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最終章 希望を託されし女神
国の総意
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パラストカーティが動き出したことで、他にもどんどん動き出す。
「みなさん、聞きましたわね! わたしのライバルであるマリアさんだけにいい格好させてはいけません! わたしより偉い神なんていらないのよ!」
「アクィエルさまの御心のままに!」
何とも不遜な発言だが、アクィエルの号令で攻撃が始まる。
「我がゼヌニムの騎士よ! アクィエルの指揮下に入り、敵を撃てぇ!」
シルヴィ・ゼヌニムもいつの間にか正気を取り戻したようで、シルヴィ・スヴァルトアルフと並んでいた。
「我がスヴァルトアルフの勇者たちよ! もう我慢せずともよい。各部隊に分かれて援護してやれ!」
各王たちの言葉で次々に協力を得ていく。
敵を見定めた後は、少しずつ協力者が増えていく良い流れになっている。
「勇猛な騎士たちよ。わたくしにスヴァルトアルフの勇敢さを見せてみろ!」
「了解しました!」
ステラが先頭となって、スヴァルトアルフの騎士たちを先導していく。
もう臣下ではないのに、他領に行っても助けてくれる、わたしの大切な騎士だ。
「騎士でない者はけが人や回復薬を渡していけ。文官だからと戦場で役に立たないと思うな!」
声を上げて、補助をしてくれているのは、ステラの夫のスフレだ。
彼は前よりも精悍な顔になっている気がする。
「エルト隊はあの仮面の騎士と協力して、敵を討つ!」
ディアーナの恋人であるエルトは前とは別人なほど顔を引き締めて、敵を見据えて仮面の騎士と一緒にデアハウザーを追い詰める。
「仮面の騎士よ、付いてこれるか!」
「誰に言っている。少しでも遅れたら許さないからな、エルト」
「あ……ふっ、そうか、我の敗北が今消えた!」
二人の騎士はお互いに連携を駆使して、デアハウザーに攻撃を許しはしない。
「くそぉ! 人間風情がちょこまかと!」
その動きはまるでお互いの動きを熟知しているようだった。
まるでセルランがそこにいるかと思ってしまう。
「王領の騎士たちよ! 我らの領土で魔物がいるのだ! 我々が率先して領地を取り戻さないでどうするか!」
騎獣に乗ったウィリアノスが声高らかに命令する。
「騎士団長よ、今ドルヴィがいないためわたしが代行する。騎士たちよ、他領に遅れるな!」
「拝命いたしました」
ウィリアノスはわたしに視線を向けて、後は任せろと言っている。
やっと彼のかっこいい姿を見られるようだ。
そして次にアリアを見ていた。
「アリア、君にもすまないことをした。この戦いが終わったら謝罪をさせてもらう」
アリアの返事を待たずに飛び立っていった。
最後まで自分勝手だが、男は前に出てもらおう。
「おーい!」
「マリアさまはご無事ですか!」
ヴェルダンディとルキノがやってくる。
今はいくらでも戦力がほしい。
扱いなれた二人がいるのは心強い。
「良かった。二人とも無事で」
「へへん、もう少しで騎士団長を倒せそうだったんだがな」
「はいはい、それよりもクロートの姿がどこにもないようですが」
わたしは先程までの光景を見ていない二人に説明した。
クロートが消えたことに二人とも深い悲しみに包まれた。
「くそっ、かっこいいじゃねえか。クロートがいなければここまで来られなかったしよ」
「ええ、ならわたくしたちがしっかり後を継がないと」
二人とも戦いの覚悟はできている。
それならば彼らに隊を率いてもらう。
「ジョセフィーヌの騎士たちよ。これからわたしたちも参戦します。指揮する者がいない隊は全てヴェルダンディとルキノに指揮を委ねます。わたしと共に未来を掴みたいものは付いてきなさい!」
わたしの言葉で戸惑っていた騎士たちも方向が決まる。
「ヴェルダンディ」
下僕がヴェルダンディに好戦的に話しかけた。
その顔を見たヴェルダンディは何かを感じたようだ。
「魔法祭の練習の時に雷を放ったのは多分アンラマンユだよ」
その言葉を聞いて、ヴェルダンディもニヤリとした。
「そうか、やっとあの時の仕返しができるのか。人の主人を狙ったんだ、タダで済むわけがないことを神様に教えてやるか」
「前ばかり見て油断はしないでくださいね」
「ああ? そんなことを心配する必要はねえ」
ルキノの心配をヴェルダンディは一笑に伏した。
「後ろはお前に任せる。俺は前しか見ないからな」
困ったような、少し嬉しそうな顔でルキノは答えた。
「まったく。しょうがないわね」
二人の気持ちも固まり、騎獣を飛ばしてアンラマンユまで突撃する。
神々が解放されて、かなり力が奪われたのかアンラマンユはただ攻撃を喰らうのみ。
しかしとうとう神も動き出す。
「鬱陶しいハエどもめ! 贄は贄らしく食べられればいい!」
空が雷鳴を起こす。
しかし、そうはさせない。
「アリア!」
「任せてください!」
アリアの魔力にモノを言わせる守りの障壁で全ての騎士を囲む。
雷撃は障壁に弾かれていく。
「くっ……」
雷撃が当たるごとにアリアの魔力は使われていくのでかなりきついはずだ。
しかし、アンラマンユの攻撃も一時止まった。
「全員、攻撃を再開しなさい!」
わたしの掛け声で騎士たちはまた攻撃を始める。
相手の魔力が高いのでなかなか攻撃が通らない。
ならわたしだって、やりようがある。
「下僕、協力しなさい!」
すぐさま下僕を呼び。
魔法の準備をさせる。
二人の超魔力なら一気に戦況を進められる。
「偽物の神よ」
「人間の想いを知れ!」
二人の魔力が絡まり合って、アンラマンユへ光が伸びていく。
そしてその光がアンラマンユを貫いた。
「ぐぉおおおお、こしゃくな人間如きが我らをーー」
わたしたちの魔力はかなり効くようで痛みに悶えている。
しかしこんなものは、こいつらのせいで犠牲になった者たちに比べれば大したことはない。
「マリアさまが道を切り開いた! 傷口に攻撃を集中させろ!」
一斉に攻撃が集中することで、流石のアンラマンユも危うくなって焦っている。
これなら勝てる。
そう思った直後、時空が割れた。
「なに、また何かあるの?」
時空から竜の口が現れる。
「嘘でしょ」
その口はアンラマンユと同じ口だ。
「みなさん、聞きましたわね! わたしのライバルであるマリアさんだけにいい格好させてはいけません! わたしより偉い神なんていらないのよ!」
「アクィエルさまの御心のままに!」
何とも不遜な発言だが、アクィエルの号令で攻撃が始まる。
「我がゼヌニムの騎士よ! アクィエルの指揮下に入り、敵を撃てぇ!」
シルヴィ・ゼヌニムもいつの間にか正気を取り戻したようで、シルヴィ・スヴァルトアルフと並んでいた。
「我がスヴァルトアルフの勇者たちよ! もう我慢せずともよい。各部隊に分かれて援護してやれ!」
各王たちの言葉で次々に協力を得ていく。
敵を見定めた後は、少しずつ協力者が増えていく良い流れになっている。
「勇猛な騎士たちよ。わたくしにスヴァルトアルフの勇敢さを見せてみろ!」
「了解しました!」
ステラが先頭となって、スヴァルトアルフの騎士たちを先導していく。
もう臣下ではないのに、他領に行っても助けてくれる、わたしの大切な騎士だ。
「騎士でない者はけが人や回復薬を渡していけ。文官だからと戦場で役に立たないと思うな!」
声を上げて、補助をしてくれているのは、ステラの夫のスフレだ。
彼は前よりも精悍な顔になっている気がする。
「エルト隊はあの仮面の騎士と協力して、敵を討つ!」
ディアーナの恋人であるエルトは前とは別人なほど顔を引き締めて、敵を見据えて仮面の騎士と一緒にデアハウザーを追い詰める。
「仮面の騎士よ、付いてこれるか!」
「誰に言っている。少しでも遅れたら許さないからな、エルト」
「あ……ふっ、そうか、我の敗北が今消えた!」
二人の騎士はお互いに連携を駆使して、デアハウザーに攻撃を許しはしない。
「くそぉ! 人間風情がちょこまかと!」
その動きはまるでお互いの動きを熟知しているようだった。
まるでセルランがそこにいるかと思ってしまう。
「王領の騎士たちよ! 我らの領土で魔物がいるのだ! 我々が率先して領地を取り戻さないでどうするか!」
騎獣に乗ったウィリアノスが声高らかに命令する。
「騎士団長よ、今ドルヴィがいないためわたしが代行する。騎士たちよ、他領に遅れるな!」
「拝命いたしました」
ウィリアノスはわたしに視線を向けて、後は任せろと言っている。
やっと彼のかっこいい姿を見られるようだ。
そして次にアリアを見ていた。
「アリア、君にもすまないことをした。この戦いが終わったら謝罪をさせてもらう」
アリアの返事を待たずに飛び立っていった。
最後まで自分勝手だが、男は前に出てもらおう。
「おーい!」
「マリアさまはご無事ですか!」
ヴェルダンディとルキノがやってくる。
今はいくらでも戦力がほしい。
扱いなれた二人がいるのは心強い。
「良かった。二人とも無事で」
「へへん、もう少しで騎士団長を倒せそうだったんだがな」
「はいはい、それよりもクロートの姿がどこにもないようですが」
わたしは先程までの光景を見ていない二人に説明した。
クロートが消えたことに二人とも深い悲しみに包まれた。
「くそっ、かっこいいじゃねえか。クロートがいなければここまで来られなかったしよ」
「ええ、ならわたくしたちがしっかり後を継がないと」
二人とも戦いの覚悟はできている。
それならば彼らに隊を率いてもらう。
「ジョセフィーヌの騎士たちよ。これからわたしたちも参戦します。指揮する者がいない隊は全てヴェルダンディとルキノに指揮を委ねます。わたしと共に未来を掴みたいものは付いてきなさい!」
わたしの言葉で戸惑っていた騎士たちも方向が決まる。
「ヴェルダンディ」
下僕がヴェルダンディに好戦的に話しかけた。
その顔を見たヴェルダンディは何かを感じたようだ。
「魔法祭の練習の時に雷を放ったのは多分アンラマンユだよ」
その言葉を聞いて、ヴェルダンディもニヤリとした。
「そうか、やっとあの時の仕返しができるのか。人の主人を狙ったんだ、タダで済むわけがないことを神様に教えてやるか」
「前ばかり見て油断はしないでくださいね」
「ああ? そんなことを心配する必要はねえ」
ルキノの心配をヴェルダンディは一笑に伏した。
「後ろはお前に任せる。俺は前しか見ないからな」
困ったような、少し嬉しそうな顔でルキノは答えた。
「まったく。しょうがないわね」
二人の気持ちも固まり、騎獣を飛ばしてアンラマンユまで突撃する。
神々が解放されて、かなり力が奪われたのかアンラマンユはただ攻撃を喰らうのみ。
しかしとうとう神も動き出す。
「鬱陶しいハエどもめ! 贄は贄らしく食べられればいい!」
空が雷鳴を起こす。
しかし、そうはさせない。
「アリア!」
「任せてください!」
アリアの魔力にモノを言わせる守りの障壁で全ての騎士を囲む。
雷撃は障壁に弾かれていく。
「くっ……」
雷撃が当たるごとにアリアの魔力は使われていくのでかなりきついはずだ。
しかし、アンラマンユの攻撃も一時止まった。
「全員、攻撃を再開しなさい!」
わたしの掛け声で騎士たちはまた攻撃を始める。
相手の魔力が高いのでなかなか攻撃が通らない。
ならわたしだって、やりようがある。
「下僕、協力しなさい!」
すぐさま下僕を呼び。
魔法の準備をさせる。
二人の超魔力なら一気に戦況を進められる。
「偽物の神よ」
「人間の想いを知れ!」
二人の魔力が絡まり合って、アンラマンユへ光が伸びていく。
そしてその光がアンラマンユを貫いた。
「ぐぉおおおお、こしゃくな人間如きが我らをーー」
わたしたちの魔力はかなり効くようで痛みに悶えている。
しかしこんなものは、こいつらのせいで犠牲になった者たちに比べれば大したことはない。
「マリアさまが道を切り開いた! 傷口に攻撃を集中させろ!」
一斉に攻撃が集中することで、流石のアンラマンユも危うくなって焦っている。
これなら勝てる。
そう思った直後、時空が割れた。
「なに、また何かあるの?」
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