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最終章 希望を託されし女神
下僕視点8
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一度自室に戻り、その後クロートがぼくの部屋にやってきた。
日課としてやっていることを手伝ってもらっているのだ。
「そろそろ慣れましたか?」
クロートが尋ねたことにぼくは頷く。
未来のぼくから教えられた魔力増強を行なっている。
ただこれはあまりにも邪法であるため、普通はするべきではない。
クロートは煮沸消毒した針を注射器に入れる。
そして、自分の腕から血を抜いて、別の針に代えてからぼくに手渡した。
「今日は量が多いね」
「今は時間がない。これでも慎重にしてきたから、これくらいならどうってことはないはずだ」
魔力とは血液である。
一人一人生産される魔力は血液を調べればわかる。
そこで未来のぼくは考えたのだ。
魔力が高い者から血を奪い、体内へ入れればいいと。
もちろん、この血を馴染みやすくするために色々な薬品を飲んだ。
そして少しずつ体内に入れることで、血への抵抗を上げていく。
クロートの血をぼくの中に入れていく。
すると体に異物が入ったことにより体が火照り始め、次第に苦しくなってくる。
「うぐっ……」
体を丸めて必死に激痛を抑える。
痛くて堪らない。
ぼくの器ではクロートの魔力を全て受け止めるのは難しい。
しばらくすると体が馴染んできたのか、痛みが引いていった。
「それくらい我慢しろ。同じ身体なのだからエンペラーよりマシなはずだ」
彼は特にこちらへ注意を向けない。
何故なら彼はもっと危険な方法で魔力を無理矢理上げたのだ。
マリアさまが討伐した黒竜エンペラーを彼も討伐している。
そしてそのドラゴンの血を自分の中へ入れたらしい。
もちろん細心の注意をして、念入りに準備したがそれすら甘かったらしく、何十日も寝込んだらしい。
そこまで執念を持っている彼からしたらぼくは本当に自分に甘いと思ってしまうだろう。
「そうだね、でもそれでもまだ変色は起きないね」
ぼくは髪を触る。
もしクロート並の魔力があるならこの髪は蒼色に変わるはずだ。
それなのに変化がないということはやはりまだまだ足りないようだ。
「一度測定するからこっちへ来なさい」
クロートは自作した魔力測定用の小さな紙を渡してくる。
指先をナイフで軽く切って血をその紙に浸す。
すると紙が青くなっていく。
クロートに結果を渡して、前回の測定結果と比較した。
「前より断然色合いが濃ゆくなりましたね。わたしの色とかなり近くなっていますね」
クロートの色は物凄く濃ゆく、魔力量はこの濃さで判定する。
マリアさまより若干だが色合いが弱いが、それでも結婚相手を探すのが難しいほどの魔力の高さだ。
「これなら領主候補生は超えたでしょう。ただまだ足りない。もしかするとこれが限界かもしれない。他に何か手立てを考えないと間に合わない」
クロートの血を入れても予想以上に向上はしなかった。
そうなるとやはりエンペラー級の魔力を持った魔物から採らないといけないのかもしれない。
「それについては後ほど考えまーー」
クロートがいきなり咳き込み始めた。
急激に痛みが現れたのか、テーブルの物が散乱される。
苦しそうに体を縮めて、必死に痛みに耐えている。
ぼくは転がっていった薬を拾い上げて、クロートの口へ運んだ。
それを飲み込みしばらくすると、荒い息が元に戻っていく。
「ふう……」
クロートの手は真っ赤になっていた。
それは代償だ。
身に余る魔力を手に入れたり、過去に戻ったりと彼は無茶をし続けた。
だがそれでも彼は止まる気はないようだ。
「では行きましょう。早急に動かねば間に合わなくなる」
ぼくたちはすぐさまフォアデルヘに向かう。
犯罪組織お抱えの商人がいるので、それを利用して上手く領主の住む街に入り込む。
「結構すんなり入れたな」
「そうだね。もっと検問とか厳しくやってるかと思ったけどそうでもないし」
これまでずっと後手に回っており、今回も何かしら警戒しているかと思えばそんな気配もない。
だが相手は神ということもあり、全てが罠かもしれない。
注意しすぎるということはない。
ぼくたちは少しでもおかしな事がないかを調べるために酒場へと向かう。
貴族は平民と同じ店で食事を取りたがらないが、こういうところの方が意外な情報があるので、たまに市井に赴くことがある。
ぼくたちは外側が薄汚いフードを被る。
特にアリアの美貌と髪は人目を引くので、絶対にバレてはいけない。
「何だかこういうのってワクワクしますね」
アリアは緊張感のない顔だった。
領主の娘として扱われているのなら、自分勝手に外へ出歩いてはいけないので、こういった冒険はドキドキするのだろう。
その時ある人物の顔が思い浮かんだ。
「マリアさまが初めて抜け出した時と同じこと言ってるよ」
ヴェルダンディの言葉にぼくも頷いた。
アリアさまは意外そうな顔で気になっている。
「アリアさまは今の落ち着いたマリアさましか知らないだろうけど、お転婆過ぎて侍従長も手を焼いていたんですよ」
「へぇ、どんなことしたんですか?」
「平民の子供を従えて街の一部を支配したり、魔物討伐に子供だけで行ったりとか」
そんなことがあったな、とぼくは遠い目になる。
父と一緒に城へ行った時に無理矢理連れて行かれ、気付けば大騒ぎになっていった。
今思えば、マリアさまに何かあればぼくの首が飛んでもおかしくないことだった。
アリアさまも目を丸くしている。
「マリアさまってよくそんなことしてたんですか?」
「ああ、他にもーー」
「そろそろ無駄話は止めましょう」
クロートがヴェルダンディの言葉を遮る。
少しずつ客が多くなってきたので、周りの噂話に耳を傾ける。
「最近、行商のルートが絞られているから商売上がったりだよ」
商人たちが愚痴を零し始めた。
ぼくたちは関連がありそうだと思い、彼らの言葉を聞くことにする。
「ビンネンクルベか?」
「ああ、そうだよ。まだ歴の浅い俺の唯一の穴場だったのに、クソッタレめ!」
商人はかなり酔っているようでエールを思いっきり机に叩きつけた。
「でも貴族様たちも物騒だな。見栄と権力が全てだから、俺たちみたいにドンぱちすることはないと思っていたんだがな」
「ああ、お姫様の戯れって噂だ。やるなら他所でやれってんだ」
かなり危ないことを口走っており、もしぼくたち以外に聞かれたら首を撥ねかねない。
それを考える余裕がないほど、腹に据えかねているようだ。
「検問だっていつも通りだし、どうせそこまで大事にする気もないんだろ。もし、噂通りの騒ぎならもっと厳重に検問を強化するはずだ」
「だよな。俺も色々情報入っているが、シルヴィさまも王族の結婚式に行くらしいぜ。身内の後始末ぐらいはしろって話だ」
どうやらシルヴィはこちらに干渉する気はないようで、騎士団を送って終わるつもりだ。
ぼくたちを舐めてくれるのはかなり助かる。
「そういえば王族と結婚するジョセフィーヌの姫さまはまだ十二歳だろ? この世の者とは思えないほどの美貌というが、あまりにも可哀想だな」
「仕方ねえだろ、あそこを治めていたシルヴィさまが死んだら強い奴に巻かれないと生き残れないもんだ」
二人の話はどうでもいい話題へと移っていた。
ふと別の方へ目を向けると見覚えのある人形が見えた。
「へへん、やっと手に入れたぜ」
別の男が知人に見せびらかしているのは、ラケシスが作ったというマリアさま人形だ。
良く出来ており、ぼくも一個だけ買っている。
もちろん邪な理由ではなく売り上げに貢献するためだ、断じて鑑賞以外では使っていない。
「おっ、それは人気のやつじゃねえか」
「いいだろ? 娘が欲しがっていたからずっと狙ってたんだよ。知り合いになった人に融通してもらってどうにか今日手に入れたんだ」
「だがよ、確かジョセフィーヌ領とは仲悪いだろ? こんな物持ってて騎士様からお叱りを受けないか?」
「何を言ってやがる。国中で暴れた黒竜を倒してくれたんだぞ? 騎士様もたくさん買っているからこっちでも品薄なんだよ。知り合いから聞いたが、天から大剣が出現して黒竜をぶっ殺したらしい。誰が戦場に出る姫様を嫌うって言うんだよ。それにあちこちで実りある大地に変えているなんて、女神じゃなきゃなんだってんだ」
なかなか良いことを言う。
黒竜の被害はドルヴィの前騎士団長のおかげで一時止まった。
だが黒竜が生きている限りは何かまたあるかもしれない不安がある。
その国民全ての不安を取り除いたのがマリアさまだ。
しっかりと彼女がしてきたことは実を結び始めた。
ぼくたちは情報収集を終えて、宿屋へと向かった。
日課としてやっていることを手伝ってもらっているのだ。
「そろそろ慣れましたか?」
クロートが尋ねたことにぼくは頷く。
未来のぼくから教えられた魔力増強を行なっている。
ただこれはあまりにも邪法であるため、普通はするべきではない。
クロートは煮沸消毒した針を注射器に入れる。
そして、自分の腕から血を抜いて、別の針に代えてからぼくに手渡した。
「今日は量が多いね」
「今は時間がない。これでも慎重にしてきたから、これくらいならどうってことはないはずだ」
魔力とは血液である。
一人一人生産される魔力は血液を調べればわかる。
そこで未来のぼくは考えたのだ。
魔力が高い者から血を奪い、体内へ入れればいいと。
もちろん、この血を馴染みやすくするために色々な薬品を飲んだ。
そして少しずつ体内に入れることで、血への抵抗を上げていく。
クロートの血をぼくの中に入れていく。
すると体に異物が入ったことにより体が火照り始め、次第に苦しくなってくる。
「うぐっ……」
体を丸めて必死に激痛を抑える。
痛くて堪らない。
ぼくの器ではクロートの魔力を全て受け止めるのは難しい。
しばらくすると体が馴染んできたのか、痛みが引いていった。
「それくらい我慢しろ。同じ身体なのだからエンペラーよりマシなはずだ」
彼は特にこちらへ注意を向けない。
何故なら彼はもっと危険な方法で魔力を無理矢理上げたのだ。
マリアさまが討伐した黒竜エンペラーを彼も討伐している。
そしてそのドラゴンの血を自分の中へ入れたらしい。
もちろん細心の注意をして、念入りに準備したがそれすら甘かったらしく、何十日も寝込んだらしい。
そこまで執念を持っている彼からしたらぼくは本当に自分に甘いと思ってしまうだろう。
「そうだね、でもそれでもまだ変色は起きないね」
ぼくは髪を触る。
もしクロート並の魔力があるならこの髪は蒼色に変わるはずだ。
それなのに変化がないということはやはりまだまだ足りないようだ。
「一度測定するからこっちへ来なさい」
クロートは自作した魔力測定用の小さな紙を渡してくる。
指先をナイフで軽く切って血をその紙に浸す。
すると紙が青くなっていく。
クロートに結果を渡して、前回の測定結果と比較した。
「前より断然色合いが濃ゆくなりましたね。わたしの色とかなり近くなっていますね」
クロートの色は物凄く濃ゆく、魔力量はこの濃さで判定する。
マリアさまより若干だが色合いが弱いが、それでも結婚相手を探すのが難しいほどの魔力の高さだ。
「これなら領主候補生は超えたでしょう。ただまだ足りない。もしかするとこれが限界かもしれない。他に何か手立てを考えないと間に合わない」
クロートの血を入れても予想以上に向上はしなかった。
そうなるとやはりエンペラー級の魔力を持った魔物から採らないといけないのかもしれない。
「それについては後ほど考えまーー」
クロートがいきなり咳き込み始めた。
急激に痛みが現れたのか、テーブルの物が散乱される。
苦しそうに体を縮めて、必死に痛みに耐えている。
ぼくは転がっていった薬を拾い上げて、クロートの口へ運んだ。
それを飲み込みしばらくすると、荒い息が元に戻っていく。
「ふう……」
クロートの手は真っ赤になっていた。
それは代償だ。
身に余る魔力を手に入れたり、過去に戻ったりと彼は無茶をし続けた。
だがそれでも彼は止まる気はないようだ。
「では行きましょう。早急に動かねば間に合わなくなる」
ぼくたちはすぐさまフォアデルヘに向かう。
犯罪組織お抱えの商人がいるので、それを利用して上手く領主の住む街に入り込む。
「結構すんなり入れたな」
「そうだね。もっと検問とか厳しくやってるかと思ったけどそうでもないし」
これまでずっと後手に回っており、今回も何かしら警戒しているかと思えばそんな気配もない。
だが相手は神ということもあり、全てが罠かもしれない。
注意しすぎるということはない。
ぼくたちは少しでもおかしな事がないかを調べるために酒場へと向かう。
貴族は平民と同じ店で食事を取りたがらないが、こういうところの方が意外な情報があるので、たまに市井に赴くことがある。
ぼくたちは外側が薄汚いフードを被る。
特にアリアの美貌と髪は人目を引くので、絶対にバレてはいけない。
「何だかこういうのってワクワクしますね」
アリアは緊張感のない顔だった。
領主の娘として扱われているのなら、自分勝手に外へ出歩いてはいけないので、こういった冒険はドキドキするのだろう。
その時ある人物の顔が思い浮かんだ。
「マリアさまが初めて抜け出した時と同じこと言ってるよ」
ヴェルダンディの言葉にぼくも頷いた。
アリアさまは意外そうな顔で気になっている。
「アリアさまは今の落ち着いたマリアさましか知らないだろうけど、お転婆過ぎて侍従長も手を焼いていたんですよ」
「へぇ、どんなことしたんですか?」
「平民の子供を従えて街の一部を支配したり、魔物討伐に子供だけで行ったりとか」
そんなことがあったな、とぼくは遠い目になる。
父と一緒に城へ行った時に無理矢理連れて行かれ、気付けば大騒ぎになっていった。
今思えば、マリアさまに何かあればぼくの首が飛んでもおかしくないことだった。
アリアさまも目を丸くしている。
「マリアさまってよくそんなことしてたんですか?」
「ああ、他にもーー」
「そろそろ無駄話は止めましょう」
クロートがヴェルダンディの言葉を遮る。
少しずつ客が多くなってきたので、周りの噂話に耳を傾ける。
「最近、行商のルートが絞られているから商売上がったりだよ」
商人たちが愚痴を零し始めた。
ぼくたちは関連がありそうだと思い、彼らの言葉を聞くことにする。
「ビンネンクルベか?」
「ああ、そうだよ。まだ歴の浅い俺の唯一の穴場だったのに、クソッタレめ!」
商人はかなり酔っているようでエールを思いっきり机に叩きつけた。
「でも貴族様たちも物騒だな。見栄と権力が全てだから、俺たちみたいにドンぱちすることはないと思っていたんだがな」
「ああ、お姫様の戯れって噂だ。やるなら他所でやれってんだ」
かなり危ないことを口走っており、もしぼくたち以外に聞かれたら首を撥ねかねない。
それを考える余裕がないほど、腹に据えかねているようだ。
「検問だっていつも通りだし、どうせそこまで大事にする気もないんだろ。もし、噂通りの騒ぎならもっと厳重に検問を強化するはずだ」
「だよな。俺も色々情報入っているが、シルヴィさまも王族の結婚式に行くらしいぜ。身内の後始末ぐらいはしろって話だ」
どうやらシルヴィはこちらに干渉する気はないようで、騎士団を送って終わるつもりだ。
ぼくたちを舐めてくれるのはかなり助かる。
「そういえば王族と結婚するジョセフィーヌの姫さまはまだ十二歳だろ? この世の者とは思えないほどの美貌というが、あまりにも可哀想だな」
「仕方ねえだろ、あそこを治めていたシルヴィさまが死んだら強い奴に巻かれないと生き残れないもんだ」
二人の話はどうでもいい話題へと移っていた。
ふと別の方へ目を向けると見覚えのある人形が見えた。
「へへん、やっと手に入れたぜ」
別の男が知人に見せびらかしているのは、ラケシスが作ったというマリアさま人形だ。
良く出来ており、ぼくも一個だけ買っている。
もちろん邪な理由ではなく売り上げに貢献するためだ、断じて鑑賞以外では使っていない。
「おっ、それは人気のやつじゃねえか」
「いいだろ? 娘が欲しがっていたからずっと狙ってたんだよ。知り合いになった人に融通してもらってどうにか今日手に入れたんだ」
「だがよ、確かジョセフィーヌ領とは仲悪いだろ? こんな物持ってて騎士様からお叱りを受けないか?」
「何を言ってやがる。国中で暴れた黒竜を倒してくれたんだぞ? 騎士様もたくさん買っているからこっちでも品薄なんだよ。知り合いから聞いたが、天から大剣が出現して黒竜をぶっ殺したらしい。誰が戦場に出る姫様を嫌うって言うんだよ。それにあちこちで実りある大地に変えているなんて、女神じゃなきゃなんだってんだ」
なかなか良いことを言う。
黒竜の被害はドルヴィの前騎士団長のおかげで一時止まった。
だが黒竜が生きている限りは何かまたあるかもしれない不安がある。
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