です。貴方達になら。・・喜んで。」
私は驚いて頭を上げると、銀色の髪に、眼鏡から覗く、黒目の目尻に皺が刻まれた50代くらいのその優しそうな博士は私達に微笑んだ。
「これを持って行きなさい。」
私の手に、銀色のブレスレットが嵌められた。
「教授・・これは??」
「キャンセラーです。敵の科学の力で生み出された魔科学物質を叩き落とします。
防御の魔法を込めた云わばシールド、と申す物です。」
「シールドですか?!・・有り難いです!!
教授、必ず貴方も、この街の科学者達も守り切って見せます!」
教授は嬉しそうに笑った。
その銀色のブレスレッドは全員分腕に嵌められた。
「そのブレスレットには、自分で強化した防衛魔術も込められます。
最大呪文を込めれば、その分シールドも強固になります。どうか神のご加護を。」
私は、思い切り教授にペコリと頭を下げて敵へ向かって行く。
この街の最新スキャンでは、魔術での変装も見破る事が出来るのだ。
ここからは逃げられない。
さっき、メーガンに矢を放った人間もここからは出られない筈なのだ。
「クリス、貴方は教授と、ランドル様の所で守って!リンダ、団長、行きましょう!!」
「うん!!!めちゃくちゃ不安だけど。メーガンの仇を取らないとね。」
紫の髪がふわっと風に揺れ、不安そうな茶色の目は決意に揺れている。
私もグッと自分のブレスレッドを握りしめた。
「そうだ、皆のブレスレットに最大防御を入れておくね。」
「 風力強固防壁!!!」
ブレスレッドが蒼い光に包まれ、全身が透明な膜に包まれているような感覚になる。
漲る魔力を感じ、目を見開いた。
ジャンダリン=ボマード博士、その人だった。
博士は、メイデルの隣でこちらを黙って見つめていた。
「メイデル殿下、今の光の矢は不思議な術式が入った科学の力で作られた
物ですな。
あれを使っているのが殿下の仰る、「ブルームスコーピオン」なら・・。
私は、あれを破る防衛術を完成して見せます。」
メイデルは驚いた顔でジェンダリンを見つめた。
「それは・・願ってもない事です。
今は暗闇しか見えないのです・・私達には。」
「隣国の魔術師団では多数の死者で出ております。
エリート集団と呼ばれた彼等を科学と魔術の融合によって、
容易く命を奪う事が可能となるのですね・・。」
悲しそうなメイデルに、ジャンダリンは笑った。
「科学も魔術も、使う者の心次第だと思います。
少なくとも、この一連の流れを見て・・。私はあの者達を助ける手段を
授けてあげたいと思った。だから、助けるのです。」
「そうですか・・。純粋で真っすぐな者達ですからね。
少し騒々しい所もありますが。」
クスッとメイデルは思い出し笑いをした。
「儂と同じ思いの者は、連れていかれた者もそうです。
悪用する者に科学者達は自分の英知を授けたくはないと思います・・。
殿下、どうか・・・。手遅れになる前に、他の者達の安全をお守りください!!」
賭けのような、希望のような策を思案しながらもメイデルはここにこの為に来たのだった。
不安な気持ちを落ち着かせようと、嘆息する。
「分かりました。
・・・それでは、直ちに緊急王令を発動し、クロニクルを閉鎖します。」
紅い瞳を強く煌かせた王子は、顔を上げ部下に即座に指示をした。
ブォーーン!!!・・ブォーーン!!!!・・・・
けたたましいサイレンの音が学術都市「クロニカル」全土に鳴り響いた。
「緊急王令の発動により、クロニクルは10分以内に関係者IDのスキャンチェックを
行い、管理棟により一人ずつ指紋認証と、声紋認証を行います。
各教育機関の博士、教授、学生は各学校の召集と命に従い身分確認を行ってください。
関係のない者は直ちに「クロニクル」から退去願います。
立ち去らぬ場合は逮捕・捕獲の対象となります。
退去の際はIDチェックを行い、身辺確認を行います。 」
「緊急王令が発動されたようです!!
すぐにメイデル王子と、ジャンダリン=ボマード博士の元へ向かいましょう。」
アスコットが、声を張り上げた。
メーガンを警察に任せて、立ち上がった私達は涙も引かぬままメイデルの元へと走る。
「行きますよ、ここは数分後戦闘となるでしょう。
さぁ、ジャンダリン=ボマード博士です。
彼をランドルとクリスの3人で王家のシェルターへと運びます。
後の者は、敵の殲滅をお願いします。」
メイデルと共にいた男性は静かに微笑んでいた。
「ジャンダリン=ボマード博士ですか?論文、拝見させて頂きました。
先生の知恵と考察に感服しました。どうか、お力をお貸しください!!」
私は、涙の冷めやらぬ碧の瞳を潤ませて頭を下げた。
「勿論です。貴方達になら。・・喜んで。」
私は驚いて頭を上げると、銀色の髪に、眼鏡から覗く、黒目の目尻に皺が刻まれた50代くらいのその優しそうな博士は私達に微笑んだ。
「これを持って行きなさい。」
私の手に、銀色のブレスレットが嵌められた。
「教授・・これは??」
「キャンセラーです。敵の科学の力で生み出された魔科学物質を叩き落とします。
防御の魔法を込めた云わばシールド、と申す物です。」
「シールドですか?!・・有り難いです!!
教授、必ず貴方も、この街の科学者達も守り切って見せます!」
教授は嬉しそうに笑った。
その銀色のブレスレッドは全員分腕に嵌められた。
「そのブレスレットには、自分で強化した防衛魔術も込められます。
最大呪文を込めれば、その分シールドも強固になります。どうか神のご加護を。」
私は、思い切り教授にペコリと頭を下げて敵へ向かって行く。
この街の最新スキャンでは、魔術での変装も見破る事が出来るのだ。
ここからは逃げられない。
さっき、メーガンに矢を放った人間もここからは出られない筈なのだ。
「クリス、貴方は教授と、ランドル様の所で守って!リンダ、団長、行きましょう!!」
「うん!!!めちゃくちゃ不安だけど。メーガンの仇を取らないとね。」
紫の髪がふわっと風に揺れ、不安そうな茶色の目は決意に揺れている。
私もグッと自分のブレスレッドを握りしめた。
「そうだ、皆のブレスレットに最大防御を入れておくね。」
「 風力強固防壁!!!」
ブレスレッドが蒼い光に包まれ、全身が透明な膜に包まれているような感覚になる。
漲る魔力を感じ、目を見開いた。
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