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89. 掴んだ現場
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翌日、私達は目撃者であるローズ様の知り合いさんと目撃現場に来ていた。
ここは貴族のお屋敷が集まっていて、アトランタ家のお屋敷からは歩いて数分くらいのところにある。
それだけ時間がかかるとは言っても、敷地は隣になっている。広いお庭を挟んでいるから建物同士の距離はあるけど。
「隠れ家を想像してたけど、違ったのね……」
残念そうに呟くローズ様。
「ここなら見張ってても怪しまれないからいいじゃない!」
「そうだといいわね」
玄関の方を見ながらそんな会話をしていると、使用人さん達が出てきた。
気付かれないように姿勢を低くして植え込みの隙間から覗く私達。
「今出てきた紺色の服の方がルイス様かしら?」
「ええ……」
「隣の女性と楽しそうにお話ししてるわね」
ルイス様の話し相手の女性ーー私達とあまり歳の変わらなさそうな方も笑顔を浮かべていました。
そして、突然私達の方に手を向けたかと思うと風の攻撃魔法を放ってきました。
咄嗟に防御の魔法と認識阻害の魔法を使う私。
次の瞬間、私達を隠してた植え込みが散ってしまった。
「驚いたわ……」
「フィーナ様、助かりました」
慌てて物陰に身を隠しながらそう口にするローズ様とテレーゼ様。
私は認識阻害の魔法があるのを分かっているから動いてないけのだけど、アエリア様は植え込みの根を踏みながらサウザンテ邸の敷地に入っていた。
私が使った認識阻害の魔法は範囲を指定するものだから、アエリア様の効果は無くなってしまった。
そして当然……今度は火の攻撃魔法が飛んで来た。
「アイスアローっ!」
怒りに震えるアエリア様が魔法を防ごうとしなかったのを見て慌てて攻撃魔法で飛んで来ていた魔法を相殺した。
それと同時に、離れたところから見ていた護衛さんが飛び出してきていたから、手で戻るようにお願いした。
「流石に入ったらまずいよね……?」
「「まずいわよ」」
私の問いかけにそう返す2人。
私は慌ててアエリア様の腕を掴んで引き止めた。
「ごめんなさい、冷静じゃなかったわ……」
「そんなことはいいわ。それよりも、ルイス様が来てるけど大丈夫?」
「大丈夫よ。言いたいことがあるから寧ろ好都合だから」
ローズ様の問いかけにそう答えるアエリア様。
少しして、アエリア様とルイス様が向かい合っていて、周りに張り詰めた空気が漂う状況が出来てしまっていた。
「あの女性は浮気相手ですの?」
「彼女は僕の従兄妹だよ」
「えっ……それじゃああの噂は……」
「その噂が何か知らないけど、浮気はしてないから安心して」
そう口にするルイス様。
「では、さっきの魔法は何だったんですか?」
「ごめんなさい、私達を狙っている怪しい者だと思ってしまいましたの」
「そうだったのですね……」
私達がそんな会話をする横で、アエリア様はルイス様の身体をペタペタ触ったり匂いを確かめたりしてる。本当に浮気をしていないか確かめているらしい。
「本当に浮気してないのね……良かった~」
「信じてくれる?」
「はいっ」
そんな会話を交わして抱き合う2人。私達が見てるけどいいのかな……?
それはともかく、どうやら無事に解決したみたいですね!
ちなみに、この後はみんなで色々なお店に行ったりして過ごしました。
ここは貴族のお屋敷が集まっていて、アトランタ家のお屋敷からは歩いて数分くらいのところにある。
それだけ時間がかかるとは言っても、敷地は隣になっている。広いお庭を挟んでいるから建物同士の距離はあるけど。
「隠れ家を想像してたけど、違ったのね……」
残念そうに呟くローズ様。
「ここなら見張ってても怪しまれないからいいじゃない!」
「そうだといいわね」
玄関の方を見ながらそんな会話をしていると、使用人さん達が出てきた。
気付かれないように姿勢を低くして植え込みの隙間から覗く私達。
「今出てきた紺色の服の方がルイス様かしら?」
「ええ……」
「隣の女性と楽しそうにお話ししてるわね」
ルイス様の話し相手の女性ーー私達とあまり歳の変わらなさそうな方も笑顔を浮かべていました。
そして、突然私達の方に手を向けたかと思うと風の攻撃魔法を放ってきました。
咄嗟に防御の魔法と認識阻害の魔法を使う私。
次の瞬間、私達を隠してた植え込みが散ってしまった。
「驚いたわ……」
「フィーナ様、助かりました」
慌てて物陰に身を隠しながらそう口にするローズ様とテレーゼ様。
私は認識阻害の魔法があるのを分かっているから動いてないけのだけど、アエリア様は植え込みの根を踏みながらサウザンテ邸の敷地に入っていた。
私が使った認識阻害の魔法は範囲を指定するものだから、アエリア様の効果は無くなってしまった。
そして当然……今度は火の攻撃魔法が飛んで来た。
「アイスアローっ!」
怒りに震えるアエリア様が魔法を防ごうとしなかったのを見て慌てて攻撃魔法で飛んで来ていた魔法を相殺した。
それと同時に、離れたところから見ていた護衛さんが飛び出してきていたから、手で戻るようにお願いした。
「流石に入ったらまずいよね……?」
「「まずいわよ」」
私の問いかけにそう返す2人。
私は慌ててアエリア様の腕を掴んで引き止めた。
「ごめんなさい、冷静じゃなかったわ……」
「そんなことはいいわ。それよりも、ルイス様が来てるけど大丈夫?」
「大丈夫よ。言いたいことがあるから寧ろ好都合だから」
ローズ様の問いかけにそう答えるアエリア様。
少しして、アエリア様とルイス様が向かい合っていて、周りに張り詰めた空気が漂う状況が出来てしまっていた。
「あの女性は浮気相手ですの?」
「彼女は僕の従兄妹だよ」
「えっ……それじゃああの噂は……」
「その噂が何か知らないけど、浮気はしてないから安心して」
そう口にするルイス様。
「では、さっきの魔法は何だったんですか?」
「ごめんなさい、私達を狙っている怪しい者だと思ってしまいましたの」
「そうだったのですね……」
私達がそんな会話をする横で、アエリア様はルイス様の身体をペタペタ触ったり匂いを確かめたりしてる。本当に浮気をしていないか確かめているらしい。
「本当に浮気してないのね……良かった~」
「信じてくれる?」
「はいっ」
そんな会話を交わして抱き合う2人。私達が見てるけどいいのかな……?
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