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3番診察室
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俺は名前を呼ばれていつも通り3番診察室にはいった。長い間俺を見てくれてる野本先生が、ニコッと笑って「珍しいね。診察予約日以外にくるなんて」と言った。俺は昨日のことを思い出せる範囲で先生に話した。そして俺は聞いた。「先生俺は殺人者なんですか?それとも頭の狂った人間なんですか」先生はパソコンに、入力しながら、「殺人者じゃないよ、殺人者なら捕まってるはずだし、刑務所にはいってるはずだよ。」そう笑顔でいった。俺は妙になっとくした。そうだよな、捕まってるはずだもんな。でも、俺は家族を殺して血だらけになった記憶があると言った。先生は、それは頭の中の間違えた記憶が、思い出されているだけだと言った。そうなのか。ならばパニック、昨日みたい音楽、それはなんなんだろう。先生は、少し仕事を休んで、体と心を休めてみないかと言った。睡眠薬と薬をだしておくから、必ずのんで、ゆっくりするようにと言った。俺は病院からまっすぐ店に行った。ドアを開けるのが怖かった。鍵を回しドアをあけた。醤油と酒の混ざった匂い。ソファーには、インゲンやジャガイモ、汁が散乱していて、床には割れたボトルの破片、カラオケは、機械がボコボコになっていた。床に血の乾いたあと、俺はしばらく見ていた。大事な店、それなのに俺はこんなにめちゃくちゃにしたのか。お客さんが笑って座ってるソファー。情けなくて泣けてきた。俺は掃除を始めた。ずいぶんちらかっている。マスターの仮面を被った狂人なのか、俺は。床を雑巾掛けして、汚れをおとしていると、かーちゃんが立っていた。悲しい顔して「またやったのかい」「もうかーちゃん達はお前をみれないよ」兄貴も横にいて「お前は、病気なんだ」「治るまで入院したほうがいい」と言った。弟も兄貴の後ろにいて「怖いよ、にいちゃん怖い」と泣いている。誰も俺の味方がいなくて、俺を家から追い出そうとしている。あんなにみんなで頑張ってきたのに、俺が邪魔なんだ、俺は持っていた雑巾を、壁に投げつけた。痛い、またガラスの破片で、指をきってしまった。血がながれてる。俺は邪魔者、みんな道連れにしたんだ。そう、この血は皆んなを刺した時の血。大声で叫んだ。ザマアミロ。おれがやったんだ。テーブルをたおしして、椅子を持ち上げて壁にぶつける。ドアを何度も蹴り上げた。俺はもうマスターじゃない。ただの狂人なんだ。泣きながら壁を殴った。そうだ薬貰ってたんだ。俺は薬をウイスキーで飲んだほぼ全部。何故がでかい声で俺は笑ってる。そしてシバの女王を歌ってる。もう俺はどうでもいい、猫が心配だ、無意識に携帯のリダイヤをおして、呂律が回らないが、猫を頼むと何度もいっている、誰に電話したのかさえわからないが、電話の向こうで、どうしたんですか、もしもしと聞こえる。おれは、眠くて眠くて猫を頼むと言い続けた。
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