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暗黙 了

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買い物とみずむし

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朝からジメジメ雨が降っている。猫親子はやる気ない感じでダラダラしている。俺は起きてまずは買い物に行かなければならない。店の酒やミネラルウォーター、つまみの材料の買い出しだ。雨だし蒸し暑いし、行きたくないが仕方ない。テンパーの俺の頭は湿気で、酷いことになっているが、気にせずでかけた。スパー到着。すぐさま、カートにカゴを二段にのせて、野菜売り場から買いはじめた。年寄りの夫婦が、話しながら買い物をしていた。少し先にはカートにつかまりながら、母親と笑いながら買い物してる小さい子がいた。レタスとパセリをかごにいれて、隣のトマトを買おうとしたら、丹念にとまとを選んでいるおばちゃんがいた。俺は急ぐので、じゃまだなと思いながらトマトを1袋かごにいれた。スパーには、いろんなものが売っていて欲しいものが揃っている。ふと、思った。買い物は楽しいことなんだ。沢山の品から、何を買おうか、何が安いか、今日何を作ろうか。そんなふうに考えて、少しでも安くて、新鮮なものを選んでおいしいご飯をつくるんだな。子供は、沢山あるお菓子から何か、買ってもらえると喜んでるんだよな。俺にとって買い物は仕事で義務でしかないから、そんな余裕がないんだよな。急いで買って帰るそれだけだ。楽しい買い物、かーちゃんは買い物楽しかったのかな?財布にわずかしかない金で、きっと真剣に、物を選んでいたんだろうな。安くて量があって、金さえあればなんでも買えるがそんな人ばかりじゃないんだよな。この雨のせいか。なぜか、そんなことを考えながら買い物をしていた。買い物が終わり店に向かった。2、3日前から気になっていたが、やはり痒すぎる。足の指の間が、皮が剥けて、小さな水膨れができて、痒くて仕方ない、それに足が臭い。車の中に俺の足の匂いが充満している。俺は薬局に立ちより、症状を話した。水虫の薬を薬剤師に勧められた。素足であるくと、ご家族にもうつりますから、良く治療して、早くなおしたほうがよいと言われた。そうなんですねと答え薬を買った。え!え!まてよ!ご家族。俺は家で素足だ。俺が床を歩く。猫が歩く、俺は2本足、奴らは4本足。俺の水虫が奴らにうつったら。柔らかい肉球が水虫におかされたら。俺の2倍かゆいんだよな。そういえば、この頃ソファーで良く爪研いでるし、もしかしたら痒くてかいているんじゃないのかな?俺は、ビビりまくった。店に荷物を下ろして、テキトーに掃除を済ませ家にもどった。急いで靴下を履き除菌シートで床を拭いた。お母さん猫の肉球をみたが、まだピンクのやわらかいままだったから、安心した。これからなおるまでは、薬をつけて、嫌だけど家でも靴下をはいてることにしよう。でかくて、ボサボサ頭で、見るからに不潔そうな親父が、足まで臭い。今気づいたが、黒いTシャツ着ていたから、猫の毛がかなりついている。うっ。本当にヤバイ親父だ。
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