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マグダリア王国編
有り得ない者。
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何処からいつ、誰が攻撃を仕掛けても可笑しくない緊張感が走る。
ここには、数々の優秀な科学者や、研究者の卵を多数在する
この国の希望とも言えるべき場所であった。
緊急王令が出されて、
「人が出口に殺到している。抑えきれない状況にまでなって来ている。」
クレードからの伝心で、その報告を受けた私はアスコットに向き直る。
「すぐにそこへ向かいましょう!IDチェックの検問が要なのです。
逆にあそこで何か起こされれば大勢の罪もない人間が被害を被る事になります。
団長、私とリンダはそちらに向かっても宜しいでしょうか?」
私は、さっきまでの強い喪失感は冷めやらぬまま。
ジェンダリン教授との出会いで貰った希望により
精神的な絶望と無力感から脱する事が出来ていた。
胸に強い思いを宿し、明るい表情でアスコットを見る。
「行きなさい!
私も、他の場所でいつ攻撃を仕掛けて来ても
食い止める覚悟で備える・・・。
いいかい、セレーナ、リンダ。君達はどんな相手が敵に居たとして、それがどれだけ強いのかではなく・・。
己の気持ちがその相手に勝れば、次第と魔術も進化する。
心と常に共にある事を忘れないでくれ。」
そう、黄金色の瞳で力強く微笑み手を合わせた。
「はい。負けません。
今までの全てが・・私にも何か関係を持つ事が真実の中に在っても。
私は、私の意志でそれに精一杯抗います。
目の前で無力な自分に嫌気がさすのは御免です。」
「・・・セレーナ。そうね、私もです!!
後悔するなら、死ぬ気で死にに行きます。
・・・そんな覚悟です!」
・・リンダ、死んでは駄目だ。
私が一連の流れを逆行させて迷走しているリンダを二度見した。
・・何故そうなるんだ、リンダ。
想いが全く伝わらずツッコミを入れたそうだったアスコットも
様々な所からパニックを見て取り、急いで現場へ駆けつけて行った。
離れた手が宙を彷徨いそして私はそれを強く握りしめる。
重みが有る言葉だった
私は、ランドルにも何度も同じような言葉をもらって居た。
そこにもう一人、希望がやって来た。
「緊急王令が飛び出したと聞いて、隣国から飛んで来たぞ。
次々、不測の事態が続いている上に、味方の動きも不測すぎて驚き疲れた・・。」
ケイレブが疲れ果てた様子で転移をして現れた。
「総長!!いい所に来ました。
死ぬ気で突っ込むつもりだったのですが、、やっぱり怖くて・・!!」
「リンダ、そこは死ぬ気だったら絶対勝てないって。
・・ちょっと、考え直しとこう。
ケイレブ様、助かります!!心強いです。」
ええっ?と驚いた顔のリンダは、自分のセリフを振り返っていた。
「さっき、ランドルとメイデルから伝心で
「クロニクルに、王令を発動してみたので、敵が罠にかかる絶好の機会だけど人が足りぬ。
お前、来いよ。」的な呼び出しで飛んで来たのだが・・・。
簡単に言うけど・・人使い粗過ぎやしないかー???」
「総長に皆が期待してるんですから!
それに、人が足りないのは間違いないのです。」
「ここ、クロニクルは我々の期待の英知を
持った才能溢れる科学者や、その卵が集う場所です。
ここに何かあれば、我々の未来にも大打撃を被るのです。必ずや死守せねば・・・。」
「・・・セレーナ嬢、気持ちは分かるよ。
クロニクルに対する思い入れもよく分かる!
ここには、事件の犯行人物を暴く為の仕掛けがしてある。
この際、ハッキリさせてぶつかる必要があるのは分かる。
分かるが・・マジで、転移魔法は疲れるんだよなー。」
「お疲れ様です!!
ケイレブ様、それはそうと今回もタイミングばっちりですね。
いつも有難うございます!!」
「さっきから2人りして俺の話全く聞いてないでしょ?
いや、そこはもういいけどね。」
ケイレブは不貞腐れてやる気を無くし、立ち止まったその瞬間だった。
「・・・ドン・・!!!!!」
「ドォォォオオオオオォン・・・!!!!」
検問所の入り口付近辺りから大きな爆発音がして、私達は一目散に駆けつけた。
現場には、もくもくと立ち上る煙で真っ白だった。
そこは、地面が抉れたような穴が大きく広がっていた。
爆発に巻き込まれ、負傷して動けなくなっている人間、軽症を負った人間は慌てて逃げるように穴のような現場から這い出すように逃げていた。
「なんだ!?何なんだよ、これは・・っ。」
ケイレブは、人を助け起こそうと人命救助と避難誘導に向かう。
私とリンダは、この爆発を起こした人間を捕まえに向かう。
メイデルの発した王令には、仕掛けがあったのだった。
この学術都市「クロニクル」では、魔術がご法度であり、
魔力での変装を見抜く為の監視装置や、強力な魔力を探知する仕掛けが施されてあったのだった。
今回の緊急王令の発動に伴い、クロニクルで研究者の行方不明事件に絡む人間の炙り出しも兼ねた作戦が講じられていた。
検問所近辺には、変装を見抜けるような装置を特に多く配置し、魔力の探知が
可能な装置も至る所に付けられていたのだった。
その装置は、本人も相手に変装が見抜かれている事が分からないので
効果は絶大である。
この事から、私とリンダはその場で必死に
「このクロニクルに居るのが、相応しくない人間」
を探す事に気を張り巡らせて辺りを見回していたのであった。
怪我人も多く、視界も悪い中、私達は走りながら廻りを確認する。
「・・えっ・・?!」
リンダから驚きの声が聞こえ、その方向へと私も視線を走らす。
「ねえ・・セレーナ、これは・・・。」
「・・何故?ど、どうしてあの人が、こんな所にいるの?」
私の口からも、疑問が零れ落ちた。
何度目を擦っても、その人物はそこに居る、私達の瞳にはハッキリ映っていた。
「なんで・・なんで?!有り得ない・・っ!!」
リンダは震えながら、大声で叫んだ。
時を同じくしてその頃、そこから少しの距離。
爆心地の近くで人命救助の手伝いをしていたケイレブが、すれ違った人物の顔に驚き、慌てて振り返る。
額に冷たい汗が流れる。
その男の様子をもう一度その瞳に宿したケイレブは茫然と立ち止まる。
「お前、お前が・・どうしてここに居るのだ?」
すれ違った男は、驚きながらも静かに振り返りケイレブの方を見る。
「もしかして・・・。俺の姿がそのまま、見えるのか?」
美麗な顔の男は、魔術師団総長である、
ケイレブが一生忘れられぬ相手であった。
「何故・・。お前は俺が6年前のあの時に・・。
ここに居るのはお前だとすると、、俺が殺したのは!?」
「俺は6年前のあの時に、お前自身にちゃんと殺されている。
しかし、俺は生き返ったのだ・・・。
今度は、みすみすお前に私は殺させる訳にはいかぬ。」
男は強い殺気を放ち、魔剣を抜いた。
ケイレブは額に更に汗が吹き出し、緊張と驚愕の表情で身構える。
美しい背中までの黒髪は、艶やかに流れる。
紅い瞳は殺気と憎しみが宿りケイレブを映していた。
似ている者達をよく知っているケイレブは、チッと舌打ちをしてメイデルとランドルから受け取ったブレスに最大防御ともう1つの術式を籠める。
自分が殺した筈の、もう二度と会うことはないと思っていたその男の真の姿と対峙したのであった。
ここには、数々の優秀な科学者や、研究者の卵を多数在する
この国の希望とも言えるべき場所であった。
緊急王令が出されて、
「人が出口に殺到している。抑えきれない状況にまでなって来ている。」
クレードからの伝心で、その報告を受けた私はアスコットに向き直る。
「すぐにそこへ向かいましょう!IDチェックの検問が要なのです。
逆にあそこで何か起こされれば大勢の罪もない人間が被害を被る事になります。
団長、私とリンダはそちらに向かっても宜しいでしょうか?」
私は、さっきまでの強い喪失感は冷めやらぬまま。
ジェンダリン教授との出会いで貰った希望により
精神的な絶望と無力感から脱する事が出来ていた。
胸に強い思いを宿し、明るい表情でアスコットを見る。
「行きなさい!
私も、他の場所でいつ攻撃を仕掛けて来ても
食い止める覚悟で備える・・・。
いいかい、セレーナ、リンダ。君達はどんな相手が敵に居たとして、それがどれだけ強いのかではなく・・。
己の気持ちがその相手に勝れば、次第と魔術も進化する。
心と常に共にある事を忘れないでくれ。」
そう、黄金色の瞳で力強く微笑み手を合わせた。
「はい。負けません。
今までの全てが・・私にも何か関係を持つ事が真実の中に在っても。
私は、私の意志でそれに精一杯抗います。
目の前で無力な自分に嫌気がさすのは御免です。」
「・・・セレーナ。そうね、私もです!!
後悔するなら、死ぬ気で死にに行きます。
・・・そんな覚悟です!」
・・リンダ、死んでは駄目だ。
私が一連の流れを逆行させて迷走しているリンダを二度見した。
・・何故そうなるんだ、リンダ。
想いが全く伝わらずツッコミを入れたそうだったアスコットも
様々な所からパニックを見て取り、急いで現場へ駆けつけて行った。
離れた手が宙を彷徨いそして私はそれを強く握りしめる。
重みが有る言葉だった
私は、ランドルにも何度も同じような言葉をもらって居た。
そこにもう一人、希望がやって来た。
「緊急王令が飛び出したと聞いて、隣国から飛んで来たぞ。
次々、不測の事態が続いている上に、味方の動きも不測すぎて驚き疲れた・・。」
ケイレブが疲れ果てた様子で転移をして現れた。
「総長!!いい所に来ました。
死ぬ気で突っ込むつもりだったのですが、、やっぱり怖くて・・!!」
「リンダ、そこは死ぬ気だったら絶対勝てないって。
・・ちょっと、考え直しとこう。
ケイレブ様、助かります!!心強いです。」
ええっ?と驚いた顔のリンダは、自分のセリフを振り返っていた。
「さっき、ランドルとメイデルから伝心で
「クロニクルに、王令を発動してみたので、敵が罠にかかる絶好の機会だけど人が足りぬ。
お前、来いよ。」的な呼び出しで飛んで来たのだが・・・。
簡単に言うけど・・人使い粗過ぎやしないかー???」
「総長に皆が期待してるんですから!
それに、人が足りないのは間違いないのです。」
「ここ、クロニクルは我々の期待の英知を
持った才能溢れる科学者や、その卵が集う場所です。
ここに何かあれば、我々の未来にも大打撃を被るのです。必ずや死守せねば・・・。」
「・・・セレーナ嬢、気持ちは分かるよ。
クロニクルに対する思い入れもよく分かる!
ここには、事件の犯行人物を暴く為の仕掛けがしてある。
この際、ハッキリさせてぶつかる必要があるのは分かる。
分かるが・・マジで、転移魔法は疲れるんだよなー。」
「お疲れ様です!!
ケイレブ様、それはそうと今回もタイミングばっちりですね。
いつも有難うございます!!」
「さっきから2人りして俺の話全く聞いてないでしょ?
いや、そこはもういいけどね。」
ケイレブは不貞腐れてやる気を無くし、立ち止まったその瞬間だった。
「・・・ドン・・!!!!!」
「ドォォォオオオオオォン・・・!!!!」
検問所の入り口付近辺りから大きな爆発音がして、私達は一目散に駆けつけた。
現場には、もくもくと立ち上る煙で真っ白だった。
そこは、地面が抉れたような穴が大きく広がっていた。
爆発に巻き込まれ、負傷して動けなくなっている人間、軽症を負った人間は慌てて逃げるように穴のような現場から這い出すように逃げていた。
「なんだ!?何なんだよ、これは・・っ。」
ケイレブは、人を助け起こそうと人命救助と避難誘導に向かう。
私とリンダは、この爆発を起こした人間を捕まえに向かう。
メイデルの発した王令には、仕掛けがあったのだった。
この学術都市「クロニクル」では、魔術がご法度であり、
魔力での変装を見抜く為の監視装置や、強力な魔力を探知する仕掛けが施されてあったのだった。
今回の緊急王令の発動に伴い、クロニクルで研究者の行方不明事件に絡む人間の炙り出しも兼ねた作戦が講じられていた。
検問所近辺には、変装を見抜けるような装置を特に多く配置し、魔力の探知が
可能な装置も至る所に付けられていたのだった。
その装置は、本人も相手に変装が見抜かれている事が分からないので
効果は絶大である。
この事から、私とリンダはその場で必死に
「このクロニクルに居るのが、相応しくない人間」
を探す事に気を張り巡らせて辺りを見回していたのであった。
怪我人も多く、視界も悪い中、私達は走りながら廻りを確認する。
「・・えっ・・?!」
リンダから驚きの声が聞こえ、その方向へと私も視線を走らす。
「ねえ・・セレーナ、これは・・・。」
「・・何故?ど、どうしてあの人が、こんな所にいるの?」
私の口からも、疑問が零れ落ちた。
何度目を擦っても、その人物はそこに居る、私達の瞳にはハッキリ映っていた。
「なんで・・なんで?!有り得ない・・っ!!」
リンダは震えながら、大声で叫んだ。
時を同じくしてその頃、そこから少しの距離。
爆心地の近くで人命救助の手伝いをしていたケイレブが、すれ違った人物の顔に驚き、慌てて振り返る。
額に冷たい汗が流れる。
その男の様子をもう一度その瞳に宿したケイレブは茫然と立ち止まる。
「お前、お前が・・どうしてここに居るのだ?」
すれ違った男は、驚きながらも静かに振り返りケイレブの方を見る。
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美麗な顔の男は、魔術師団総長である、
ケイレブが一生忘れられぬ相手であった。
「何故・・。お前は俺が6年前のあの時に・・。
ここに居るのはお前だとすると、、俺が殺したのは!?」
「俺は6年前のあの時に、お前自身にちゃんと殺されている。
しかし、俺は生き返ったのだ・・・。
今度は、みすみすお前に私は殺させる訳にはいかぬ。」
男は強い殺気を放ち、魔剣を抜いた。
ケイレブは額に更に汗が吹き出し、緊張と驚愕の表情で身構える。
美しい背中までの黒髪は、艶やかに流れる。
紅い瞳は殺気と憎しみが宿りケイレブを映していた。
似ている者達をよく知っているケイレブは、チッと舌打ちをしてメイデルとランドルから受け取ったブレスに最大防御ともう1つの術式を籠める。
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