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古代神殿都市「エストラルド」
覆るアヴァ神話。
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美しい銀色の髪がパサッと、歩く度に揺れて、緑の瞳と白い肢体は神々しい。
しかし・・私は、実態感がなく、触れることの出来ないアヴァの姿に戸惑いを覚えた。
同じ碧の瞳が合い、彼女は嬉しそうに笑った。
「あの・・投影画像のような・・貴方の肉体はどうなっているのですか?」
「肉体はもうすでに滅んでしまっています。
神力で、昔の肉体を投影していますが・・。しかし、それも長くは持ちません・・。
私の魂はここ、エストラルドに残っています。
そして、ずっとこの都と一緒に600年の間眠り続けていたのです。」
体調の悪そうなランドルを気遣い、私はゆっくりと歩いた。
「ランドル様、大丈夫ですか?」
「・・ああ。馬車から、ずっと頭痛が酷くて。
私は大丈夫だ。神殿へ急ごう・・。」
エストラルドに入り、外で足止めをしている3人の王公子たち、アスコットら第2、第3師団の仲間が気になった。
「ちょっと待って!!・・・みんなが心配なの。城砦から様子を見てくるわ!」
私は、踵を返して皆の様子を見に走り出す。
少し離れた私の姿を確認したアヴァは、近くに居たランドルの側へと歩く。
「ランドル=クラリシット、貴方はあの場所で、私を見ている筈です・・。覚えておりませんか?」
「・・・どういう意味でしょう?
私は貴方とお会いしたのは・・初めてです。」
「ええ。でも、私の姿を知っているでしょう?」
「・・はい。でも、それは・・どうしてですか?
アヴァの神話は幼い頃から聞いて来ました。
だけど、貴方の姿は想像していたモノではなく、実際に見た姿そのままです。
これは・・どうなっているのですか?」
「あの者の執着を実体化した物だった筈です。
何度生まれ変わってもあの者と私は出会う・・そんな輪廻を続けて来ました。
呪いのように、逃げるように転生を繰り返して疲れ果てました。
セレーネは自分の命を懸け、神具「ティルダン」を奪い、神殿からこの湖に身を投げたの。
あの者は、それをまた取り返しに来るでしょう・・。
再び、アレキサンドライトの者を見つける為に。」
「あいつ・・。それは、魔術師団総長の・・ケイレブの事ですか?
それとも、神話にある魔術を使う男の転生した者がケイレブなのですか?
今の彼は、私の知っているケイレブではないのです・・。
アヴァ、貴方に教えて頂きたい。
何故、魔術師団や、ケイレブは・・世界は今、魔科学兵器を持ち寄り平和を乱すような動きが起こっているのですか?」
「私はここで全てを見ていた訳ではないのです・・。
ただ、ケイレブ=アクスボルト。
彼が一度ここに現れた・・・。
カルドリア王兄のエセルとセレーネが現れた事があったわ。
まだ小さかった・・娘のセレーナをあの場所に縛り上げて笑っていたわ。
あの神殿でこの世界をエセルの思うように全世界をひとつに覇権の一本化を願うように・・強いたの。
だけど、セレーネはそれを拒み、エセルの持っていた「ティルダン」を抱え飛び降りた・・。
全てを終わらせる事を願い・・。
その魂を、この時代に再び呼び戻す呪いのような・・強い魔術を施して。
遥か遠くから静かに見つめていた緑の髪の青年が、ケイレブだったわ。」
ランドルは眉を顰め、アヴァの話に耳を傾けた。
頭痛よりも、セレーネの覚悟を慮ると胸が苦しくなる。
「ケイレブはセレーネを知っていたのか・・。
そんな話は一度も、でもセレーナの話をした時・・あの時・・だからか!!」
ジジッ・・ジジ。
アヴァの姿が大きく揺れ出し、驚いて見上げる。
悲しそうにランドルを見るアヴァは、消え入りそうな儚い笑みを浮かべた。
「ランドル=クラリシッド・・。
彼女をどうか・・今度は助けてあげて。
私は・・もう実体化が消えてしまう・・。
神殿に行って・・本当の過去を・・見て。
貴方たちの知っている神話は・・全てが間違っているの。私は・・・に・・殺されたの・・。彼に「ティルダン」を・・渡さない・・。」
セレーナが慌ててアヴァの元へと戻ってきた瞬間、
アヴァは、セレーナの瞳を見つめて苦しそうに話す。
「ここでの・・戦いは・・・。壮絶を機すものになるでしょう・・。
貴方に・・600年前の荷を負わせ、こんな役目を負わせてごめんなさい・・・。
気づかなかったの・・・。あの日まで・・・こんな化け物が・・彼の・・中に・・・棲みついていた・・なんて・・。」
「待って!!彼・・って誰?!
神話の地上から来た、魔術師の男ですか??」
悲しそうに笑ったアヴァは、消え入りそうに笑んだ。
「神話・・は嘘・・・。
私は・・・あの・・に・・殺された・・・。
魔・・は最後まで・・私を守ってくれ・・たの。
心・ら・・愛していた・・。
彼・もう・・一度・・・会いたくて・・私は何度も・・生まれ変わるの・・。」
美しいアレキサンドライトの瞳が煌き、ランドルを見つめ切なそうにそして、嬉しそうに笑った。
ジジ・・・ジジジ・・。
最後は、頬から一筋の涙が流れ落ちていた。
アヴァは、ペコリとお辞儀をして・・そこから完全に姿を消した・・。
私とランドルは茫然と、アヴァが消え去ったその宙を見つめて立ち尽くした。
こちらを振り向いたランドルが、視界の端にこちらを見下ろすケイレブを捉え目を眇めた。
「・・・お前!!何故ここに!!」
バサリとマントが広がり、紅い瞳が強い色を浮かべて睨む。
「ランドルか・・ここまで来てしまったか。
アリストラドが死んでいたなら、全てをお前に被せて始末しようと思っていたが・・。
生きていたあいつに感謝するんだな。
しかしあいつは私と一対だ。。
王立図書館でのダメージはでかいだろう。
最後までの・・戦力にはなるまい。」
ケイレブは、白い塔に寄りかかり口角を挙げて笑んだ。
「な・・に?」
怪訝な顔でケイレブを見つめたランドルの瞳は疑問の色を浮かべた。
私は、ハッと驚いて振り向くとケイレブと数人の魔術師団員が立ち並んでいた。
「雷光電撃!!!」
そこへ大きな雷が落とされ、青い瞳に怒りを浮かべ「チッ!!」と舌打ちをしたケイレブと、魔術団員は方々へと飛び散った。
「セレーナ!!遅れてごめん!!
ケイレブ・・・。
何故こんなことを魔術師団はいつから君の傀儡組織になったんだ!?」
「セレーナ。大丈夫か?!
ああ・・ランドルも、無事なようだな。
間に合ったな。良かった・・!!」
息を乱さぬアリストラドは、ホッと安心した様子を見せる。
「ほう・・。アリストラドも来たのか・・。」
登場した面子を見渡しながら、アリストラドの姿を確認すると嬉しそうにニヤリと笑うケイレブにランドルは強く睨み付け魔剣を抜いた。
スタッと、アスコットとアリストラドが、セレーナ達の前に立ちはだかる。
後ろから、一応無傷の3王公子と、げっそりしたエミール、笑顔のリリアや他の師団員も並ぶ。
「お前達は、我ら魔術師団に盾突くつもりか?」
「今の魔術師団は、以前のカルドリア王国の為の魔術師団ではない。
お前の私怨で動く、ただの殺戮集団だろうが!
・・・我らの手で元の組織へと正す・・!」
「ははははっ。やれる物ならやってみろ!!
「アロンダイク」!
邪悪な魂を蘇らせ、奴らに地を・・・・・!!!」
ケイレブは、黒く長いロッドを持ち上げた。
そのロッドは・・クレアルス神話に載っていた「アロンダイク」の鍵鉾であった。
鍵のような先の球が真っ黒に染まり回転を始める。
ケイレブの後ろから、その鍵鉾を目がけ走り込む物がいた・・。
「クリスっ!!!!・・・駄目っ!危ないわ!!」
その様子を見つけた私の体は勝手に動き、ケイレブへ向かい駆ける緑の瞳を止めようと全力で走りこんだ・・。
しかし・・私は、実態感がなく、触れることの出来ないアヴァの姿に戸惑いを覚えた。
同じ碧の瞳が合い、彼女は嬉しそうに笑った。
「あの・・投影画像のような・・貴方の肉体はどうなっているのですか?」
「肉体はもうすでに滅んでしまっています。
神力で、昔の肉体を投影していますが・・。しかし、それも長くは持ちません・・。
私の魂はここ、エストラルドに残っています。
そして、ずっとこの都と一緒に600年の間眠り続けていたのです。」
体調の悪そうなランドルを気遣い、私はゆっくりと歩いた。
「ランドル様、大丈夫ですか?」
「・・ああ。馬車から、ずっと頭痛が酷くて。
私は大丈夫だ。神殿へ急ごう・・。」
エストラルドに入り、外で足止めをしている3人の王公子たち、アスコットら第2、第3師団の仲間が気になった。
「ちょっと待って!!・・・みんなが心配なの。城砦から様子を見てくるわ!」
私は、踵を返して皆の様子を見に走り出す。
少し離れた私の姿を確認したアヴァは、近くに居たランドルの側へと歩く。
「ランドル=クラリシット、貴方はあの場所で、私を見ている筈です・・。覚えておりませんか?」
「・・・どういう意味でしょう?
私は貴方とお会いしたのは・・初めてです。」
「ええ。でも、私の姿を知っているでしょう?」
「・・はい。でも、それは・・どうしてですか?
アヴァの神話は幼い頃から聞いて来ました。
だけど、貴方の姿は想像していたモノではなく、実際に見た姿そのままです。
これは・・どうなっているのですか?」
「あの者の執着を実体化した物だった筈です。
何度生まれ変わってもあの者と私は出会う・・そんな輪廻を続けて来ました。
呪いのように、逃げるように転生を繰り返して疲れ果てました。
セレーネは自分の命を懸け、神具「ティルダン」を奪い、神殿からこの湖に身を投げたの。
あの者は、それをまた取り返しに来るでしょう・・。
再び、アレキサンドライトの者を見つける為に。」
「あいつ・・。それは、魔術師団総長の・・ケイレブの事ですか?
それとも、神話にある魔術を使う男の転生した者がケイレブなのですか?
今の彼は、私の知っているケイレブではないのです・・。
アヴァ、貴方に教えて頂きたい。
何故、魔術師団や、ケイレブは・・世界は今、魔科学兵器を持ち寄り平和を乱すような動きが起こっているのですか?」
「私はここで全てを見ていた訳ではないのです・・。
ただ、ケイレブ=アクスボルト。
彼が一度ここに現れた・・・。
カルドリア王兄のエセルとセレーネが現れた事があったわ。
まだ小さかった・・娘のセレーナをあの場所に縛り上げて笑っていたわ。
あの神殿でこの世界をエセルの思うように全世界をひとつに覇権の一本化を願うように・・強いたの。
だけど、セレーネはそれを拒み、エセルの持っていた「ティルダン」を抱え飛び降りた・・。
全てを終わらせる事を願い・・。
その魂を、この時代に再び呼び戻す呪いのような・・強い魔術を施して。
遥か遠くから静かに見つめていた緑の髪の青年が、ケイレブだったわ。」
ランドルは眉を顰め、アヴァの話に耳を傾けた。
頭痛よりも、セレーネの覚悟を慮ると胸が苦しくなる。
「ケイレブはセレーネを知っていたのか・・。
そんな話は一度も、でもセレーナの話をした時・・あの時・・だからか!!」
ジジッ・・ジジ。
アヴァの姿が大きく揺れ出し、驚いて見上げる。
悲しそうにランドルを見るアヴァは、消え入りそうな儚い笑みを浮かべた。
「ランドル=クラリシッド・・。
彼女をどうか・・今度は助けてあげて。
私は・・もう実体化が消えてしまう・・。
神殿に行って・・本当の過去を・・見て。
貴方たちの知っている神話は・・全てが間違っているの。私は・・・に・・殺されたの・・。彼に「ティルダン」を・・渡さない・・。」
セレーナが慌ててアヴァの元へと戻ってきた瞬間、
アヴァは、セレーナの瞳を見つめて苦しそうに話す。
「ここでの・・戦いは・・・。壮絶を機すものになるでしょう・・。
貴方に・・600年前の荷を負わせ、こんな役目を負わせてごめんなさい・・・。
気づかなかったの・・・。あの日まで・・・こんな化け物が・・彼の・・中に・・・棲みついていた・・なんて・・。」
「待って!!彼・・って誰?!
神話の地上から来た、魔術師の男ですか??」
悲しそうに笑ったアヴァは、消え入りそうに笑んだ。
「神話・・は嘘・・・。
私は・・・あの・・に・・殺された・・・。
魔・・は最後まで・・私を守ってくれ・・たの。
心・ら・・愛していた・・。
彼・もう・・一度・・・会いたくて・・私は何度も・・生まれ変わるの・・。」
美しいアレキサンドライトの瞳が煌き、ランドルを見つめ切なそうにそして、嬉しそうに笑った。
ジジ・・・ジジジ・・。
最後は、頬から一筋の涙が流れ落ちていた。
アヴァは、ペコリとお辞儀をして・・そこから完全に姿を消した・・。
私とランドルは茫然と、アヴァが消え去ったその宙を見つめて立ち尽くした。
こちらを振り向いたランドルが、視界の端にこちらを見下ろすケイレブを捉え目を眇めた。
「・・・お前!!何故ここに!!」
バサリとマントが広がり、紅い瞳が強い色を浮かべて睨む。
「ランドルか・・ここまで来てしまったか。
アリストラドが死んでいたなら、全てをお前に被せて始末しようと思っていたが・・。
生きていたあいつに感謝するんだな。
しかしあいつは私と一対だ。。
王立図書館でのダメージはでかいだろう。
最後までの・・戦力にはなるまい。」
ケイレブは、白い塔に寄りかかり口角を挙げて笑んだ。
「な・・に?」
怪訝な顔でケイレブを見つめたランドルの瞳は疑問の色を浮かべた。
私は、ハッと驚いて振り向くとケイレブと数人の魔術師団員が立ち並んでいた。
「雷光電撃!!!」
そこへ大きな雷が落とされ、青い瞳に怒りを浮かべ「チッ!!」と舌打ちをしたケイレブと、魔術団員は方々へと飛び散った。
「セレーナ!!遅れてごめん!!
ケイレブ・・・。
何故こんなことを魔術師団はいつから君の傀儡組織になったんだ!?」
「セレーナ。大丈夫か?!
ああ・・ランドルも、無事なようだな。
間に合ったな。良かった・・!!」
息を乱さぬアリストラドは、ホッと安心した様子を見せる。
「ほう・・。アリストラドも来たのか・・。」
登場した面子を見渡しながら、アリストラドの姿を確認すると嬉しそうにニヤリと笑うケイレブにランドルは強く睨み付け魔剣を抜いた。
スタッと、アスコットとアリストラドが、セレーナ達の前に立ちはだかる。
後ろから、一応無傷の3王公子と、げっそりしたエミール、笑顔のリリアや他の師団員も並ぶ。
「お前達は、我ら魔術師団に盾突くつもりか?」
「今の魔術師団は、以前のカルドリア王国の為の魔術師団ではない。
お前の私怨で動く、ただの殺戮集団だろうが!
・・・我らの手で元の組織へと正す・・!」
「ははははっ。やれる物ならやってみろ!!
「アロンダイク」!
邪悪な魂を蘇らせ、奴らに地を・・・・・!!!」
ケイレブは、黒く長いロッドを持ち上げた。
そのロッドは・・クレアルス神話に載っていた「アロンダイク」の鍵鉾であった。
鍵のような先の球が真っ黒に染まり回転を始める。
ケイレブの後ろから、その鍵鉾を目がけ走り込む物がいた・・。
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