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マグダリア王国編
驚愕の師団長。
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「メディテリア」からの援軍が駆け付け救助が行われている様子を確認しながら、現場の混乱の中を駆ける者たちがいた。
リンダから恐るべき報告を受けたアスコット、
メイデル、ランドル、クレード、クリスの5人は急ぎ検問所へと辿り着いたのだった。
「一体どうなってるのだ・・。
魔術はこの都市では使えぬ筈だろう?」
クレードはむしゃくしゃした様子で、必死に走りながらもメイデルを睨む。
メイデルはそんなクレードに困り果てた表情で笑う。
「ここで爆発が起こったとしたら、魔法と考えるよりも科学と考えた方が納得が行く。」
ランドルも、メイデルに続きクレードへ告げる。
「もしも、相手が用意周到な者であったら簡単だろう?
・・この都市に入る前に仕掛けた爆弾を。ボタン1つで爆発させられるなら造作もないことだ・・・。
入口の魔術のキャンセラーが壊された今なら、魔術は使えるだろうがな。
相手が両方使える手練れである事はケイレブが証明しただろう・・。」
一同はゾッと寒気を感じたのだった。
「何にしても、この失踪事件には頭が切れる者がいる。
その者か別の者かは知らぬが、凄まじい魔力か科学力を有した者もいるのだ!
リンダとセレーナが危ない、急ごう!!」
不安と、恐れを秘めたアスコットは先を急ぐ。
アスコットは、後悔していた。
あの時、セレーナとリンダを2人で行かせてしまった事を。
まさか、魔術師団の現総長であるケイレブまでが撤退を余技なくされる相手が待ち構えているなんて想像すらしていかなかったのだった。
「・・・一体何者なんだ。あのケイレブまでを翻弄する相手など考えもつかぬ。」
ランドルも同じように、試案しながら現場へと辿り着いた。
救助がほぼ完了した爆心地で5人が見た物は、驚きの光景だった。
激しい口づけを交わす男女が空中で押し問答をしている光景だった。
薄い栗色の髪は乱れ、頬は真っ白く精気を持たない美しい女性は頭を抱き抱えられ、両手も絡めとられた状況で唇を貪られていた。
「はな・・しっ・・んん!!」
漏れる吐息も直ぐに塞がれ、男は恍惚とした顔で唇を合わせていた。
リンダは地面へペタリと座り込み、眼鏡の中の茶色の瞳はガクガクと震えていた。
目の前が怒りで赤く染まったランドルは頭を押さえつけられたセレーナに深く口づけている男の姿を確認し驚愕した。
「・・お前が何故生きているのだ?!アリストラド!!」
ランドルは強い殺気の籠った瞳で、上空のセレーナを抱き、口づけている男に向かって強い風の鎌鼬然の旋風を投げ放つ。
アスコットも、自分の見ている者が信じられない様子で何度も目を擦り、口を開けたまま呆然と立ちすくむ。
「総長・・・?!アリストラド総長・・?!なんでっ。」
アスコットの言葉は震えていた。
「え?総長・・?」
リンダは驚いて呆然と空を見上げる。
クレードも驚き、その場へと立ちすくんでいた。
ランドルの攻撃をひらりと交わし、セレーナの腰を強く抱き留めたアリストラドは嬉しそうに笑った。
「皆、大きく成長したな・・。
アスコット、ランドル、クレード皆、この姿では久しいな。
お前は・・・ほう、兄の息子かメイデル。」
「私は貴方とは、お会いした事はないと思いますが・・。」
メイデルは、苦痛そうな表情でアリストラドを静かに睨んだ。
「弟?!総長・・貴方は、マグダリア王家の方だったのですか?!」
アスコットはアリストラドの言葉に更に驚きの声を上げた。
横で強く抱き留められているセレーナの顔も唖然と見上げる。
にやりと微笑むアリストラドに、ランドルは剣を抜き襲い掛かる。
「貴方が、どんな立場の人間でもケイレブに危害を加え、セレーナに触れる事は許さない!!!」
ガキン・・・!!!
ランドルの重い剣を片手で受け止めたアリストラドはセレーナを離さずに
こう告げた。
「くっ・・・。お前にセレーナはお前には渡さぬ。
何年待ったと思うのだ!!」
「あんたは・・一体何者なんだ!!死んだ筈のあんたが何故生きている!?
あの時に王家に反逆の意思を見せ、沢山の師団員と共に散ったはずだろう?!!
そして、ここで研究者を攫って何を企てている?!」
「知らなくていい事もあるのだ。ケイレブといい、ランドルといい・・。
皆知っても、どうすることも出来ない事を知りたがる!!」
刃を弾き、ランドルを睨む。
「アリストラド総長・・。セレーナを離して下さい!!」
クレードも、上空へと上がり光の円盤を無数投げ打つ。
アリストラドはそれらを打ち落とし、ニヤリと笑う。
アリストラドは、次の瞬間にはランドルから刃を向けられる。
それを急ぎ受けた時に生まれた隙に、アスコットがセレーナを抱き留め奪還したのだった。
「・・っ、ランドル貴様!!」
「総長には我々師団長がまとめてかからねば無理ですから・・。」
紅い瞳を眇め、笑顔を浮かべたランドルはニヤリと笑う。
「団長・・。すみません!!油断しました。」
「大丈夫か??2人で行かせた事を後悔していたのだ・・・。遅くなって、怖い思いをさせてすまぬ。」
アスコットに抱きかかえられたセレーナは、アスコットを見上げ
「大丈夫です!有難うございます。あんなのカウントしませんから!」
と、悔しそうに笑った。
地面へとゆっくりと足を着き、リンダと抱き合って泣きながら喜ぶ。
「良かった!!もう・・怖かったよ!!セレーナまでいなくなったらもう私耐えられないからっ。」
眼鏡を外し号泣しているリンダを励ます。
「今日は、メーガンと、ケイレブを始末した事で良しとしよう・・。
本来なら、ここでもう一名を連れ去る予定だったがお前達が保護したようだな。」
皆、驚き顔を見合わせた。
「ジェンダリン=ボマード博士を狙っていたのですか?」
私は大きな声で声を張り上げると、アリストラドは嬉しそうに笑んだ。
「セレーナ、お前が気づいたのだろう?
科学と魔術の融合による破壊を恐れていたジェンダリンを保護することを。
・・・流石と言いたいが、王家のシェルターは使えぬぞ。」
「・・・そうか!!貴方が背後にいるのなら、シェルターに入れても・・っクソ!!」
「そうだ。王家の解除のコードぐらい知っているからな。」
メイデルはクセのある髪をぐしゃりと握り潰し、後悔を浮かべた表情でしゃがみ込んだ。
ランドルと、クレード、クリスは茫然とした姿で立ち竦んでいた。
・・そんな!?
では、ジェンダリン博士は・・!?
「アリストラド様、連れて参りました。」
何処かで聞いた声がした。
ランドルは真っ青な顔でその声の主を確認した。
私と、リンダは先ほど確認したその者の姿をもう一度目にしたのだった。
「お前・・死んだ筈じゃ・・。」
もう1人の有り得ない者、第1魔術師団エミール=アクセルロッドが礼を取り、膝まずく。
「団長・・。いやランドル様、私はそもそもアリストラド様の作り上げた「グローム・スコーピオン」の副長です。
貴方には色々と教えを請い、お世話にもなりましたが。
第1魔術師団のエミール=アクセルロットはもうこの世にはいないのです・・。」
ランドルは、驚きと苦悩の表情でエミールを見上げた。
リンダから恐るべき報告を受けたアスコット、
メイデル、ランドル、クレード、クリスの5人は急ぎ検問所へと辿り着いたのだった。
「一体どうなってるのだ・・。
魔術はこの都市では使えぬ筈だろう?」
クレードはむしゃくしゃした様子で、必死に走りながらもメイデルを睨む。
メイデルはそんなクレードに困り果てた表情で笑う。
「ここで爆発が起こったとしたら、魔法と考えるよりも科学と考えた方が納得が行く。」
ランドルも、メイデルに続きクレードへ告げる。
「もしも、相手が用意周到な者であったら簡単だろう?
・・この都市に入る前に仕掛けた爆弾を。ボタン1つで爆発させられるなら造作もないことだ・・・。
入口の魔術のキャンセラーが壊された今なら、魔術は使えるだろうがな。
相手が両方使える手練れである事はケイレブが証明しただろう・・。」
一同はゾッと寒気を感じたのだった。
「何にしても、この失踪事件には頭が切れる者がいる。
その者か別の者かは知らぬが、凄まじい魔力か科学力を有した者もいるのだ!
リンダとセレーナが危ない、急ごう!!」
不安と、恐れを秘めたアスコットは先を急ぐ。
アスコットは、後悔していた。
あの時、セレーナとリンダを2人で行かせてしまった事を。
まさか、魔術師団の現総長であるケイレブまでが撤退を余技なくされる相手が待ち構えているなんて想像すらしていかなかったのだった。
「・・・一体何者なんだ。あのケイレブまでを翻弄する相手など考えもつかぬ。」
ランドルも同じように、試案しながら現場へと辿り着いた。
救助がほぼ完了した爆心地で5人が見た物は、驚きの光景だった。
激しい口づけを交わす男女が空中で押し問答をしている光景だった。
薄い栗色の髪は乱れ、頬は真っ白く精気を持たない美しい女性は頭を抱き抱えられ、両手も絡めとられた状況で唇を貪られていた。
「はな・・しっ・・んん!!」
漏れる吐息も直ぐに塞がれ、男は恍惚とした顔で唇を合わせていた。
リンダは地面へペタリと座り込み、眼鏡の中の茶色の瞳はガクガクと震えていた。
目の前が怒りで赤く染まったランドルは頭を押さえつけられたセレーナに深く口づけている男の姿を確認し驚愕した。
「・・お前が何故生きているのだ?!アリストラド!!」
ランドルは強い殺気の籠った瞳で、上空のセレーナを抱き、口づけている男に向かって強い風の鎌鼬然の旋風を投げ放つ。
アスコットも、自分の見ている者が信じられない様子で何度も目を擦り、口を開けたまま呆然と立ちすくむ。
「総長・・・?!アリストラド総長・・?!なんでっ。」
アスコットの言葉は震えていた。
「え?総長・・?」
リンダは驚いて呆然と空を見上げる。
クレードも驚き、その場へと立ちすくんでいた。
ランドルの攻撃をひらりと交わし、セレーナの腰を強く抱き留めたアリストラドは嬉しそうに笑った。
「皆、大きく成長したな・・。
アスコット、ランドル、クレード皆、この姿では久しいな。
お前は・・・ほう、兄の息子かメイデル。」
「私は貴方とは、お会いした事はないと思いますが・・。」
メイデルは、苦痛そうな表情でアリストラドを静かに睨んだ。
「弟?!総長・・貴方は、マグダリア王家の方だったのですか?!」
アスコットはアリストラドの言葉に更に驚きの声を上げた。
横で強く抱き留められているセレーナの顔も唖然と見上げる。
にやりと微笑むアリストラドに、ランドルは剣を抜き襲い掛かる。
「貴方が、どんな立場の人間でもケイレブに危害を加え、セレーナに触れる事は許さない!!!」
ガキン・・・!!!
ランドルの重い剣を片手で受け止めたアリストラドはセレーナを離さずに
こう告げた。
「くっ・・・。お前にセレーナはお前には渡さぬ。
何年待ったと思うのだ!!」
「あんたは・・一体何者なんだ!!死んだ筈のあんたが何故生きている!?
あの時に王家に反逆の意思を見せ、沢山の師団員と共に散ったはずだろう?!!
そして、ここで研究者を攫って何を企てている?!」
「知らなくていい事もあるのだ。ケイレブといい、ランドルといい・・。
皆知っても、どうすることも出来ない事を知りたがる!!」
刃を弾き、ランドルを睨む。
「アリストラド総長・・。セレーナを離して下さい!!」
クレードも、上空へと上がり光の円盤を無数投げ打つ。
アリストラドはそれらを打ち落とし、ニヤリと笑う。
アリストラドは、次の瞬間にはランドルから刃を向けられる。
それを急ぎ受けた時に生まれた隙に、アスコットがセレーナを抱き留め奪還したのだった。
「・・っ、ランドル貴様!!」
「総長には我々師団長がまとめてかからねば無理ですから・・。」
紅い瞳を眇め、笑顔を浮かべたランドルはニヤリと笑う。
「団長・・。すみません!!油断しました。」
「大丈夫か??2人で行かせた事を後悔していたのだ・・・。遅くなって、怖い思いをさせてすまぬ。」
アスコットに抱きかかえられたセレーナは、アスコットを見上げ
「大丈夫です!有難うございます。あんなのカウントしませんから!」
と、悔しそうに笑った。
地面へとゆっくりと足を着き、リンダと抱き合って泣きながら喜ぶ。
「良かった!!もう・・怖かったよ!!セレーナまでいなくなったらもう私耐えられないからっ。」
眼鏡を外し号泣しているリンダを励ます。
「今日は、メーガンと、ケイレブを始末した事で良しとしよう・・。
本来なら、ここでもう一名を連れ去る予定だったがお前達が保護したようだな。」
皆、驚き顔を見合わせた。
「ジェンダリン=ボマード博士を狙っていたのですか?」
私は大きな声で声を張り上げると、アリストラドは嬉しそうに笑んだ。
「セレーナ、お前が気づいたのだろう?
科学と魔術の融合による破壊を恐れていたジェンダリンを保護することを。
・・・流石と言いたいが、王家のシェルターは使えぬぞ。」
「・・・そうか!!貴方が背後にいるのなら、シェルターに入れても・・っクソ!!」
「そうだ。王家の解除のコードぐらい知っているからな。」
メイデルはクセのある髪をぐしゃりと握り潰し、後悔を浮かべた表情でしゃがみ込んだ。
ランドルと、クレード、クリスは茫然とした姿で立ち竦んでいた。
・・そんな!?
では、ジェンダリン博士は・・!?
「アリストラド様、連れて参りました。」
何処かで聞いた声がした。
ランドルは真っ青な顔でその声の主を確認した。
私と、リンダは先ほど確認したその者の姿をもう一度目にしたのだった。
「お前・・死んだ筈じゃ・・。」
もう1人の有り得ない者、第1魔術師団エミール=アクセルロッドが礼を取り、膝まずく。
「団長・・。いやランドル様、私はそもそもアリストラド様の作り上げた「グローム・スコーピオン」の副長です。
貴方には色々と教えを請い、お世話にもなりましたが。
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