低学歴 高脂肪

暗黙 了

文字の大きさ
上 下
22 / 24

101

しおりを挟む
意識があるのかないのか、俺はベッドの上にいる気がした。体が動かないけど、寝てるような気もするし。グルル、何か口から吐いてる気がする。腹の腹筋が痛い。「わかりますか」「名前言えますか」聞こえてくる声に「加藤了次」と答えたが声がでない。深呼吸して、「加藤了次」やっと言えた。目を開けるにもなかなかあかない。やっと少し開けたら、看護師さんと、白い服の男がいた。「加藤さんとにかく今日も点滴一日しますから」といった。その声は野本先生か、俺いつもの山の医大にいるんだな。どうして。考えようとするけど、ぼーとして、まだ現実と夢の区別がつかない。息をしていることだけはわかる。はーはーと。俺はまた眠たくなって寝てしまった。そして何時間経ったのか、わからないがトイレに行きたくて目が覚めた、いしきは、はっきりしている。一人しかいない部屋、点滴、起きあがろうとしたがあれ?足が固定されている。仕方ないからナースコールを押した。看護師がきて、「加藤さんどうしました?」「トイレにいきたいんですけど」
「大丈夫ですよ、ベッドの上でとりますから」え、尿瓶、俺歩いてトイレ行けるのにと思った。「トイレでしたいんだけど」「何日も歩いてないから、フラフラして危ないので、今はベッドでお願いします。」と言われた。は?何日もって、俺何日ねてたんだよ。猫はどうしたんだ。「俺家に帰らないと、猫がいるから」「猫の世話は加藤さんのお店の方が、するから、安心してといわれてますよ」良かった。店の子達に感謝だな。携帯はベッドの横の机にあった。とって欲しいと頼んだが、先生に聞いてからじゃないと渡せないと言われた。俺しっかり意識戻ってるし、先生に聞いて欲しいと頼んだ。なんだか妙に疲れてる気がする。喉もかなり痛い。声だしたら、ガラガラ声になってたし。手を見たらきずが、瘡蓋になったのが何箇所かある。看護師が点滴にまた薬を入れた。おれはぼーとしてきて、また眠くなってねてしまった。あーよく寝た。さあ起きなくちゃ。猫は今日はじずかだな。目を覚まして辺りを見た。あ、そうか、病院なんだよな。しかし、どうして俺は病院にいるのか?ナースコールを押した。「どうしました?」「すいませんけど、家にかえりたいんです。」看護師がきた、俺はスッキリ目覚めたから体調がいい。家に帰って猫の世話をしたい。ベッドから起き上がらせてもらい、俺は床に足をついた。立とうとすると、足がフラフラする。なんだか腹も凹んでいる。おれ痩せたのかな?グナゃと膝からしゃがみ込んでしまった。看護師は、ずっと寝ていたから、まだ、体が元のように動かないと言われた。徐々に回復するらしい。おれは「何日俺はここにいるんですか」と聞いた。「あと三日で一月に、なりますね」と言われた。え、一月、俺そんなにいるの。何してたんだよ。ずっと寝ていたのか。体調も頭の中もすつきりしている。店が心配だ。「携帯使えますか」「先生の回診の時、きいてください」俺はすぐにでも、店の子に電話したかった。野本先生の回診。俺は家に帰りたいと言った。あとすぐに携帯で、店の子達に連絡とりたいと。先生は、しばらく考えて、もう少し我慢しましょうと言った。猫のことは大丈夫ですよ、お店の子達が面倒見てるし、お店も心配ないと言ってましたよ。そう先生がいった。俺は安心したが、店の子に給料を支払いたいから一度帰りたいと、また先生に言った。食事、トイレ、体力回復全てできたら、一度帰ってもいいからといわれた。携帯は、充電切れしてるから、使えないが、充電できたら、先生がいるときに使えるようにすると言ってくれた。よかった。俺は病院の飯を沢山たべて、とにかく体力回復しょうと思った。
しおりを挟む

処理中です...