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15. 計画は……
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「なんで私がエルワード様の婚約者に?」
「身分的には問題ないし、僕が気になってる人でもあるからね」
私のどこがいいのか、全く分からないのだけど……。
でも、今から婚約することになっても困惑はするけど、嫌だとは思わないと思う。
容姿も身分も性格も全く問題ない。むしろ、貴族にエルワード様よりもいい人がいるとは思えないから歓迎なのだけど。
今までは、私には不相応すぎると思って恋愛対象に見ていなかったから、私の気持ちが問題よね……。
「もちろんレシアの気持ちを優先するから」
「分かりました。返事はまたの機会でいいですか?」
「1年くらいは待つよ」
「ありがとうございます」
この後はアーシャ様を社交界から追い出す計画の詳細を伝えて話を終えた。
「なんでこうなるのよ⁉︎ 私が好きならはっきりそう言えばいいじゃない!」
「アーシャ様がいなかったらそうしていたと思いますよ? お嬢様のことを考えられているのだと思います」
「それでも! 告白されるならいい雰囲気でされたかったのよ!」
部屋に戻った私はさっきのことを愚痴っている。
「本当に告白だったんですか? こっそり見ていましたけど、エルワード様が告白しているようには見えませんでしたよ?
このままだと無理矢理に婚約を結ぶことになってしまうから、お嬢様に相談していたように見えましたけど」
「でも、私のことが気になってるって言ってたし……」
「はぁ……」
ため息をつくサラさん。
「それは告白ではありません! 気持ちを少し打ち明けただけですよ!」
「そういうものなの⁉︎」
「ああもう! 奥様かフィーナ様に聞いてみてください!」
何故か怒られてしまった。
でも、恋愛経験がないから仕方ないのよ!
サラさんに呆れられてしまったから、お姉様に聞いてみよう……。
この後、私が間違っていたと知って、いたたまれない気持ちになった。
☆ ☆ ☆
エルワード様の協力を得てから、私達の計画はとんとん拍子に進んだ。
既に、国王陛下から断罪の許可も得ていて、あとは作戦通りに動くだけになっている。
ちなみに、グレール王国で王族が直接断罪することは少ない。下手に反発を買わないようにそうしているらしい。
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
「今いくわ」
部屋でのんびりしていると、執事さんが呼びに来たのでお父様の部屋に向かった。
「レシア、そろそろ本格的に護身術をやってもらう。時間はあるだろう?」
「うん……」
「当日、アーシャ嬢が何をしてくるか分からないからな」
「はぁい」
どうやら、まだ私はゆっくりできそうになかった。
「身分的には問題ないし、僕が気になってる人でもあるからね」
私のどこがいいのか、全く分からないのだけど……。
でも、今から婚約することになっても困惑はするけど、嫌だとは思わないと思う。
容姿も身分も性格も全く問題ない。むしろ、貴族にエルワード様よりもいい人がいるとは思えないから歓迎なのだけど。
今までは、私には不相応すぎると思って恋愛対象に見ていなかったから、私の気持ちが問題よね……。
「もちろんレシアの気持ちを優先するから」
「分かりました。返事はまたの機会でいいですか?」
「1年くらいは待つよ」
「ありがとうございます」
この後はアーシャ様を社交界から追い出す計画の詳細を伝えて話を終えた。
「なんでこうなるのよ⁉︎ 私が好きならはっきりそう言えばいいじゃない!」
「アーシャ様がいなかったらそうしていたと思いますよ? お嬢様のことを考えられているのだと思います」
「それでも! 告白されるならいい雰囲気でされたかったのよ!」
部屋に戻った私はさっきのことを愚痴っている。
「本当に告白だったんですか? こっそり見ていましたけど、エルワード様が告白しているようには見えませんでしたよ?
このままだと無理矢理に婚約を結ぶことになってしまうから、お嬢様に相談していたように見えましたけど」
「でも、私のことが気になってるって言ってたし……」
「はぁ……」
ため息をつくサラさん。
「それは告白ではありません! 気持ちを少し打ち明けただけですよ!」
「そういうものなの⁉︎」
「ああもう! 奥様かフィーナ様に聞いてみてください!」
何故か怒られてしまった。
でも、恋愛経験がないから仕方ないのよ!
サラさんに呆れられてしまったから、お姉様に聞いてみよう……。
この後、私が間違っていたと知って、いたたまれない気持ちになった。
☆ ☆ ☆
エルワード様の協力を得てから、私達の計画はとんとん拍子に進んだ。
既に、国王陛下から断罪の許可も得ていて、あとは作戦通りに動くだけになっている。
ちなみに、グレール王国で王族が直接断罪することは少ない。下手に反発を買わないようにそうしているらしい。
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
「今いくわ」
部屋でのんびりしていると、執事さんが呼びに来たのでお父様の部屋に向かった。
「レシア、そろそろ本格的に護身術をやってもらう。時間はあるだろう?」
「うん……」
「当日、アーシャ嬢が何をしてくるか分からないからな」
「はぁい」
どうやら、まだ私はゆっくりできそうになかった。
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